23日告示・8月9日投票の埼玉県知事選に立候補する「民主県政の会」の柴田やすひこ候補=無所属新、日本共産党推薦=は16日、県庁内で記者会見し、政策を発表しました。
会見の冒頭、柴田氏は自公による戦争法案の強行可決について「満身の怒りを込めて抗議する」と表明。法案が憲法違反であることは明白だとし、法案成立で県内の米軍・自衛隊基地が強化されると攻撃対象になり「県民のリスクも高まる」と指摘し「知事選を通じて、戦争法案反対の県民のメッセージを安倍政権につきつける」と強調しました。
柴田氏は、高齢者施設や認可保育園など、増え続ける行政需要に対し「県の責任で整備する」と述べました。また、それら生活密着型の「社会保障インフラ」の整備を中小業者の仕事起こしにつなげ、地域経済の活性化に結びつけたいと語りました。
教育政策については「教育内容に介入せず、条件整備をすることこそ求められる」として、35人程度学級の実施などを掲げました。
上田県政の評価を問われた柴田氏は、患者・家族や地域住民の意思を無視して進めた県立小児医療センター移転を例にあげ「現場目線でなくトップダウンで施策が進められている」と批判。「現場で苦しんでいる県民に寄り添った県政にしていく」と語りました。
子ども医療費無料化を中学卒業まで広げ、市町村の無料化制度を後押しすることや、公契約条例を創設なども訴えました。
会見には、会代表の柳重雄弁護士と共産党の柳下礼子県議団長が同席しました。
知事選には、柴田氏と現職の上田清司氏、自民党が推す新人の塚田佳祐氏らが立候補を表明しています。
(しんぶん赤旗2015年7月17日付より)