4日の埼玉県議会福祉保健医療常任委員会で、日本共産党の柳下礼子県議は、医療的ケアが必要な超重症心身障害児を在宅で介護する家族を支援し、その負担を軽減する「レスパイトケア」事業についてさらなる拡充を求めました。
県は新年度に、障害児のショートステイ(短期入所)やデイサービス(日中一時支援)を実施知る施設への補助金を1日1万円から2万円に増やす計画です。市町村が実施主体で、費用の2分の1を県が負担する仕組みです。予算は5626万円で前年度の20倍に増やしました。日本共産党は障害児の家族の願いを受けて、在宅介護を支援する施策を繰り返し求めてきました。
柳下氏は「24時間の看護でパジャマを着て寝たことがない」「自分の具合が悪くても病院にも行けない」などの声を届け、現在、川口市と戸田市の2カ所の病院しか受け入れていないショートステイを、少なくとも10の障害保険福祉医療圏域すべてで整備するよう求めました。
県は、新年度に久喜市の小児専門病院が新たに超重症心身障害児を受け入れる見込みであることや、補助対象を広げることで受け入れ施設を増やしたいと答えました。
柳下氏は「市町村が事業を実施しなければ進まないので、強力に働きかけてほしい」と求めると、県は「全市町村に働きかけたい」と答えました。(赤旗2015年3月7日付より)