埼玉県三郷市の民主団体や労働組合、日本共産党などでつくる「フレッシュみさと市民の会」は19日、市文化会館で、市長選(10月26日投票)に向けた政策発表とシンポジウムを行い、100人以上が参加しました。
政策発表で、木津雅晟(まさあき)市長の市政について、三郷インターチェンジ周辺などの開発に力を入れる一方で、市民には過酷な税金の取り立てを行っていると指摘。基本政策として、大型開発優先を転換して、▽教育・医療・福祉の充実▽地域に根ざした産業振興と地域経済の発展▽憲法を尊重し、市民が輝き、人権が花開く三郷市―を掲げました。
シンポジウムでは、宮崎康医師、大場敏明医師、吉廣慶子弁護士、松田茂利市労連議長が発言しました。
宮崎氏は、糖尿病患者の増加に見られる貧困・格差拡大の実態を指摘。医療費を払えない人のために無料低額診療に取り組んでいると語りました。
大場氏は、大手事業者による高齢者施設が乱立し、地元の福祉事業者が展開しにくい実態を指摘。また、放射線汚染対策の継続・拡充を訴えました。
吉廣氏は、市税の滞納者に対する一方的な差し押さえや、「延滞税」免除に応じない市を批判しました。
松田氏は、貧困と格差の広がりが「子どもにかける時間を奪っている」と述べ、市教委が行う学力テストなどは「的外れだ」と語りました。
「市民の会」は、市長選候補の選考を急いでいます。(赤旗2014年4月24日付より)