女性の願い生きる政治 埼玉女性後援会が総会

あいさつしする梅村衆院議員。その左が広井副委員長、右が柳下県議=2014年12月23日、さいたま市

あいさつする梅村衆院議員。その左が広井副委員長、右が柳下県議=2014年12月23日、さいたま市

埼玉県日本共産党女性後援会は23日、さいたま市内で総会と学習交流会を開き、約100人が参加しました。総選挙で躍進をつくり出した取り組みを交流しながら、来春のいっせい地方選でも勝利し、女性の願いが生きる政治を実現しようと決意を固めました。

梅村早江子衆院議員があいさつし「みなさんの奮闘で勝ち取った北関東の2議席です。憲法9条が輝き、女性が本当の意味で輝く社会へ全力をあげます」と語りました。

県議候補、さいたま市議候補らが紹介され、あいさつした柳下礼子県議は、自民党が多数を占める県議会で教育介入や福祉・医療・介護の改悪が進められていると指摘し、「共産党の8議席以上獲得を」と訴えました。

党女性委員会責任者の広井暢子副委員長が講演。総選挙の結果と躍進をきりひらいてきた全党の“政治力”の発揮を紹介し、いっせい地方選でのさらなる奮闘を呼びかけました。

安倍政権の「女性の活躍」に対案を示してきた「女性政策」の特徴を説明。新たな自共対決の情勢の中で、女性分野での共同を発展させ、日本社会に男女平等のまともなルールをつくろうと訴えました。女性の政治参加が総選挙での焦点の一つとなり、女性の立候補、当選者比率で最多の日本共産党が注目されているが、地方議員や地区・支部で活動を担っている女性党員、それを可能とする党綱領や理念、民主主義が貫かれている党組織のあり方を語りました。(赤旗2014年12月26日付より)

北関東ブロック11年ぶり2議席奪還 激励次々「一点共闘」広がり実感

塩川鉄也

塩川鉄也

北関東ブロック(定数20)では、比例区で11年ぶりに2議席を奪還し、塩川鉄也氏の6選と梅村早江子氏の初当選を実現。投票率が大幅に下がるなか、得票は前回2012年総選挙(36万7245票)の倍近い68万6893票、得票率も6.1ポイント増の11.7%を勝ち取りました。「65万票、得票率10%以上で2議席を」の目標総達成です。

昨年の参院比例票(52万243票)を16万票以上も上積みしており、今回初めて共産党に投票した人が大勢うまれました。得票率10%を超えた小選挙区は前回の3から26に激増しました。

 

自民農政に怒り

梅村早江子

梅村早江子

ツイッターやビラを見て街頭演説を聞きにくる人が目立ち、農村地域では「何十年も自民党をやってきたが、もうだめだ」(茨城の米作農家)、「環太平洋連携協定(TPP)や米価に、みんな怒っている」(埼玉の大規模農家)といった声が公然と聞かれました。

投票日の14日夕、埼玉県坂戸市の党事務所を訪れた会社員(54)が、応対した吉岡茂樹市議に「これから投票に行くが、共産党がどんな政党か知らないと投票できない」と告げました。民主や「みんな」に期待しては裏切られ、行き着いたのが共産党だという男性。安倍政権の暴走を前に、娘の将来に不安を覚えて考え抜いた上での結論でした。

 

演説を最後まで

共産党と後援会は、サラリーマンビラなど分野別の政策宣伝を強化。ブラック企業一掃と「戦争する国づくりを許すな」の訴えは、青年や戦争体験を持つ高齢者に共感を広げました。

梅村さんは「どこで訴えても、必ずといってよいほど“私も官邸前金曜行動に行ってます”などの激励が寄せられました」と「一点共闘」の広がりを強調。塩川さんも「演説を最後まで聞いて激励する人が後を絶たなかった」と振り返ります。「安倍政権と正面から対決し、しっかりとした対案で、みなさんと世直しを進める日本共産党の姿と政策が共感をよびました」

茨城県在住の二見伸明元運輸大臣(元公明党副委員長)は「およそ共産党とは無縁な知人が、投票日前日に『今回は、共産党の話がツボに触れる』というので驚いた。共産党の主張が有権者の魂に訴えたということだ。安倍政治の現状が、こういう発言を生んだのだろう」と指摘。「“自公の圧勝”は小選挙区制によるものだが、これで安倍政権は改憲や原発再稼働などを強力に進めてくるだろう。他の野党が自民と真っ向から対決できるかは疑わしい。野党らしい野党の共産党に期待したい」と語りました。(青野圭)

(赤旗2014年12月20日付より)