埼玉県春日部市議選(13日告示、20日投票、定数32)で、日本共産党は、うづき武彦(51)、松本ひろかず(62)、大野とし子(57)、今尾やすのり(48)=以上現=、並木としえ(53)=元=、坂巻かつのり(57)=新=の6候補が立候補し、現有議席の確保をめざします。
共産6、公明6、民主1、社民1、みんな1、維新1、無所属27の合計43人が立候補し、11人がはみ出す多数激戦となる見込み。新人が、立候補予定者の4割(18人)を占め、朝夕の駅頭宣伝など活発に動いています。
安倍自公政権は、秘密保護法や消費税増税を強行し、憲法違反の集団的自衛権の行使容認に踏み出そうとしています。多くの市民が不安を高めています。
共産党市議団は、市民の不安に応えて、安倍政権の暴走政治に歯止めをかけるため、市議会に、集団的自衛権の行使容認反対、TPP交渉の参加中止などの意見書提出を提案するなど、議会内外で奮闘しています。
国の悪政が市民の暮らしを直撃している中、身近な市政が暮らしを守る“防波堤”としての役割をしっかり果たすことがますます求められています。
ところが現在の市政は、負担増、市民サービス切り捨てを次々と実施し、この4年間だけでも、保育料の月1万円値上げや障害者のタクシー券削減、市民プール廃止などを行ってきました。自民系会派や公明党などは、負担増の市長提案に賛成しています。
石川良三市長は、市民に「財政難だから」と言い訳しています。しかし、市財政は黒字で、2012年度は52億円も使い残しました。市がため込んだ「基金」は全体で120億円にのぼります。
共産党市議団は、市政の負担増、福祉切り捨てにきっぱり反対を主張。予算修正案など議案提出権を活用して積極的に提案し、市民の運動と共同して要求を実現してきました。たとえば、子ども医療費無料化制度は昨年、中学卒業まで拡大させました。市立病院の小児科・産科を再開させ、市長が後ろ向きだった同病院の建て替えも決断させて15年度に完成予定です。
市議選で、共産党は、ため込まれた財源を活用すれば市民要求を実現できると語り、▽国民健康保険税の1人1万円引き下げ▽小中学校へのエアコン設置▽市民プール建設▽春日部駅の東西自由通路整備―などを公約に掲げています。
告示日を前に、他陣営から「共産党は大丈夫」「共産党6人は多過ぎる」などの攻撃も強まっています。共産党と後援会は、「かつてない激戦を勝ち抜くため、他陣営を圧倒する宣伝、対話・支持拡大に取り組もう」と奮起を呼びかけています。(赤旗2014年4月10日付より)