民青同盟埼玉県委員会は17日、さいたま市で、アルバイトに不当な労働や過度な責任を強いる「ブラックバイト」について考える学習会を開き、大学生ら約30人が参加しました。
アルバイト実態調査で寄せられる声をもとに○×クイズを実施。「塾の講師でシフト外の労働を強要され、時間外手当も出ない」「いつも人手不足。不注意で備品を破損したら賠償請求された」などの実態を寸劇を交えて紹介し、法律違反かどうか議論しました。
首都圏青年ユニオンの神部紅(じんぶ・あかい)事務局次長が講演。働く人の3分の1、若者の2分の1が非正規雇用で、正社員であっても過酷な条件で働かされている実態を話し、「能力に関係なく劣悪な労働を選ばざるを得ない社会構造になっている。個人で克服できる問題ではない」と指摘。ブラックバイトが横行する背景には、政府が非正規雇用を拡大する政策を進めていることがあると述べました。
そのうえで、問題解決のために、労働者の権利を知ることだけでなく、行使することが必要だと語りました。
学生から「就職活動をするのが不安」という感想があがり、神部さんは「労働組合や民青同盟など問題意識を持つ人のネットワークはたくさんある。手をつなぐことが大事です」と助言しました。(赤旗2014年5月21日付より)