「9条俳句」作者が提訴 さいたま市を広報掲載拒否で


“不当な統制で民主主義危機”

さいたま市大宮区の三橋公民館が昨年6月、「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」と詠んだ同館俳句サークル会員の俳句を「公民館だより」に掲載することを拒否した問題で、作者の女性(74)が25日、公民館を管理する市を相手取り、「たより」への俳句掲載などを求めて、さいたま地裁に提訴しました。

訴状によると、館側の提案で2010年11月の「たより」から、句会が選んだ俳句をそのまま載せるようになりましたが、14年6月に選んだ「梅雨空に~」の俳句を、同館は「世論を二分するテーマは載せられない」と拒否。今でも不掲載の姿勢をとり続けています。

訴えでは、同館の行為は、表現の自由を保障した憲法21条や、学習を受ける権利を保障した同26条、公権力による教育の不当な支配を禁じた教育基本法、社会教育法などに違反していると指摘。「住民に開かれた公民館で不当な統制・干渉が行われた点で、民主主義の根幹を揺るがす事件だ」としています。

記者会見で、女性は「公民館が俳句の中身にまで立ち入って、ダメだというのは許せないと思ってきました。国の政治が危険な方向に進んでいる実感があり、小さなことでも声を上げるべきだと提訴を決意しました」と語りました。

(しんぶん赤旗2015年6月26日付より)