23日告示埼玉県知事選 柴田候補勝利へ集会/医師数最低・教育介入… 「県政変えて」各界から期待

6日に「民主県政の会」が開いた埼玉県知事選(23日告示、8月9日投票)勝利をめざす決起集会では、各分野の人たちが、柴田やすひこ候補(62)=無所属新、日本共産党推薦=への期待を話しました。

柴田知事誕生へと熱気に包まれる会場=2015年7月6日、さいたま市

柴田知事誕生へと熱気に包まれる会場=2015年7月6日、さいたま市

外科医師で前済生会栗橋病院院長補佐の本田宏氏は、埼玉県は全国一の高齢化率にもかかわらず、医師数が全国で最低だと指摘。「日本は社会保障や教育の予算が世界で最低です。だからこそ柴田さんを知事に押し上げ、埼玉から日本を変えましょう」と呼びかけました。

元埼玉弁護士会副会長の伊須慎一郎弁護士は「埼玉から安倍政権の暴走を止め、戦争法案を廃案にさせるために柴田さんの勝利が必要です」と主張。元立教大学教授の藤田昌士氏は、上田清司知事が侵略戦争を美化する教科書を教育現場に押しつけようとしてきたことを批判し「柴田さんには、行政が教育内容に介入してゆがめるのではなく、少人数学級など教育条件の整備に力を入れてほしい」と語りました。

青年を代表して発言した、知事選の投票日に25歳の誕生日を迎える男性は「柴田さんの政策は、人間を費用やコストとして見るのではなく、どれも人間を大切にする視点が貫かれていて共感できます。日本一安心して暮らせる埼玉県の実現へ、私も頑張りたい」と訴えました。

 

 

当選で戦争法案止める
柴田やすひこ候補の訴え

柴田やすひこ候補の訴え(要旨)を紹介します。

日本は今、最大の危機をむかえています。安倍政権が国会に戦争法案を提出したなかで行われる知事選で、「民主県政の会」と日本共産党が推薦する私が当選すれば、戦争法案ストップの大きな力を発揮し、安倍政権を追い込むことができます。

上田(清司)知事は戦争法案を容認し、県政で知事が先頭に立って、教育を通じて「戦争する人づくり」を推進してきました。「戦争法案反対」「再び戦争する国づくりは許さない」の願いを、私に託してください。

県民の暮らしが厳しいなかで、働く人たちの所得をきちんと引き上げることが必要です。就学前までの子ども医療費の助成を県が引き上げることで、市町村はさらに住民の願いに応える施策ができます。県政の役割とは、そういうことです。

私は新座市の小学校で7年、中学校で16年、教員をやってきました。「教え子を再び戦場に送るな」の思いで、みなさんと一緒に県政を変えるために頑張ります。

(しんぶん赤旗2015年7月8日付より)

戦争法案許さぬ柴田氏へ/埼玉知事選 民主県政の会が集会

決意表明する柴田候補=2015年7月6日、さいたま市

決意表明する柴田候補=2015年7月6日、さいたま市

23日告示(8月9日投票)でたたかわれる埼玉県知事選で、柴田やすひこ候補(62)=無所属新、日本共産党推薦=を何としても押し上げようと、「民主県政の会」は6日、さいたま市内で決起集会を開きました。会場は参加者でいっぱいになり、熱気に包まれました。

柴田氏が決意表明し、戦争法案を強行しようとする安倍政権と、県政では教育を通じて「戦争する人づくり」を推進してきた上田清司知事を批判。「私が知事選に当選することが戦争法案ストップの大きな力になり、安倍政権を追い込むことができます。戦争する国づくりを許さない願いを、私に託してください」と訴えました。

宍戸出(いずる)総括幹事が行動提起。立候補を表明している上田知事(67)と、元総務省官僚で自民党県連が支援する塚田佳祐氏(58)は、いずれも「戦争法案ノー」「憲法を生かす県政」の立場になく、対決点は鮮明だと強調。これまで積み上げた共闘のたたかいなど「私たちの運動の到達点に確信をもち『勝ち』にいこう」と呼びかけました。

日本共産党の梅村さえこ衆院議員が駆けつけ「戦争法案を廃案にするためにも、必ず柴田知事を誕生させましょう」と訴えました。

(しんぶん赤旗2015年7月8日付より)

暮らしに憲法生かす県政に/埼玉知事選 柴田氏が決意

決意表明する柴田氏=2015年6月23日、さいたま市

決意表明する柴田氏=2015年6月23日、さいたま市

7月23日告示・8月9日投票の埼玉県知事選に立候補を決意した「民主県政の会」の柴田やすひこ氏(62)=無所属、日本共産党推薦=は、23日の記者会見で「憲法を暮らしに生かす県政を実現し、『戦争する国づくり』をストップさせるため全力をあげる」と語りました。

柴田氏は、3期12年の上田県政は、貧困や格差の是正、福祉や医療、雇用の充実などの県民の願いに応えていないと指摘し「県政が国の悪政の防波堤になるべきだ」と強調。介護施設や保育園など「社会保障インフラ」の整備と、それを通じた地域経済の活性化、教育条件の整備など、県政を暮らし第一に切りかえていくと語りました。

柴田氏は「県政が安倍暴走政治を許すのか、憲法を生かす立場かどうかは県民の暮らしと命に関わる問題。知事選の争点にしていく」と強調。教科書採択に対する県議会の圧力など教育への政治介入が強まっていることについて「看過できない問題」と述べました。

上田知事が、知事任期を3期までとする「多選自粛条例」を破って4選出馬を表明したことに触れ「恣意(しい)的な行政運営とのそしりはまぬかれない」と批判しました。

(しんぶん赤旗2015年6月24日付より)

埼玉県知事選に柴田氏

柴田やすひこ氏

柴田やすひこ氏

埼玉県の「県民参加の民主県政をめざす埼玉各界連絡会」(民主県政の会)は23日、県知事選(7月23日告示、8月9日投票)に、会代表で埼玉県労働組合連合会(埼労連)議長の柴田やすひこ氏(62)を擁立すると発表しました。無所属で立候補し、日本共産党が推薦します。

記者会見で柴田氏は「安倍政権の『戦争する国づくり』を許さず、憲法を暮らしに生かす県政を実現する」と語りました。

 

柴田氏の略歴

1953年東京都生まれ。和光大学卒業。小中学校教諭、県教職員組合副委員長、埼労連事務局長を経て、2010年から同議長。