集団的自衛権について考える講演会が7月30日、埼玉県草加市の独協大学で開かれ、250人が参加しました。独協学園九条の会、草加革新懇、九条の会・草加、憲法改悪阻止草加共同センターの4団体の主催。
経済アナリストで独協大学教授の森永卓郎氏が講演し、集団的自衛権を行使すればアメリカの大儀のない戦争に巻き込まれる可能性が高く、自衛隊員が海外で命を落とすのと同時に人を殺すことになると指摘。特攻隊員だった父が広島で被爆したことを隠し続けていたことや、子どもの頃に「白鴎遺族会」で靖国神社に行っていた体験を語り「普通の人が人を殺し人間でなくなるのが戦争で、犠牲になるのは低所得者など弱い立場の人だ」と述べました。
参加者から、青年・学生へのこの問題への伝え方について問われた森永氏は「平和と平等の大切さを伝え続けること。そのなかで、学生たちも少しずつ理解していく」と語りました。
参加した同大学4年生の女性(21)は「自衛隊に知り合いがいるから、そういう人も戦争に行くのかなと心配。森永先生のお父さんの話は初めて聞いて、改めてもっとちゃんとこの問題を考えていかないといけないと思った」と話しました。(赤旗2014年8月2日付より)