「無料塾」仲間増やす 「政治は変わると伝えたい」
埼玉県の久喜市や春日部市など8市2町を活動地域とする日本共産党東部北地区委員会。この地区の青年党員でつくる支部は、地域の青年とつながろうと多彩なイベントに取り組み、第26回党大会以降に入党した青年らが生き生きと活動しています。
(埼玉県・藤中陽美)
埼玉県宮代町のコミュニティセンターに子どもたちが集まり、「無料塾」が開かれています。主催するのは、日本共産党埼玉東部地区委員会の青年支部と民青同盟のメンバーが中心となる実行委員会です。
無料塾は、学校の夏・冬休みにあわせて開催。地域の小中高とつながりたいと、4年前の夏休みから始めました。
小中学校の冬休みが始まったばかりの昨年12月23日は17人の小中学生が参加。国語や算数、英語などの冬休みの宿題を持ってきて、わからないところを青年支部・民青のメンバーやボランティアの退職教員らに教わっていました。
青年支部はこの間、「新しい仲間を増やすきっかけにしたい」と、医療問題学習会や長野県平和ツアー、バーベキュウなど多彩なイベントを開催。第26回党大会期
2014年1月~)に10人の入党者を迎え、支部の人数を倍以上に増やしました。
佐藤雅彦支部長(41)=仮名=は、「以前はたまに支部会議をやるくらいの支部でした。でも新しい人が増えてきて、『戦争法反対のデモに参加したい』など具体的な要求が出てくるようになって、積極的な活動ができるようになりました」と語ります。
204年7月に入党した成瀬明伸さん(45)=仮名=は「派遣の製造業で働いていたころ、労働者が弱い立場にいることをおかしいと思っていたけれど、周りの人には言えなかった。党に入って支部会議で議論するなかで、自分が感じていたことが間違っていなかったのだとわかってよかった」と話します。
戦争法の成立強行後に入党した三好恵子さん(29)=仮名=は、安倍政権の暴走に怒りを感じ、SEALDsなど若い世代が奮闘していることを知り、「自分も何かしたかった」と国会前にもよく行っていたといいます。「そんななかで共産党に誘われ、党でも若い人たちが頑張っていると知り、入党したんです。支部会議では、『共産党は自衛隊をどうしていくの?』など、自分が感じている疑問を受け入れ、一緒に考えてもらえるのがいい」と語りました。
支部として取り組んできたことは、地区委員会の「世代的継承委員会」が作成した、共産党サポーターズニュース「Y-mood」で報告。昨年夏の参院選の際は選挙に行く意義や政策を伝えたり、地区内の各市町の議員が地元の「おすすめスポット」を紹介するコーナーをつくったりと、ニュースの内容を工夫しています。
「世代的継承委員会」メンバーの柳沢暁羽生市議(33)は「ニュースは『あなたと日本共産党をつなぐかけはし』としてつくりました。『しんぶん赤旗』や後援会ニュースの読者のお子さんをはじめ、青年有権者名簿なども使ってニュースを届けています」と語ります。
佐藤支部長は「若い人たちは政治に不信感を抱いている人たちが多いけど、共産党が伸びれば政治は変わると伝えたい。もっと多くの人に共産党の政策を伝え、党を大きくしたい」と語りました。
(「しんぶん赤旗」1月12日付より)