自転車競争赤字補てん承認議案 さいたま市長提出

昨年10月に、さいたま市で開かれた国際自転車レース「さいたまクリテリウム」の赤字を埋めるため、清水勇人市長が専決で市の補助金1億5200万円を追加支出したことについて、市議会に事後承認を求める議案が1月31日、提出されました。当初12日開会の予定だった市議会を7日に早め、同日、審議されます。

追加支出は、昨年12月市議会に補正予算案として提出されましたが、説明不足や開催企業との不透明な契約などが問題になり、廃案になっていました。清水市長は事業費の支払いを優先して1月24日に補助金を支出しました。廃案になった予算を市長専決で執行したのは同市では初めてです。

日本共産党市議団は1月27日の議会運営委員会で、専決処分したことを議会軽視だと批判し「臨時議会を開いて議案を再提出すべきだった」と主張。今回の承認議案も徹底審議を求めています。(赤旗2014年2月2日付より)

曲技飛行の中止 平和委など声明

埼玉県平和委員会と自衛隊の事故を風化させない5市(狭山、入間、所沢、飯能、日高)連絡会は1月30日、29日に宮城県沖の太平洋上空で起きた航空自衛隊の曲技飛行チーム(ブルーインパルス)の接触事故を受けて、飛行中止を求める声明を発表しました。

埼玉県の航空自衛隊入間基地では毎年11月の「入間基地航空祭」でブルーインパルスによるアクロバティック飛行が行われます。2012年には飛行中にバードストライク(鳥との衝突)を起こしたことなどから、5市連絡会は危険性を指摘し、繰り返し飛行中止を求めてきました。

声明は、今回の事故について、機体の一部損傷でけが人はいなかったが、重大事故につながる危険をはらんでおり、市街地上空で事故を起こせば「計り知れない被害になることは明らかだ」と批判しています。(赤旗2014年2月)

川口市長選 「認可保育所を大幅増設」峯氏 社保協公開質問に回答

埼玉県川口市の社会保障推進協議会が29日までに公表した市長選(2月9日投票)の候補者への「公開質問状」の回答から、「公立も含め認可保育所の大幅増設」を掲げる「市民のための明るい川口市政をつくる会」(民主団体、労組、日本共産党などで構成)の峯りみこ氏と他候補の違いが鮮明になりました。

質問状は、立候補を表明している峯氏、前自民党県議の奥ノ木信夫、田中千裕の両氏、元市議の近藤豊氏に保育、子ども医療費、介護保険、国民健康保険の4分野で質問したもの。4氏から回答がありました。

保育所の待機児童問題について、峯氏は昨年11月に認可保育所入所の申し込みをした2874人のうち、不承諾数が1288人となっている現状から、市の責任で公立も含め認可保育所の大幅な増設を緊急に進め、待機児童ゼロをめざす考えを明らかにしました。

奥ノ木氏は「小規模の認可保育所を増やしたい」、近藤氏は「民間が保育所を開設しやすくなるようにする」と回答。田中氏は、認可保育所の整備には時間がかかるとして「現状は認可保育所や企業保育所などへの補助を積極的に行っていきたい」としました。

子ども医療費無料制度の所得制限、税などの完納要件について、峯氏は「親の経済力により子どもたちの健康が損なわれることがあってはならない」として、支給制限はただちに撤回し、年齢を18歳までに拡大すると回答しました。(赤旗2014年1月30日付より)