来年のいっせい地方選挙の前哨戦となる埼玉県草加市議選・市長選が19日告示・26日投票で行われます。日本共産党は市議選で5候補全員当選、市長選で田中かずあき氏の再選を勝ち取り、市民がつくり出した市民が主人公の市政の流れを前進させようと全力をあげています。
前市長と対決
市長選は、2期目をめざす田中氏(65)=共産支持、自民・公明・民主・社民推薦=と前市長の木下博信氏(49)との一騎打ちが見込まれています。
木下氏は、市長当時、公共工事をめぐって恐喝事件を起こした暴力団との親密な関係が発覚。2010年には、収賄罪で有罪判決を受けた元助役を副市長に復職させようと画策し、市議会から2度の不信任決議を受け、失職。同年の市長選で田中氏に敗れました。また、国民健康保険税や保育料を大幅に引き上げるなど、市民に冷たい市政を行ってきた人物です。
木下氏の陣営は「共産党が応援する市長に任せられない」「田中市長は何もしていない」などのデマを広めて田中氏の追い落としを狙っています。
田中氏を推薦する「草加・市民の市長をつくる会」(労組や民主団体、共産党などで構成)は、デマ攻撃をはね返そうと宣伝、対話に全力。田中市長が実現してきた、中学卒業までの医療費無料化や全小中学校へのエアコン設置などの数々の実績を示し、「フェアでまごころのある田中市政を前進させよう」と訴えています。
現有議席必ず
市議選(定数28、2減)で共産党は、平野あつ子(54)、斉藤ゆうじ(36)、佐藤のりかず(29)=以上現=、後藤かえ(36)、藤家あきら(27)=以上新=の5候補が現有議席確保をめざします。
5候補は、日本を海外で戦争する国づくりや消費税10%増税など安倍政権の暴走政治ノーを訴えるとともに、「共産党が全員当選してこそ、市民が主人公の市政の流れをさらに前に進めることができる」と強調。木下前市政と正面から対決し、田中市政の下で市民の運動と結んで県内初の公契約条例を実現するなどしてきた共産党市議団の実績と役割を語り、公約として、国保税1世帯1万円引き下げや、認可保育所のさらなる増設、給付型奨学金制度創設などを掲げて支持を訴えています。(赤旗2014年10月15日付より)