暮らしの声を聞く、とば候補=2014年5月10日、さいたま市見沼区
さいたま市議選で現有7から11への議席増をめざす日本共産党は、見沼区で現職の戸島よし子候補(63)とともに、新人の、とばめぐみ候補(55)の勝利に全力をあげています。
とば候補は、昨年5月の市議補選で次点ながら1万票余を得て、「この期待に応えなければ」と、再挑戦を決意しました。
まち歩いて
「市民のみなさんとの対話が私のやりがい、原動力。切実な願いが寄せられるたびに、共産党の役割を肌で感じる」と言います。
「高齢者2人の農家に下水道敷設の分担金として160万円の請求があった」「安全講習の消防隊が削減され、小さな保育園には出張してくれなくなった」「道路にはみ出して危険な電柱の移動は住民負担でやるように言われた」―対話を通して、市民に冷たい市政の現状が浮かび上がってきます。
とば候補は「まちを歩くほどに、“この人を放っておけない”という場面に出会いますが、市の仕組みが市民のためになっていないことを実感します」と語ります。
声を届ける
見沼区には、通学路が3~4㌔と遠いうえに道が危険なため、バス通学する家庭がありますが、バス代補助はありません。家庭の負担は小学校6年間で12~20万円にものぼります。共産党市議団と、とば候補は、保護者と一緒に通学路を歩いて調査し、議会質問や市教委との懇談で補助の実施を求めました。その取り組みが影響を広げ、PTAでも要望をあげることになりました。
「補助は年間130万円ほどですが、市は実施しようとしません。一方で自転車レースには今年も3億3000万円もの補助金をぽんと出す。許せません」
昨年、市が開催した国際自転車レース「さいたまクリテリウムbyツールドフランス」をめぐっては、約2億円の赤字を、清水勇人市長が専決による補助金追加と他会計予算からの流用で埋め合わせ、市民の批判を呼びました。
市議会を傍聴していた、とば候補は、民主党議員が「専決は男らしい決断、敬意を表す」と市長を持ち上げているのを目の当たりにし、「この議員には困っている市民の声は届かない」と、共産党の議席の大切さを痛感し、決意を新たにしています。
とば候補は言います。「困っている人ほど声をあげにくい。“困っている人はいませんか”と市民に寄り添う市政にしていきたい」
とば氏の略歴
保育士を経て、NPO法人埼玉映画ネットワーク理事、不登校・ひきこもりを考える埼玉県連絡会事務局長を歴任。現在、共産党見沼区暮らし子育て応援室長。(赤旗2014年5月16日付より)