埼玉知事選 戦争法案きっぱりノー 高齢者施策を/柴田候補演説に人の輪

声援をうける柴田知事候補と小池副委員長=2015年8月1日、さいたま市

声援をうける柴田知事候補と小池副委員長=2015年8月1日、さいたま市

埼玉県知事選(9日投票)で柴田やすひこ候補(62)=無所属新、日本共産党推薦=の勝利めざし、「民主県政の会」が1日、さいたま市の、さいたま新都心駅東口前で共産党の小池晃副委員長・参院議員の迎えて、開いた街頭演説。ビラを受け取った人が立ち止まって聞くなど、時間を追うごとに人の輪が広がりました。

宣伝カーの周りには「戦争反対」「9条守れ」などと書かれたプラカードが並びました。

映画を見た帰りに自転車を止めて聞いていた男性(70)は「候補者の話も聞かないで投票するわけにいかないからね。今の知事も前の知事も、大型事業で借金をつくるようなことばかりやっていたから、そんな県政じゃね。柴田さんには、高齢者のための施策をやってほしい」と話しました。

町内会のお祭りでみこしを担いていた女性2人(50代)は、休憩中に柴田さんの演説を聞いていました。「戦争法案はナシだね」と口をそろえました。

応援演説に立った日本キリスト者平和の会の平沢功事務局長は「戦争法案廃案の先頭に立つ柴田さんを知事に」、新日本婦人の会埼玉県本部の松井美保子副会長は「埼玉県は子どもの医療費(県の制度で)の無料化は就学前まで。せめて中学卒業まで無料に」と訴えました。

久喜市の小川美穂さん(22)は「このまま戦争に突き進むのではと日に日に危機感が増しています。9条の会で活動する祖父母の姿を見て平和を維持するのは大変だと思っていました。柴田さんに知事として戦争法案反対を声をあげてほしい」と語りました。

鮮やかなピンク色の9条Tシャツを着て演説を聞いていた70代の女性(ふじみ野市在住)は「戦争法案を廃案にしたい。きっぱりとノーと言っているのは柴田さんだけ。埼玉県は、医師と看護師が少なすぎます。健康で平和に豊かに暮らしたいから柴田さんを応援しています」と話しました。

 

725万県民の命守る 柴田氏訴え

 

さいたま新都心での街頭演説で、柴田やすひこ候補は「知事選は、戦争法案に明確にノーを突きつけることが第一の争点です」と強調。「すべての人が人間らしく働ける、生活できるようにするための施策を行います」と語りました。

子育て支援では「中学卒業までの医療費助成を行い、そのことで(市町村の医療費無料化制度を応援し)18歳までお金の心配なく医者にかかれるようにします」と訴えました。

地域の活性化について「福祉、社会保障のインフラを整備することはスーパーゼネコンでなくても、地域の建設業者・工務店でもできる。『脱原発』をめざしたエネルギーの地産地消も地域の業者ができることです。こうした取り組みを進め、地域の仕事を起こし、雇用を生み出します」と語りました。

柴田氏は「戦争法案が通り、戦争が起きれば、県内の米軍や自衛隊基地は攻撃目標になる。725万県民の命を守る知事であれば、この問題を真正面に掲げて知事選をたたかうべきです。若者を戦場に送らない、この国を戦争する国にしてはならない、このみなさんの思いを広げ、私を知事に就任させてください」と訴えました。

(しんぶん赤旗2015年8月4日付より)

柴田氏で戦争法案阻止/埼玉知事選 小池副委員長が訴え

訴える柴田やすひこ県知事候補(右)と小池晃副委員長=2015年8月1日、さいたま市

訴える柴田やすひこ県知事候補(右)と小池晃副委員長=2015年8月1日、さいたま市

9日投票

9日投票の埼玉県知事選で柴田やすひこ候補=無所属新、日本共産党推薦=の勝利へ、日本共産党の小池晃副委員長・参院議員は1日夕、さいたま市のさいたま新都心駅東口で開かれた民主県政の会の街頭演説で、「埼玉から戦争法案ストップの審判を下し、暮らし・福祉重視の県政を」と呼びかけました。演説が始まると聴衆の輪がふくらみ、「そうだ」の声や大きな拍手がたびたび起きました。

小池氏は、戦争法案について、自衛隊の内部文書や米軍の報告書を使って自身の参議院での質問(7月29日)で、米軍の武器の輸送や弾薬の提供など「戦闘地域」での自衛隊の兵站(へいたん)活動が、海外での武力行使にほかならないことなど法案の違憲性がはっきりしたと強調。政府が「対案を出せ」と言っていることにふれて「憲法違反で日本を危険にさらす法案は、廃案こそ一番の対案だ。『憲法9条を生かした平和外交』こそ、世界に誇る対案だ」と反論。聴衆からひときわ大きな拍手がわきました。

埼玉県政の現状について、小池氏は、改憲右翼団体日本会議所属の自民党県議らが気に入らない教科書を選んだ校長を県議会でつるし上げ、現職知事が侵略美化の教科書を推進する人物を教育委員に任命する一方で、県民が願う教育条件の整備には背を向けていると批判。現職知事も自民党推薦の元官僚候補も、集団的自衛権行使を主張し、憲法改悪を求めていると指摘、「『戦争する国づくり』を推進する人を、知事にするわけにはいかない」と述べました。

教員を23年間務めた柴田候補について「子どもたちを戦場に送らない」が信条だと紹介し「教育への政治介入許すな、戦争法案絶対廃案のみなさんの一票を、党派超えて、柴田候補に託してほしい」と呼びかけました。

