わいろ政治の根断つ 塩川比例候補訴えに共感

市民と握手する塩川候補=2014年12月5日、越谷市

市民と握手する塩川候補=2014年12月5日、越谷市

塩川鉄也北関東比例候補は5日、埼玉県の越谷市や三郷市で党員、後援会員と宣伝しました。

塩川候補は「政治とカネ」の問題で、「政党助成金にどっぷりつかった政党に国民の声は届かない」と同制度の廃止を主張。安倍政権が原発を推進するかたわらで、ゼネコン業界や原発メーカーから自民党への献金が大幅に増えていると指摘し、「こういうわいろ政治を断ち切ってこそ原発ゼロの社会を実現できる」と企業・団体献金禁止を訴えました。

JR南越谷駅前では、待ち合わせをしていた人がじっと耳を傾けたり、「しんぶん赤旗」号外をじっくり見ていたりしました。

足を止めて聞いていた女性(61)=越谷市=は「集団的自衛権は反対。医療や介護の改悪も不安です。消費税は10%どころかなくしてほしい。企業献金や政党助成金をもらう政党では私たちを向いた政治はできないという話はその通りだと思います」と話しました。(赤旗2014年12月6日付より)

“国民取り締まる時代にしてはならない” 埼玉弁護士会がつどい/山田洋次監督が講演

講演する山田洋次監督=2014年12月4日、さいたま市

講演する山田洋次監督=2014年12月4日、さいたま市

埼玉弁護士会は4日、さいたま市の大宮ソニックシティで「憲法と人権を考える市民のつどい」を開き、1200人が集まりました。映画監督の山田洋次監督と中央大学の植野妙実子(まみこ)教授が平和や憲法について講演しました。

少年時代に、満州(中国東北部)で日本人が中国人を抑圧する様子を見た山田監督は「アジアの人に迷惑をかけ、謝罪することがどうして悪いのか」と述べ、過去の戦争を反省することを「自虐史観」と攻撃する勢力を批判。戦前、国の意に沿わない人たちが「アカ」「非国民」という言葉で犯罪者扱いされたことを「人を乱暴にくくるやり方は間違い。ぞっとする言葉が平気で使われる時代に絶対にしてはいけない」と強調しました。

スタッフが劣悪な条件で働かされている映画界の現状にもふれ、「どんな映画を作りたいか考える余裕がない。映画作りを一生の仕事にしようと思える環境にしないと日本映画の再生はない」と述べ、「環境改善を政府は真剣に考えるべきだし、映画人も要求しなければならない」と語りました。

植野教授は、秘密保護法や集団的自衛権と憲法との関係を語りました。

参加した20代の女性は「戦争は最大の人権侵害だという話はその通り。憲法9条を持つ日本が世界に誇れるようにしてきたい」と話しました。(赤旗2014年12月6日付より)