高校生らの声響く さいたま
「戦争法案絶対反対」「憲法守れ」―19日、さいたま市で「平和願う大宮デモ」が行われ、多くの若者が行き交うJR大宮駅周辺に、約300人の学生・高校生らの声が響きわたりました。主催は、県内の学生・高校生らでつくる「VIP(ヴィップ)埼玉」です。
デモ前に開かれたシンポジウム「今こそ知ろう 戦争法案と自衛官のリアル」では、元埼玉弁護士会会長の柳重雄氏と、元自衛官の片爪英隆氏が発言しました。
柳氏は、戦争法案の中身と問題点を説明し「戦争のリアリティーを語らずに『平和と安全のため』などといって法案を通すことは許されません」と主張しました。
片爪氏は、集団的自衛権行使を認めることは賛成だとして、「ただ、現状では憲法違反だと思う。やるならば憲法改正の手続きと、国民にしっかりと説明をするべきだ」と述べました。その上で、「武力で国際問題を解決するべきではない。日本が9条の下に東アジアの中で軍縮を進めていくのは可能だと思う」と語りました。
父に誘われて参加した大学生の男性(18)は「法案についてよく知らなかったけど、自分も戦争に行かなければいけないのかと不安になった」と話し、さいたま市の男性(37)は「法案の中身も決め方も怖い。こういうところに来るのは初めてだけど、何か動かないと、と思って参加した」と話しました。
(しんぶん赤旗2015年7月20日付より)