さいたま市/住民寄り添う市政に/前島市長予定候補が訴え

5月のさいたま市長選に挑む、日本共産党も加わる「みんなのさいたま市をつくる会」の前島英男予定候補=新=は2月24日、JR浦和駅西口で宣伝し、決意を語りました。

前島氏は、小学校教員として37年間働いてきたことを語りました。保護者から批判もあった市立学校の児童・生徒約10万人の医療従事者への拍手など、市のトップダウンの教育行政を批判。「今求められているのは、市民に寄り添うあたたかい政治です。一人の市民も取り残さないために、市長選で頑張ります」と訴えました。

埼玉県労働組合連合会(埼労連)の新島善弘議長が応援のマイクを握り、前島氏が埼労連の副議長として、労働者の立場で奮闘してきたことを紹介。「市民の声を市政に反映させるのに、最も適した人です。何としても前島さんを市長に」と呼びかけました。

訴えに足を止める人や、手を振り声援を送る人もいました。

さいたま市長選/市民共同組織、前島氏擁立/温かい市政をつくろう

日本共産党も加わる「みんなのさいたま市をつくる会」は2月1日、さいたま市長選(5月9日告示、23日投票)に、同会代表委員でさいたま地区労議長の前島英男氏(67)を擁立してたたかうと発表しました。

前島氏は、市のコロナ対策や市民への支援策は不十分だと批判し、PCR検査の抜本的拡充や保健所体制の強化などを政策に掲げると紹介。「困っている人たちを行政が見つけ出して助けなければならない。温かい市政をつくりたい」と訴えました。

また、市が計画している大規模開発はコロナ禍を考慮していないと指摘し、「ゼロベースで見直す」と強調。市内で小学校教師を長年勤めたことから、「市独自の少人数学級や学校給食費の無料化などを実現し、みんなで支え合い、子どもたちもゆとりを持てる教育にする」と力を込めました。

同会の坪野智彦幹事長は「学習会などを開き学ぶ中で、市の医療や保健の脆弱さに気付いた。市政を転換するためには、運動の先頭に立ち続け、2017年の市長選でも多くの人から支持された前島氏が最もふさわしいと考えた」と話しました。