●ヒバクシャ署名広く 推進へ埼玉連絡会発足

「ヒバクシャ国際署名」の意義を語る田中氏(左から3人目)ら=22日、さいたま市

核兵器廃絶の実現に向けて埼玉県内で「ヒバクシャ国際署名」の取り組みを推進しようと22日、「ヒバクシャ国際署名埼玉連絡会」の発足会が、さいたま市で開かれました。目標として、2020年の国連総会までに300万人分の署名を集めのることを申し合わせました。

連絡会の代表に選出された、県原爆被害者協議会(しらさぎ会) の田中熙巳会長は、核兵器廃絶のために、核兵器を保有する国の市民たちが行動に立ち上がることが必要だとして「被爆者として、そのきっかけをつくりたい」と表明。27日から始まる核兵器禁止条約を交渉するための国連会議について「私たちの署名は会議を励ますもの。核保有国は入っていないが、署名が国際的に大きく広がれば無視できなくなる。もっと声を大きくしていきましよう」と呼びかけました。

発足会では、22日現在、上田清司県知事をはじめとした県内21自治体の首長が署名に賛同したことが報告されました。

発足会の冒頭、参加者は、20日に死去した被爆医師の肥田舜太郎氏に黙とうしました。

(「しんぶん赤旗」3月23日付より)