【さいたま市】俳句請願“廃案”に 市議会 不掲載に異議の2件

さいたま市大宮区の三橋公民館で起きた9条俳句掲載拒否問題で、さいたま市議会で掲載拒否撤回を求める2件の請願が6日、事実上の廃案になりました。同公民館俳句サークルが詠んだ「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の句は、「公民館だより」2014年7月号への掲載を拒否されました。この問題に対し、憲法改悪反対さいたま市共同センターは14年9月市議会に、掲載拒否撤回と表現の自由の制限をやめるよう求める請願を提出しました。

請願は、9月、12月両市議会で継続審査とされ、今年の2月議会でも新日本婦人の会が提出した同趣旨の請願とともに継続審査とされ、議会の任期満了により、審議未了廃案となる見通しとなりました。

継続審査には自民党、民主党、公明党、改革フォーラム、無所属の議員が賛成し、日本共産党は反対しました。

共同センターの前島英男さん(さいたま地区労議長)は「掲載拒否撤回を求める署名は9000人分近く集まり、市民の中ではまだおかしいという声が残っているにもかかわらず、廃案は残念です。市民のための公民館のあり方について考える取り組みをこれからも続けたい」と話しました。(赤旗2015年3月13日付より)

【埼玉県議会】村岡議員が予算案に反対 福祉削りダムに巨費

予算特別委員会

村岡正嗣県議

村岡正嗣県議

埼玉県議会予算特別委員会で11日、日本共産党の村岡正嗣県議は2015年度当初予算案に対し「福祉医療費助成を削減し、八ッ場ダムなど無駄なダム建設に巨費を投じている」と反対しました。

県がイオン系大手企業に4ヘクタールの土地を格安で貸し出し、施設型トマト栽培の技術を開発・普及するとした「スマートアグリ」事業(事業費20億円)。村岡氏は「新技術は莫大(ばくだい)な初期費用が必要で、県内のトマト農家は簡単に導入できない。農家からは、年間1200トンもの大量生産によって価格下落を懸念する声もあがっている。特定企業だけが利益を上げる事業だ」と批判しました。

深谷市によるアウトレットモールを核とした観光拠点整備事業に県が参加し、エリア内にイベント広場などをつくる計画に対し「アウトレットモールは地域経済への悪影響が懸念される。近くに道の駅もあり、県が改めて施設整備する必要はない」と主張。利根川堤防に「メガソーラー」を設置する計画について「堤防の強化に逆行する」と指摘し、反対しました。(赤旗2015年3月12日付より)

【埼玉県議会】障害者グループホーム整備 県営住宅利用しては

村岡県議が提案 知事「検討する」

村岡正嗣県議

村岡正嗣県議

10日の埼玉県議会予算特別委員会・締めくくり総括質疑で、日本共産党の村岡正嗣県議は、県営住宅などを利用した障害者グループホームの整備促進を提案しました。

村岡氏は「障害者の暮らしの場」の整備は切実で、障害者入所施設の待機者が1321人にものぼっていると指摘。障害者家族の「大切に育ててきたこの子が、私たちが死んでも幸せに生きられることだけが願いです」との声を伝え、早急な入所施設整備を求めました。

その上で、障害者が共同生活を送るグループホームについて、土地確保が問題になっているとして、県営住宅の利用を提案。同様にUR賃貸住宅での整備を働きかけるよう要望しました。

上田清司知事は「難しいことではないと思っている。可能性をしっかり検討したい」と答弁。URについても「URに伝え、設置の可能性を報告する」と答えました。

開発が制限されている市街化調整区域でのグループホーム整備について、村岡氏が「特例許可へ特段の尽力を」と求めると、知事は「施設の公益性や乱開発防止など、県や市の開発審査会で審査する基準をつくりたい」と述べました。(赤旗2015年3月11日付より)

