埼玉県議会 「廃案要求」請願の採択を/戦争法案で秋山議員主張

埼玉県議会総務県民常任委員会で6日、安保関連法案(戦争法案)の廃案または慎重審議を求める請願4件が自民、公明の反対で不採択となりました。民主党と無所属は「慎重審議」の請願には賛成し、「廃案」請願には反対しました。

日本共産党の秋山文和県議は採択を主張。討論で「戦争法案」の違憲性を多くの憲法学者や元内閣法制局長官が指摘し、世論調査では「法案に反対」が約6割、「政府の説明は不十分」が約8割にのぼるとして、国民の声に応えるべきだと述べました。自民党は、秋山氏の指摘には応じず「防衛は国が処理すべきものだ」として反対しました。

新日本婦人の会県本部が提出した、幼稚園保護者の負担軽減補助金の復活を求める請願は、自民党の動議で継続審査となりました。

(しんぶん赤旗2015年7月8日付より)

戦争法案 知事の見解は/埼玉県議会 秋山氏 初質問で迫る

質問する秋山県議=2015年6月29日、埼玉県議会

質問する秋山県議=2015年6月29日、埼玉県議会

埼玉県議会で6月29日、日本共産党の秋山文和県議(春日部市選出)が初の一般質問に立ち、「戦争法案」について、上田清司知事に「県民の命と暮らしに責任を負う立場で」見解を表明するよう迫りました。上田知事は、法案について明言を避けました。

質問で、秋山氏は、法案が立憲主義を否定し、憲法9条を破壊するものだと批判し、廃案にするべきだと主張。埼玉で「戦争法案」反対の1万人集会が開かれたことに触れ、上田知事に法案への見解を問いました。

上田知事は、法案について「結論めいたことを述べることは差し控えたい」と答える一方で、「憲法9条の意義は評価するが、自衛隊や日米安保条約も大きな役割を果たしてきた」と話しました。

秋山氏は、米軍横田基地へのオスプレイ配備について、埼玉上空への飛来も必至だと指摘し、配備撤回を主張しました。

上田知事は「配備撤回を求める考えはない」と答弁。秋山氏が再質問で横田基地の北部に位置する飯能、日高、入間の3市がオスプレイ配備や飛来に反対していると指摘し「3市と協議し、配備しないよう申し入れるべきだ」と迫ると、知事は「現実に住民が危険だという認識はしている。3市と協議し、防衛局あるいはアメリカ政府から説明を受けたい」と答えました。

(しんぶん赤旗2015年7月2日付より)

「慎重審議を」5市町議会/埼玉で可決

埼玉県内の4市1町議会で22日~24日、戦争法案の慎重審議を求める意見書が可決されました。

県内で戦争法案「廃案」「慎重審議」を求める意見書を可決したのは、5市6町議会になりました。

本庄市議会と富士見市議会は23日、北本市議会は24日に全会一致で可決。伊奈町議会は22日に賛成多数、鴻巣市議会は24日に退席した1人を除く全員一致で可決しました。

各意見書は、同法案について、さまざまな意見や議論があることや、専門家から「憲法違反」との指摘があったことにふれ、国会で慎重かつ十分な審議を尽くすことを求めています。

(しんぶん赤旗2015年6月30日付より)

【動画】戦闘発進機給油は憲法違反/塩川鉄也


戦争法案審議で塩川鉄也衆院議員が追及
6月26日、衆院安保法制特別委

 

衆院安保特委の質問後に 塩川鉄也議員コメント


「戦争法案は、これまで憲法上行わないとしてきた後方支援活動にも踏み出そうとしてい­る」-。日本共産党の塩川鉄也衆院議員は6月26日の衆院安保法制特別委員会で、法案­を可能にする、戦闘作戦行動に発進準備中の戦闘機への給油について、これまでは「憲法­上の慎重を要する」として認めてこなかったことを示し、「憲法上の問題として理屈が通­らない」と追及しました。質疑後、塩川鉄也衆院議員のコメントです。

2万人余の署名託す 党埼玉県委 紙・塩川・梅村議員に

(右から)梅村、塩川、紙の3氏に署名を手渡す伊藤氏(左端)=2015年6月24日、衆院第1議員会館

(右から)梅村、塩川、紙の3氏に署名を手渡す伊藤氏(左端)=2015年6月24日、衆院第1議員会館

日本共産党埼玉県委員会は24日、衆院第1議員会館で、県内各地から持ち寄った「戦争法案」に反対する署名2万1808人分を、紙智子参院議員と塩川鉄也、梅村さえこ両衆院議員に手渡しました。

伊藤岳参院埼玉選挙区候補と、さいたま市や蕨市、ふじみ野市などの市議、党員が参加しました。経験交流では、「エレベーターに乗りかけた人が戻って署名」「中学生が列をつくって署名し、お小遣いからカンパも」「恋人が海上自衛隊員という女性が『とっても心配。勉強したい』と話しかけてきた」など、「戦争法案」への不安が日を追うごとに広がっている状況が語られました。

さいたま市議会で「慎重審議」を求める意見書が全会一致で可決されたのをはじめ、市町村議会での意見書の可決が増えている状況も報告されました。

3人の国会議員は、国会情勢を報告しながら、「戦争法案」の成立を阻止する決意を表明。梅村議員は、さいたま市の北浦和公園に1万人が集まった「5.31オール埼玉総行動」など埼玉の取り組みが全国を励ましていると述べ、「廃案にするために全力をあげます」と語りました。

(しんぶん赤旗2015年6月26日付より)