【所沢市】米軍通信基地へのヘリ飛来 市民の願いに反する/塩川議員ら防衛省ただす

埼玉県所沢市にある米軍所沢通信基地で、昨年ごろから多数の米軍ヘリコプターが繰り返し飛行するようになっている問題で、日本共産党の塩川鉄也衆院議員は8日、防衛省に説明を求めました。党所沢市議や平和委員会が同席しました。

騒音などに対する市民多数の苦情を受けて所沢市は昨年10月、北関東防衛局に詳細を明らかにするよう要請。今年3月5日、米軍横田基地第374空輸航空団は「緊急時に備えるための訓練として、馴染(なじ)みのない場所で着陸の訓練を行うことがある」「関東平野地域の施設に飛行している」などと回答しています。

防衛省の担当者は、横田基地所属のUHIヘリコプターが飛来していると思われるとしつつ、頻度や時期、コースなどについては「米軍の運用なので詳細を承知していない」と述べ、「日米安保条約の目的を達成するための訓練」と答えました。CV22オスプレイ飛来の可能性は否定しませんでした。塩川氏は「これまでヘリコプターが飛ぶようなことはなかった。市街地への新たな飛行は認められない」とただしました。

参加者は「夜8時ごろ旋回している。市民に全然配慮していない」と批判しました。

(しんぶん赤旗2015年6月9日付より)

【所沢市】「育休取得で退園」に異議 保護者ら緊急集会

埼玉県所沢市が、第2子以降の出産で育児休業を取得すると、第1子を保育園から退園させようとしている問題で24日、市内の保護者、保育士らは「安心して子育てできる街にしたい会」を立ち上げ、緊急集会を開きました。

同市では、これまで第2子出産後の育休中も保育の継続利用が認められていましたが、2015年度から0~2歳児クラスの在園児は母親が病気などの場合を除き、継続して保育を受けられなくなります。

集会では、3人の子育てをしながら第4子を妊娠中の女性(36)が「三女がせっかく保育園に入れたのに、途中で退園になると聞いて、こんなことなら妊娠を遅らせた方がよかったのかもと思ってしまって嫌です」。2歳の息子を育て、妊娠7カ月の長谷川あやさん(30)は「楽しく通っている息子に『保育園に行けなくなる』とは言えない。声をあげたい」と語りました。

原和良、北永久の両弁護士は所沢市の制度について、子どもの発達保障・人格形成権や保護者の育児休業権を侵害し、少子化を促進させるものだと批判。訴訟を準備していることを明らかにしました。

 

「育休中も利用できる」

梅村議員らに厚労省説明

埼玉県所沢市の保育園退園問題で22日、日本共産党の梅村さえこ衆院議員が内閣府と厚生労働省の担当者から説明を受けました。柳下礼子県議、所沢市議団、保育問題協議会の代表らが同席しました。

子ども・子育て支援新制度では、保育を必要とする認定事由として「育児休業」を加え、国は子どもの発達上、環境の変化に留意する必要がある場合などは保育の継続が必要との方針を出していました。

内閣府担当者は、新制度の保育を必要とする認定事由の「育休」項目について、「これまで決まりがなかったものを、国として育休中も保育の継続利用ができると明記したもので、今やっているものを制限するという意味で決めたものではない」と説明しました。

梅村氏らは、母親らの不安の声を紹介し、「待機児童が多いから“育休中は上の子は(保育園を)やめてくれ”というのでは、説明がつかない。国から緊急対策などをするべきだ」と求めました。

(しんぶん赤旗2015年5月26日付より)

【所沢市】2校にエアコン 住民投票受け

埼玉県所沢市の藤本正人市長は2日の記者会見で、航空自衛隊入間基地(狭山市、入間市)の騒音対策を施した防音校舎のうち、狭山ヶ丘中学校と北中小学校にエアコンを設置すると発表しました。

藤本市長は、防音校舎を対象にした防衛省の補助金を活用し、2016年度から狭山ヶ丘中学校のエアコン設置に取りかかれるよう手続きを進めると述べました。

11年に就任した藤本市長は、エアコン設置を拒否し、補助金も返上していました。設置の是非を問う2月の住民投票で設置に賛成が65%にのぼりました。

市内の防音校舎は29小中学校にのぼります。このうちエアコンがついているのは宮前小学校のみです。(赤旗2015年4月3日付より)