日本共産党埼玉県委員会は11日、笠井亮衆院議員を招いて、「日本軍『慰安婦』問題を考える講演と交流の集い」を、さいたま市で開き、320人が参加しました。
笠井氏は、日本維新の会などが国会で公然と「慰安婦」の存在を否定し、政府の「河野談話」を葬り去ろうとする攻撃を行い、安倍内閣も迎合する異様な状況の中、日本共産党は日本の政党の責任として歴史の真実を明らかするために志位委員長が見解を発表したと述べました。
笠井氏は、被害女性への謝罪と賠償など一刻も早い解決に政府は取り組むべきだと訴えたうえで、「日本軍『慰安婦』問題の真実を明らかにすることは、過去の戦争を肯定、美化する靖国派との最大の熱い焦点になっている」と指摘。「慰安婦」問題を真に解決することが、日本が侵略戦争と植民地支配を反省し、二度と戦争をしないと決意するための試金石になっていると強調しました。
中国人「慰安婦」訴訟弁護団長の大森典子弁護士が特別発言。「慰安婦」制度の背景に戦場における膨大な性暴力があったと指摘し、侵略戦争の実態を認識して二度と繰り返さないと決意することが、日本が世界とつながる重要な柱になると述べました。
憲法学習などに取り組んでいる青木努弁護士は、県議会文教委員会が決議で台湾への植民地支配を否定するなど歴史をゆがめる動きがあると指摘し、「足元で誤った歴史認識が広がらないよう目を光らせよう」と訴えました。(赤旗2014年7月17日付より)