戦争法ノーの議席を多数派にと訴える伊藤候補=2016年1月20日、さいたま市
「昨年は『アベ政治を許さない』という言葉がはやりましたが、今年は『アベ政治を倒した』と言える年にしたい」。伊藤岳参院埼玉選挙区候補(55)=新=は、県内を駆け巡り、街頭や演説会・つどいの会場で訴えています。
「福祉YES」を
この間、戦争法廃止の国民連合政府実現へ、幅広い県民と懇談して、共同を広げてきました。貧困と格差をひどくする安倍政権を批判し、消費税増税中止や大幅な賃上げ実施を主張しています。
13日夜、「反貧困ネット埼玉」が取り組む、路上生活者などへの声かけ活動に参加した伊藤候補。生活保護費の大半を半ば強制的に徴収される「無料低額宿泊所」を11カ所転々としてきた男性らの話を聞きました。生活保護費削減の国の政治が生活困窮者を「貧困ビジネス」に追いやっている現状に怒り、「憲法の精神から外れ、国民に苦難を強いる政治を転換し『福祉YES』の政治にしなくては」と決意を新たにしました。
自民、公明、民主の現職と議席を争う埼玉選挙区で、伊藤候補は、戦争法推進の自公の2議席を突き崩そうと奮闘しています。
戦争法廃止を求めて運動する県民の中で、伊藤候補を応援する動きが広がっています。
勝手連呼びかけ
昨年9月、伊藤候補を応援する勝手連「岳サポ+NO WAR」が立ち上がりました。前回参院選では他党候補を応援していた男性がSNSで呼びかけたもので、他の野党の党本部で働いていた人や他の野党支持だった人なども加わっています。「戦争法を廃止する野党が多数になるためには伊藤さんを当選させなければ」との思いから集まった人たちです。昨年末には選挙勝利へ作戦を出し合うつどいが開かれ、2月14日には事務所を開所して本格的に活動を始めます。
「安保関連法に反対するママの会@埼玉」も埼玉選挙区で伊藤候補を応援することを決めました。
こうした動きに、特に公明党は「埼玉が一番危ない」と危機感を強め、共産党攻撃を強めています。自民党も候補者ポスターを、ここにきて一気に張り出すなど活発に動きだしています。
共産党は「ポスターでも第1党に」など作戦を立て、宣伝、対話・支持拡大で他陣営を上回ろうと取り組みを強めています。
幅広い県民の期待を受けて、伊藤候補の訴えに力が入ります。「戦争法を強行した自民、公明に退場の審判を下しましょう。共産党の躍進で戦争法廃止の国民連合政府の扉を開くために、何としても伊藤岳を国政に押し上げてください」(川島猛)
(しんぶん赤旗2016年1月25日付より)