埼玉県新座市役所の経済振興課のフロアに、「それってブラックバイトかも…」と大きく書かれたポスターが貼り出されています。
ポスターには、正社員並みの重い責任や無理なシフトを強要されるなどブラックバイトの例をイラスト入りで紹介。「パートやアルバイトでも雇用のルールが適用されます」として、学生に労働法などの知識を身につけることを呼びかけています。
同市が7月に作成したブラックバイト問題を啓発するポスターで、ポスターとビラを市内の三つの大学に配布し、学内への掲示や配布を依頼しているといいます。
市経済振興課の担当者は「新座市には大学も多く、市議会でもブラックバイトの被害を受ける学生が多くいる状況が取り上げられたこともあり、広く状況を知ってもらおうと作成した」と話しています。
日本共産党は、市議会で繰り返しブラックバイト問題を取り上げ、6月議会では「ブラックバイトから学生生活を守るよう求める意見書」を提案し、市議会は全会一致で意見書を可決しました。
6月市議会で、質問した小野大輔市議は「議会も市長も、学生の立場に立って動いてくれたのが大きい。こういう取り組みが全国に広がり、ブラックバイトをなくすことにつなげていければと思う」と話しています。(赤旗2014年10月26日付より)