いっせい地方選躍進必ず 共産党期待どこでも

声援を受ける(左から)梅村衆院議員と新藤県議候補、大沢、水上、五味の各伊奈町議候補=2015年3月7日、上尾市

声援を受ける(左から)梅村衆院議員と新藤県議候補、大沢、水上、五味の各伊奈町議候補=2015年3月7日、上尾市

介護・子育て応援

上尾・演説会 新藤県議候補訴え

7日の埼玉県上尾市での演説会で、県議選南13区(上尾市・伊奈町、定数3)に挑む新藤たか子候補=新=は、母の介護経験を語りながら、安倍政権による介護サービス縮小、介護報酬切り下げなどを批判し「私たちの税金を私たちのために使う政治の実現を」と決意表明しました。

国いいなりの弱い者いじめの政治、教育への乱暴な介入を進める上田県政と自民、公明、民主の「オール与党」議会を、共産党の躍進で変えると強調。県立小児医療センターの機能存続や子育て支援の拡充などの公約を訴えました。

いっせい地方選の伊奈町議選(定数16)で1議席増をめざす、大沢じゅん、水上くにお=以上現=、五味まさみ=新=の3候補が決意表明しました。

梅村さえこ衆院議員は「女性運動の先頭に立ってきた新藤さんを勝たせてください」と訴えました。

 

声援をうける塩川(右)、秋山(左)の両氏=2015年3月7日、春日部市

声援をうける塩川(右)、秋山(左)の両氏=2015年3月7日、春日部市

右翼に議席渡さない

春日部・演説会 秋山県議候補決意

埼玉県春日部市で7日開いた演説会では、県議選東7区(春日部市、定数3)では秋山文和候補=新=の勝利をと塩川鉄也衆院議員が訴えました。

秋山候補は、県議会で東7区の現職県議も含め、改憲右翼団体「日本会議」所属議員が中心となって教育への政治的な介入など「戦争する国づくり」を推進していることを批判。「何としても当選して共産党を増やし、安倍政権の戦争を準備する暴走にストップをかける先頭に立って頑張ります」と決意を述べました。

塩川氏は、県議選で共産党が10議席に躍進したときに、議案提案権を活用し、中小企業振興条例の実現に尽力したことを紹介。「秋山さんを何としても県議会に送り、県政を大きく動かそう」と呼びかけました。

参加した男性(80)は「安倍さんは過激だしやりたい放題で許せない。暴走をストップさせるためにも秋山さんを当選させたい」と語りました。(赤旗2015年3月10日付より)

【越谷市】共産党の風吹かせよう 告示まで1カ月切る

いっせい地方選の都道府県議選告示(4月3日)まで1カ月を切った7日、日本共産党の全国各地の候補者と党支部、後援会が「街に共産党の風を吹かせよう」と、宣伝や「赤旗」号外配布などに旺盛に取り組みました。

埼玉県議選(4月12日投票)の越谷市選挙区(定数4)で議席回復をめざす金子まさえ候補は、越谷市議選(4月19日告示、同26日投票)で2期目に挑戦する山田だいすけ候補や地域の党支部・後援会と小雨を突いて街頭演説を行いました。

金子候補は、「戦争する国づくり」や消費税10%などの安倍暴走政治に「地方政治の場からきっぱりと審判を下す絶好のチャンスです」と呼びかけ、教育介入や公共サービス削減など“オール与党”の異常な県議会運営を告発。「みなさんの願いをまっすぐに県政に届けます」と訴えました。

党越谷市議団長を務めてきた金子候補は、「赤旗」号外や「金子パンフ」が入った地域では「反応が多く、『がんばってください』と手を振ってくれる人も出始めました」と感触を語ります。月内1000カ所宣伝を目指して奮闘しています。

山田選対によると、「金子デー」と位置づけたこの日は20人が参加。電話による支持拡大、ポスター張り、街頭宣伝などに取り組みました。同選対では、ポスター500枚の張り出し目標の半分をすでに完了。1万8000枚の「赤旗」号外配布や支持拡大の目標をやり切ろうと奮起しています。(赤旗2015年3月8日付より)