来春の埼玉県議選で、日本共産党は現有3から8以上への議席増をめざします。定数4の川越市では、党市議団長を務める本山修一候補(66)が県民の暮らしを守り、願いを実現する議席奪還に全力をあげています。
「年金もどんどん下がり、介護保険も悪くなり、ふんだりけったり。これでは生きていけない」。市民との対話のなかで、国や県の県民泣かせの政治に対する怒りの声が多く寄せられます。
現在の県政は、幼稚園父母負担軽減金の廃止や重度心身障害者医療費助成制度への年齢制限導入など、県民サービス切り捨てを進めてきました。
自民・公明・民主などの「オール与党」は、これらの知事提案に賛成し、消費税増税中止を求める請願や原発ゼロ社会をめざす請願に反対するなど県民要求に背を向けてきました。
対案示し共同
これに対して、共産党県議団は、県民サービス切り捨てに反対し、具体的な対案を示して幅広い県民と共同してきました。竜巻被害などで県独自の被災者生活再建支援制度を創設するなど、県民の願いの実現に全力をあげてきました。
本山候補は「苦しんでいる人たちの立場に立って県政に声を届け、冷たい県政を変えたい」と決意を語ります。
共産党に入って39年。ベトナム戦争のとき、日本の米軍基地がアメリカの出撃拠点となり、日本が戦争に加担していたことや、米軍の侵略に反対する運動を「赤旗」で知り、「共産党はがんばっているんだな」と共感したのが入党のきっかけです。
勝ち抜く決意
日本を再び戦争する国に向かわせる集団的自衛権の行使容認には断固反対です。憲法の解釈を勝手に変える安倍政権の暴走にストップをかけようと、共産党市議団は市議会に集団的自衛権に反対する意見書を提案しようと各会派に働きかけるなど、奮闘しました。
「歴史が好きで、時間があれば市内の寺社を訪ねたり、散策したりしているんです」と語る本山候補。川越市には歴史的な建造物が多く残され、こうした文化財の保護にも県と連携して取り組みたいと話します。
同市では連続2期、議席がありましたが、2007年に失って以来、県議が空白となっています。
「安倍政権の暴走のもとで、県議会でも自民党などが高校教育への政治的介入を強めるなど、戦争する国づくりを地方から進めようとしている。何としても勝ち抜いて、暴走にストップをかけたい」
(埼玉県・藤中陽美)(赤旗2014年8月4日付より)