埼玉県立小児医療センター 「現在地存続」署名3万8000人

県の担当者に署名を渡す参加者ら=2013年10月8日、埼玉県庁内

県の担当者に署名を渡す参加者ら=2013年10月8日、埼玉県庁内

 

連絡会が提出

埼玉県立小児医療センターの移転問題で、「県立小児医療センターの現在地での存続を求める連絡会」は8日、現在地(さいたま市岩槻区)でのセンター存続と、移転後に新生児集中医療床(NICU)などを現在地に残すことを求める署名38,308人分を、県に提出しました。

県は現センターを、さいたま赤十字病院と併設して、2016年にさいたま新都心(同市中央区)に移転する計画を進めています。

署名を提出した参加者らは「東部地域の春日部以北はNICUを含め周産期医療に穴があいていて、センター移転問題は本当に切実」「息子が大けがをした時にセンターに命を助けてもらった。これは子どもたちの命の問題。センターは現在地に残してほしい」などと訴えました。

県側は「移転後、現在地では重症の子どもなどの対応はするように検討している」と答えました。しかし、NICUについては現在地に残さず、全県で整備していく考えを示しました。

「住みよい春日部をつくるみんなの会」の並木としえさんは、小児医療センターがあるから近隣市町に暮らす親子がいることを指摘し「そこの地域からセンターがなくなるということが、どれだけの影響を与えるか考えてほしい」と訴え、重ねて存続を求めました。

日本共産党県議団、同さいたま市議団が同席しました。(赤旗2013年10月12日付より)