戦争法案は絶対廃案/1万5千人声上げる 埼玉で駅前集会

「戦争法案は廃案に」と声をあげる聴衆=2015年9月4日、さいたま市

「戦争法案は廃案に」と声をあげる聴衆=2015年9月4日、さいたま市

戦争法案の採決をめぐり国会が緊迫するなか、「オール埼玉総行動」実行委員会は4日、さいたま市の大宮駅前で街頭集会を行いました。駅前デッキや歩道、階段に人があふれる1万5000人(主催者発表)が参加し「戦争法案いますぐ廃案!」と声を上げました。

 

訴える小森陽一さん

訴える小森陽一さん

「九条の会」事務局長の小森陽一東京大学大学院教授は、元最高裁長官が戦争法案は違憲だと明言したことを紹介。「私たちは主権者として白黒をはっきりつけ、憲法違反の法案をただちに廃案に追い込もう」と訴えました。

浜矩子(のりこ)同志社大学大学院教授は、戦争法案反対の国民の運動が情勢を変化させ、政権を焦らせていると述べ「(安倍政権を)追い込む流れは誰にも止めることはできない」と語りました。

集会を後援した埼玉弁護士会の石河秀夫会長は「もう少しで廃案にできるところまで来ている」と語りました。

ジャーナリストの鳥越俊太郎さんがメッセージを寄せました。

連合埼玉と埼労連(全労連加盟)の両事務局長がそろって法案廃案を訴えました。

日本共産党の梅村さえこ衆院議員と民主党衆院議員、社民党県連代表があいさつしました。

(しんぶん赤旗2015年9月6日付より)

署名1万8千超提出 党埼玉県委が国会議員に

(右3人目から)塩川、紙、梅村の各議員に署名を手渡す(右端から)前原、金子両県議と(左端から)伊藤、おくだ両氏=2015年9月3日、衆院第2議員会館

(右3人目から)塩川、紙、梅村の各議員に署名を手渡す(右端から)前原、金子両県議と(左端から)伊藤、おくだ両氏=2015年9月3日、衆院第2議員会館

日本共産党埼玉県委員会は3日、衆院第2議員会館で、戦争法案に反対する署名1万8106人分を、紙智子参院議員と塩川鉄也、梅村さえこ両衆院議員に手渡しました。埼玉県委員会の署名は6月の提出分と合わせ、4万人分を超えました。

おくだ智子参院比例候補や伊藤岳参院埼玉選挙区候補、金子正江、前原かづえ両県議、県内各地区委員会の党員が参加し、宣伝や署名などの取り組みを交流。おくだ氏は「戦争法案反対の世論がどんどん高まっていることを実感しています。(安倍自公政権と国民との)せめぎあいに勝つために頑張り抜きます」と語りました。

3人の国会議員が情勢報告し、紙議員が8月30日の国会包囲行動や全国総行動が政権にショックを与え、国会審議でもまともに答弁できない状況で、採決を強行できない状態に追い込まれていると指摘し「廃案にするため、これからのたたかいが重要です」と述べました。

(しんぶん赤旗2015年9月4日付より)

戦争法案許しません「子どもの命守るため」/さいたまレッドアクション 750人パレード

「暴走政治をストップさせよう」とパレードする女性たち=2015年8月31日、さいたま市

「暴走政治をストップさせよう」とパレードする女性たち=2015年8月31日、さいたま市

さいたま市で31日、戦争法案廃案を訴える「第3回戦争をゆるさない女性のレッドアクションinさいたま」が開かれ、750人が参加しました。県庁からJR浦和駅までパレードしました。

埼玉会館での学習会では、小林節・慶応大学名誉教授が講演。立憲主義を覆す安倍自公政権を批判して政権交代を主張しました。

リレートークでは、安保関連法案に反対するママの会・埼玉」の佐藤真由果さん(39)=さいたま市=が「子どもを産み、育て、次世代の架け橋を日々つないでいるのが私たち。子育てには戦争のない社会が第一の前提条件です」と語りました。

日本共産党の梅村さえこ、民主党の小宮山泰子両衆院議員があいさつ。梅村氏は「子どもたちの命を守るために、力を合わせて廃案に追い込みましょう」と訴えました。

共産党から柳下礼子、金子正江、前原かづえ県議と、おくだ智子参院比例候補も参加しました。

(しんぶん赤旗2015年9月1日付より)

【川越市】戦争法案止める 若者たちがデモ

「平和を守れ」とデモする若者たち=2015年8月27日、川越市

「平和を守れ」とデモする若者たち=2015年8月27日、川越市

戦争法案を止めようと埼玉県の学生・高校生でつくるグループ「VIP埼玉」は27日、川越市内でデモを行い、100人以上が戦争法案絶対阻止を訴えました。参加者は、川越駅から本川越駅までの商店街を、スピーチとコールを交互に行いながら、音楽に合わせてアピールしました。スピーチをした女子高校生は「この法案が通されてから後悔したくない。平和の未来を私たちの手でつかみ取るために声をあげます」と訴えました。

東松山市の大学院生(24)はツイッターでデモを知り参加。「政府は(戦争法案を)『防衛力の強化』だと言っていますが、外交能力のなさをの裏返しです。法案反対の運動は拡大していっています。政府に国民を無視するなと言いたい」と話しました。

(しんぶん赤旗2015年8月28日付より)

埼玉県教委 育鵬社教科書を採択/伊奈学園中 県民の声聞かず

埼玉県教育委員会(高木康夫委員長)は27日の定例会で、県立伊奈学園中学で来年度から使用する歴史と公民の教科書に、侵略美化・改憲誘導の育鵬社のものを採択しました。同中学は4年前にも育鵬社教科書を採択しています。

育鵬社教科書は、前回6日の定例会で、委員6人中4人が支持して内定。27日は結果を確認しただけでした。また、採択のやり直しを求める意見書が4件提出されましたが、内容の報告や審議は行われませんでした。

採択結果について、市民団体「教育と自治・埼玉ネットワーク」や「子供の人権埼玉ネット」の代表を務める藤田昌士元立教大学教授は、教員が使いたい教科書の希望や父母、県民の意見を聞かず、ここの教科書の検討もほとんどされていないと批判。「公正、自主的に採択したとはいえず、県教委の審議が空洞化している」と語りました。

 

柳下県議団長
県教委を批判

柳下礼子県議団長

柳下礼子県議団長

この問題では、日本共産党埼玉県議団の柳下礼子団長が同日、談話を発表しました。

談話は、県教委の審議では、育鵬社教科書の不採択を求める県民の意見について何ら検討もせず、現場教員の意見も無視しているとして「極めて遺憾だ」と批判。そのうえで「学習権を保証するために、教員の意見が十分尊重される教科書採択の実現をめざし、広範な県民・教育関係者と力を合わせる」と表明しています。

(しんぶん赤旗2015年8月28日付より)