大型輸送機ごめんだ 埼玉・入間基地配備めぐり要請

日本共産党の塩川鉄也衆院議員は17日、航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市)への新型輸送機C2配備の問題で、防衛省担当者から説明を受けました。

大型のC2輸送機の配備反対を防衛省の担当者に訴える塩川議員(中央)ら=2014年2月17日、衆院第2議員会館

大型のC2輸送機の配備反対を防衛省の担当者に訴える塩川議員(中央)ら=2014年2月17日、衆院第2議員会館

狭山、所沢、飯能の各市犠、「自衛隊機の事故を風化させない5市(入間市、狭山市、所沢市、飯能市、日高市)連絡会」の代表らが参加しました。同連絡会は、1999年11月に起きた入間川河川敷への自衛隊機墜落事故をくり返さないためにと結成されたものです。

2013年度補正予算で格納庫新設の調査工事費など約3000万円が計上されたことから、塩川議員は、担当者にC2配備を前提としたものではないかと指摘しました。

それに対し、担当者は「配備するものはまだ決まっていない」とし、「現時点では入間基地へのC2配備計画はない」と述べました。

塩川議員は「入間基地周辺は人口密集地であり、1999年の墜落事故の経験などから、住民の間でも新型輸送機配備への不安が広がっている」と述べ、C2輸送機を配備しないよう求めました。

「5市連絡会」は、小野寺五典防衛相あてのC2配備中止を求める要請書を担当者に渡しました。

【解説】入間基地C2配備問題

C2輸送機は現在入間基地に配備されているC1輸送機と比べると全長43.9メートルと約1.5倍の大型輸送機です。同基地の滑走路は2000メートルと短く、滑走路外に飛び出すなどの事故が起きた場合、住民への被害が甚大なものになると不安の声が上がっています。(赤旗2014年2月18日付より)