【ふじみ野市】公立保育所廃止は乱暴/中止求め市民集会

埼玉県ふじみ野市の公立保育所廃止計画にストップをかけようと、「保育守りたい@ふじみ野連絡会」が22日、同市内で2回目の集会を開きました。

市は市立亀居、西の両保育所を、耐震強度を理由に2015年3月に廃止することを計画し、さらに高畑博市長は鶴ヶ岡、亀久保の両市立保育所も16年3月に廃止する考えを表明しています。市が廃止後の子どもの移り先について、来年度新設される民間の認可保育所3施設をあげていることから、市民から「これは実質民営化ではないか」との声も上がっています。

横浜市の公立保育園民営化訴訟原告団の佐藤正勝代表は、訴訟をたたかった経験を振り返り、他の保育所に移らせることは子どもの心にもストレスを与えると、ふじみ野市の乱暴なやり方を批判。「市の責任をしっかり追及していこう」と呼びかけました。

参加者は「保護者同士、声をかけあって署名を集めてきた」「ほとんどのお母さんは宣伝に参加するのは初めてだったけど、声を出せば反応があり、関心を持ってくれた」などと取り組みを交流しました。

9月市議会で、亀居、西の両保育所を廃止する議案が審議されます。集会では、議会の傍聴と引き続き署名を集めることを呼びかけました。(赤旗2014年8月26日付より)

【ふじみ野市】保育所廃止反対 署名2万人を超す

埼玉県ふじみ野市の公立保育所廃止計画にストップをかけようと22日、市民らが高畑博市長あてに署名1万6256人分を提出しました。すでに提出したものとあわせると2万人分を超えています。

市は、市立西、亀居の両保育所を、耐震強度不足を理由に2015年3月に廃止することを計画。さらに、高畑市長は鶴ヶ岡、亀久保の両市立保育所も16年3月に廃止する考えを表明しています。

署名を提出したのは、ふじみ野市立保育園PTA連合会、大井地区保育所父母の会連絡会、保育守りたい@ふじみ野連絡会の3団体。連日、駅前などで取り組んでいる宣伝では、子どもを連れた父母や保育士らがハンドマイクで署名を呼びかけ、1時間で300人以上から署名が集まるなど関心を集めています。

席上、3団体の代表は「この署名は『市長のやり方はおかしい』という市民の思いの表れです。この重みをしっかり受け止めてほしい」「廃止対象となっていない保育所でも、地域の保育を守りたいと署名した保護者がたくさんいる」などと訴え、計画の白紙撤回を求めました。(赤旗2014年8月23日付より)

【ふじみ野市】公立保育所残して/市民ら署名提出

埼玉県ふじみ野市が、公立保育所2カ所を耐震強度不足を理由に2015年3月に廃止する計画を発表した問題で、市民らが高畑博市長あてに、計画のストップを求める署名4332人分を提出しました。

参加者は「この署名は市長に対する批判の数です」と訴えて、市の担当者に署名を手渡しました。

提出したのは、ふじみ野市立保育園PTA連合会、大井地区保育所父母の会連合会、保育守りたい@ふじみ野連絡会の3団体。連日駅頭で署名を呼びかけ、1時間で200人ほどから署名が集まったこともあるといいます。

席上、3団体の代表は、廃止計画をストップし、保護者や市民の声を聞くことや、待機児童解消に向けた今後のビジョンを示すことなどを要望。高畑市長が廃止計画を発表した市立西、亀居の両保育所に加え、鶴ヶ岡、亀久保の2市立保育所も16年3月で廃止する意向を示したことに触れ、「市長の掲げる『子育てするならふじみ野市』にふさわしい保育政策をとってほしい」と求めています。(赤旗2014年8月9日付より)

【ふじみ野市】保育所廃止計画撤回を/連絡会が決起集会

埼玉県ふじみ野市で、耐震強度不足を理由に公立保育所2カ所を2015年に廃止する計画が発表された問題で、「保育守りたい@ふじみ野連絡会」が1日、市民の力を合わせようと決起集会を開きました。

廃止計画が発表されたのは市立亀居、西の2保育所で、高畑博市長はさらに亀久保、鶴ヶ岡の2市立保育所も16年3月に廃止する考えを示しています。市内には来年度から民間の認可保育所3施設が新設される予定ですが、うち2施設には園庭がありません。

子育て中の父母、子育て経験者、保育士などが参加し、発言。「市長は耐震の問題で危ないと説明しながら、お金がないということばかり言う。行政の責任を果たしてほしい」「この暴挙を許したら、保育所だけでなく図書館などほかの公共施設の廃止や民営化にもつながる」など突然の計画発表に怒りをあらわにしました。

亀居、西の両市立保育所の保護者が招かれ、発言しました。西保育所保護者の女性は「これは西、亀居保育所の保護者だけの問題ではなく、地域の人や若い世代にとって重要なこと。廃園にならないようがんばりたい」と訴えました。

連絡会は、9月市議会開会日が告示される22日までに、市に計画の白紙撤回を求める署名を1万人分集めることを呼びかけました。(赤旗2014年8月5日付より)

【ふじみ野市】公立保育所廃止撤回を 党市議団が要求

埼玉県ふじみ野市で公立保育所2カ所を廃止する計画が発表された問題で、日本共産党市議団は23日、高畑博市長あてに撤回を求め申し入れました。

市は、市議会閉会後の6月16日に、耐震強化不足を理由に市立西保育所と亀居保育所の2カ所を2015年3月に廃止する計画を発表。さらに、22日に開かれた高畑市長と両保育所の保護者との「ふれあい座談会」で、市長は亀久保、鶴ヶ岡の両公立保育所も16年3月に廃止する考えを明らかにしていました。

塚越洋一市議団長らが、公共施設を廃止するという重要な事案を突然市長権限だけで決定して発表するやり方は「議会軽視だ」と批判。耐震性の不足を理由にすぐ廃止することは、市の行政責任を縮小・放棄するものだと指摘し「耐震性が不足しているのなら緊急補強工事を実施し、計画的に建て替えを行うべきだ」と求めました。

市側は、亀久保、鶴ヶ岡の2カ所の廃止について「決定したわけではない」とし、西、亀居の2カ所の廃止は議会中の6月12日に決定したことを明らかにしました。その上で「代替施設をどうするのかも含めて、全体の中で検討したい」と述べました。

 

計画 市が突然発表
保護者ら批判 白紙撤回要望

埼玉県ふじみ野市の公立保育所2カ所を廃止する計画は、6月16日、6月定例市議会が閉会した直後に各会派の代表が集められ、突然市から発表されました。

同市の2012~14年度までの「3か年実施計画」では公立保育所廃止について触れておらず、今年度の当初予算では耐震性に問題のある西、亀居、亀久保、鶴ヶ岡の4市立保育所の緊急耐震工事の費用2000万円が計上されていました。

市内には来年度から民間の認可保育所3施設が新設される予定ですが、うち2施設には園庭がありません。

保護者らは「どの子も安心して預けられる保育を保障する市の公的責任を放棄している」など批判の声を上げ、計画の白紙撤回を求める要望書を市に提出するなどしています。(赤旗2014年7月25日付より)