広島被爆69年/“反核平和の鐘”思い込め/戦争の悲惨さ伝えたい・忘れられるのは怖い

69年前に広島に原爆が投下された6日、首都圏各地で、核兵器廃絶と憲法9条守れの思いを込めて、“反核平和の鐘”をつく行事や集会が行われました。

平和を祈り、鐘をつく参加者=2014年8月6日、蕨市

平和を祈り、鐘をつく参加者=2014年8月6日、蕨市

 

埼玉・寄居町

埼玉県寄居町では、町内にある鐘楼のある10の寺院すべてで平和の鐘つきが行われました。原水爆禁止寄居地区協議会と寄居町九条の会が呼びかけたもの。

広島に原爆が投下された時刻と同じ午前8時15分、「核戦争も核兵器もない世界を」「『戦争する国』づくりは認めない」などの思いを込めた鐘の音が町中に響きわたりました。

五つの寺院では74人の参加者がほかの五つの寺院では住職が鐘をつきました。桜沢地域の天正寺(てんしょうじ)では、ゆずの木保育園年長組の園児25人が参加しました。鐘つきのほか、ハーモニカ演奏や詩の朗読などをしたところもありました。

 

埼玉・蕨市

埼玉県蕨(わらび)市では、市原水協が「第49回わらび原爆死没者慰霊鐘つき祭」を市内の長泉院(ちょうせんいん)で開き、56人が参加しました。

杉本憲会長が「核兵器廃絶、被爆者支援の活動を進めていきましょう」とあいさつ。午前8時15分に、市が鳴らすサイレンに合わせて、参加者全員が黙とうしました。その後、一人ずつ鐘をついて亡くなった原爆被害者を悼みました。(赤旗2014年8月7日付より)

核兵器廃絶訴え6・9行動500回 埼玉・蕨原水協

埼玉県蕨(わらび)市の原水爆禁止協議会が毎月、6日または9日に行っている、核兵器廃絶を訴える「6・9行動」が日で500回を迎えました。記録に残る1976年1月の第1回から38年間、地道に取り組んで来ました。

JR蕨駅前での6日の行動には、大ぶりの雨の中、20人が参加し、「核兵器全面禁止のアピール」署名を呼びかけました。

参加者が「核兵器の全面禁止で、北東アジアの軍事的緊張も緩和できます」「戦争する国づくりが狙いの集団的自衛権の行使は反対です。平和の思いを署名に託してください」などと訴えました。

市内の女性(53)=パート勤務=は「これまでも宣伝しているのは見てきましたが、初めて署名しました。原発をなくすべきだと思っているので、核兵器なんてとんでもありません」と話しました。

市原水協の杉本憲会長は「38年間、頑張ってこられた方に敬意を表します。人道的な側面からも核兵器を禁止すべきだという世論が世界的に広がっています。核兵器を廃絶するまで引き続き頑張りたい」と語りました。

市原水協は8日、市内で500回記念のつどいを開き、活動を引っ張ってきた、顧問の炭谷巴之助さんをはじめ45人が参加し、思い出や今後の活動について交流しました。頼高英雄市長や県原水協、県原爆被害者協議会(しらさぎ会)の代表らがあいさつしました。(赤旗2014年6月11日付より)