柴田候補は、戦争法案阻止の決意を述べ、18歳までの子ども医療費無料化拡充など県政改革のビジョンを語り「若者が将来に展望を持ち、いきいきと暮らせる県政を」と訴えました。

(しんぶん赤旗2015年8月2日付より)

安倍暴走止める私を知事に 埼玉知事選 柴田候補訴え

きょう午後5時小池氏が応援へ

訴える柴田候補=2015年7月31日、川越市

訴える柴田候補=2015年7月31日、川越市

埼玉県知事選(8月9日投票)で「戦争法案ストップ」「暮らし・福祉第一の県政に」と訴えている、「民主県政の会」の柴田やすひこ候補=無所属新・日本共産党推薦=は7月31日、川越市や坂戸市など県西部で遊説し、政策や支持を訴えました。

朝8時、川越市の西武線本川越駅前に立った柴田氏は「将来のある若者の命を守るためにも戦争法案に明確に反対します。私が知事になることで安倍政権の暴走にストップをかけることができます」と訴えました。

柴田氏は、福祉施設の整備や地域資源を活用した自然エネルギー開発と、それを通じた地域活性化などの政策を語り、「住んでいてよかった埼玉県、平和を全国に発信する埼玉県といった明るく元気な埼玉県をめざし、全力で頑張ります」と決意を込めて支持を呼びかけました。

「民主県政の会」は柴田氏勝利へ、1日午後5時から、JRさいたま新都心駅東口で街頭演説を行います。日本共産党の小池晃副委員長が応援に駆けつけます。

(しんぶん赤旗2015年8月1日付より)

杉戸町議選3氏必ず 4日告示 教育・医療充実を

阿部けい子候補

阿部けい子候補

森山てつお候補

森山てつお候補

石川とし子候補

石川とし子候補

埼玉県杉戸町議選(定数15)は4日告示・9日投票で行われ、日本共産党は、阿部けい子(65)、森山てつお(56)、石川とし子(64)の現職3候補の勝利に全力をあげます。共産党3人、公明党2人、無所属14人の計19人が立候補する見通しです。

町議会では、6月議会で共産党が提出した「戦争法案」廃案を求める意見書案を、自民系無所属、公明党などが反対して否決しました。介護保険料の引き上げや公民館有料化など負担増の議案に共産党以外の議員は賛成しています。

共産党町議団は、町民と力を合わせて町政を動かし、中学卒業までの医療費無料化や町内巡回バスの拡充などを実現。6月議会では、3364人分の署名を添えて提出された学校へのエアコン設置を求める請願の紹介議員になり、採択に奮闘。他の議員も反対できず、全会一致で趣旨採択になりました。

町議会で、共産党は「3候補の勝利で戦争法案ノーの審判を下そう」と訴えるとともに、▽小中学校・町立幼稚園の全教室へのエアコン設置▽入院ができる総合病院の誘致▽国民健康保険税・介護保険料の引き下げ▽下水道料金値上げストップ―などを公約に掲げています。

(しんぶん赤旗2015年8月1日付より)

埼玉県知事選 戦争法案一大争点に/柴田氏「廃案へ埼玉から」 上田・塚田氏第一声で触れず

有力3氏を軸にした争いになっている埼玉県知事選(8月9日投票)は、憲法違反の戦争法案が一大争点です。候補者の中で、県民の「戦争法案ノー」の願いを託せるのは、柴田やすひこ候補(62)=無所属新・日本共産党推薦=だけです。

訴える柴田候補=2015年7月23日、さいたま市

訴える柴田候補=2015年7月23日、さいたま市

成立阻止に全力

「民主県政の会」の柴田氏は、23日の告示第一声で「埼玉から戦争法案を廃案に追い込む。それが一番の争点だ」と力説し、法案成立阻止に全力をあげる決意を語りました。

埼玉県内には、米軍、自衛隊基地が多く存在し、日本が海外で戦争する国になれば、それらの基地が海外派兵の拠点となります。柴田氏は、知事選の基本政策で、戦争法案など安倍政権の暴走政治に県民の明確な審判を下し、憲法を生かす県政への転換を公約しています。

訴えに拍手を送る聴衆=2015年7月23日、さいたま市

訴えに拍手を送る聴衆=2015年7月23日、さいたま市

 

軍隊保有を主張

一方、4選をねらう上田清司候補=維新の党支持=と、塚田桂祐候補=自民党県連推薦=は、「国政の問題だ」として告示第一声でも戦争法案に一言も触れず、国民的関心事に応えない無責任な態度に終始しました。しかし、両氏の言動からは、安倍政権の「戦争する国づくり」と根は一つであることが浮かび上がります。

塚田氏はフェイスブックで「9条2項を改正しない改正は拍子抜け。国軍保有が憲法改正の目的」と発言するなど露骨です。そもそも戦争法案成立に暴走する自民党の丸抱え候補で、法案に反対する過半数の国民世論との矛盾は明確です。

 

憲法9条を攻撃

上田氏も、定例会見などでたびたび「憲法9条はおかしな条文。きちっと改正すべきだ」「集団的自衛権は、権利はあるのに使えないのは法理論的におかしい」と述べるなど、安倍首相と同じ9条改憲が持論。また、告示第一声には自民党の鳩山邦男衆院議員が駆けつけ、二階俊博総務会長らから応援メッセージを受けるなど、知事選での自民党県連との対立は表面的な勢力争いにすぎません。

上田氏では、安倍政権の暴走政治から県民の命と暮らしを守る県政の実現は期待できません。

共産党と「民主県政の会」は「知事選は『戦争する国づくり』推進の候補か、憲法を守り、県民の命と暮らしを守る柴田候補かのたたかいだ」として、柴田氏の勝利に全力をあげています。

(しんぶん赤旗2015年7月25日付より)