塩川議員、北関東衆院候補者らが東海第2原発を視察

日本共産党の塩川鉄也衆院議員と梅村早江子衆院比例候補、北関東4県の小選挙区候補らが9月26日、茨城県東海村にある東海第2原発を視察し、即時原発ゼロの実現へ各地の活動を交流しました。

視察後の交流会で発言する塩川議員=9月26日、茨城県東海村

同原発は東日本大震災の影響で運転を停止し定期検査に入っています。日本原子力発電は8月末にストレステスト(耐性試験)の1次評価結果を、経済産業省原子力安全・保安院に提出。想定される揺れと津波への安全性を確認したとしています。視察に応対した担当者は「安全性」を強調しました。

東海第2原発所長らに質問する塩川議員

即時原発ゼロへともに

視察後、同村のコミュニティセンターで交流会が開かれました。冒頭、塩川議員は「30㎞圏内に100万人が居住している。原発ゼロを北関東共通の課題として取り組みたい」とあいさつしました。

茨城県原発を考える会会長で元党県議の中村敏夫さんは、東海第2原発が東日本大震災の地震、津波で主電源と予備電源を喪失して冷却が十分に進まず、圧力逃し弁の開閉(ベント)は170回に及び、「福島の過酷事故と紙一重の状態だった」と説明しました。

大名美恵子、川﨑篤子の両党村議は、“脱原発”を宣言した村長のもと、議会の動向について話しました。

参加者からは「原発のない県だが、どこの原発からも影響を受ける。北関東はひとつとして原発ゼロにとりくむ」(群馬)、「原発を再稼働し日本を死の列島にするのは許せない」(埼玉)などの発言がありました。

閉会にあたり、梅村候補は「3.11以降初の総選挙で、再稼働を許していくのか、再生可能エネルギーの新しい社会をつくっていくのかが問われます。日本経団連前に1300人もの人が集まり、国民は財界いいなりの政治に矛先を向け始めました。選挙で答えを出したい」と話しました。