日本共産党の塩川鉄也衆院議員と大野たつお衆院埼玉12区候補は10月12日、熊谷市妻沼の聖天山歓喜院(しょうてんざん・かんぎいん)を訪れ、文化財保護の取り組みや課題などをめぐって意見を交わしました。大山美智子市議が同行しました。
同院の本堂、聖天堂は1760年に建立され、当時の技術の粋を集めた極彩色の精緻な彫刻を外壁にあしらっていました。2003年から10年かけて大規模な補修・復元工事が行われ、12年7月に国宝に指定されました。
懇談で鈴木院主は、聖天堂が江戸幕府などの政治権力ではなく地元の工匠ら民衆の力で建立された経緯を語り、「庶民の心のよりどころにと、心を込められた建物です。文化財、観光資源としても大事にしていきたい」と話しました。また、今後も定期的に補修が必要なことや、防火対策の取り組みなどを話しました。
塩川氏は「大事な文化財を後世に受け継いでいくために力を尽くします」と述べ、国の文化財保護施策の充実に努力する決意を表明しました。大野氏は鈴木院主に「即時原発ゼロ」や尖閣諸島の平和的な解決を求めた党の提言などを手渡しました。
懇談後、塩川氏らは、地元ボランティアガイド「阿うんの会」の案内で、聖天堂を見学し、平和な世界で遊ぶ神や子どもたちの彫刻を見て回りました。