ふじみ野市議会 「議会の自殺行為」/共産党議員の発言取り消し強行 党市議団が抗議

埼玉県ふじみ野市議会は18日、日本共産党の新井光男市議の公立保育所廃止問題に関する発言の取り消しを求める動議を、日本共産党以外の賛成多数で可決しました。

新井市議は、同日行った一般会計補正予算案に対する反対討論で、財政調整基金などへの積み立てがされ、市の財政が黒字となっているにもかかわらず、市が耐震強度不足を理由に公立保育所2施設を来年3月に廃止しようとしていることを批判。市民の願い実現のために予算を使うよう求めていました。

これに対し、自民系会派の議員が「保育所問題は補正予算とは関係がなく、議会外の発言だ」として動議を出し、採決を強行。議長が新井市議に発言の一部取り消しを命じました。

動議に対する反対討論を行った、共産党の塚越洋一市議は「議会は自由な発言が保障された言論の府であり、それを規制することは議会の自殺行為だ。議会制民主主義と二元代表制を守っていくためにも、取り消しは認められない」と主張しました。

議会を傍聴した、公立保育所の元保育士の女性(67)は「保育所問題を例にあげていた新井さんの話はわかりやすかったし、余計なことだとは思わなかった。取り消しなんて横暴だと思う」と話しました。(赤旗2014年9月25日付より)