埼玉県上尾市長選(7日投票)で、現職の島村穣候補=自民・公明推薦=は、日本共産党が推薦する中里きよし候補の国民健康保険税引き下げなどの政策を「財政が破たんする」などと攻撃しています。昨年12月の市議選で3から5議席に躍進した共産党市議団にも「お金のことを考えない。なんでも反対」などと敵意をあらわにしています。
その島村氏が「成果」と誇っているのが65億円余りの市の基金です。しかし、国保税引き下げや小中学校30人程度学級廃止など福祉や教育、住民サービスを削ってつくったのがこの65億円です。
中里氏や共産党は、基金は市民のために使うべきで、福祉や教育を充実させる財源に充てるよう訴えています。
島村氏は、JR上尾駅近くの図書館本館を同駅から徒歩で40分の場所へ移転させようとしていますが、市民から「不便になる」などの批判があがり、弁解に追われています。しかし、その中身は「バスや自転車を使ってもらう」など市民に負担を強いるものです。
中里氏は「移転計画は見直す」と表明し、図書館の整備は市民・利用者と議論をつくして決めていくと訴えています。
(しんぶん赤旗2016年2月3日付より)