戦争はいやと語り続ける ものいう女性は頼もしい/金子兜太さんと市田副委員長懇談

懇談する(右から)金子兜太氏、市田忠義副委員長、伊藤岳参院埼玉選挙区予定候補=2015年12月15日、熊谷市

懇談する(右から)金子兜太氏、市田忠義副委員長、伊藤岳参院埼玉選挙区予定候補=2015年12月15日、熊谷市

日本共産党の市田忠義副委員長・参院議員は15日、俳人の金子兜太(とうた)さんと、埼玉県熊谷市の金子さんの自宅で、戦争法廃止の展望などで懇談しました。

市田さんは、戦争法廃止の「国民連合政府」を共産党が提案した経過や内容について説明しました。

金子さんは安保法制(戦争法)の廃止や選挙協力について理解を示しました。そのうえで、戦前、海軍主計中尉として従軍したトラック島で多くの兵士が餓死した体験に触れ「戦争はいやなものだと伝えることだけを考えています」「(満州事変からの)15年戦争の時はちょうど青春期。俳人が治安維持法で捕まった事件があり、あのときの雰囲気をいやと言うほどわかっています。その時と今はよく似ています」と語りました。

市田さんが「安倍首相の手法は個人の上に国家、憲法の上に自分を置き、個人の尊厳をことごとくないがしろにするものです」と話すと、金子さんは「沖縄(米軍新基地建設)はひどい。完全に人間無視です」。

市田さんが「国民が自覚的・自発的に戦争法反対に立ち上がったことに、大きな希望を感じます」と語ると、金子さんは大きくうなずき「戦前は静かだった女性がものを言うようになっている。シールズの女性と話しましたが芯がある。女性が変わってきたことは頼もしいことです」と話しました。

最後に、金子さんは「私はどの政党にも属さないが、仲間だと思って応援している」と述べました。

懇談には、伊藤岳参院埼玉選挙区予定候補らが同席しました。

(しんぶん赤旗2015年12月16日付より)

戦争法廃止へ参院候補訴え/埼玉 伊藤氏が街頭宣伝

シール投票を呼びかける伊藤氏=2015年12月6日、川口市

シール投票を呼びかける伊藤氏=2015年12月6日、川口市

日本共産党の伊藤岳参院埼玉選挙区候補は6日、川口市のJR川口駅前で、同氏を自主的に応援する「岳サポ+NO WAR」のメンバーと一緒に対話、宣伝に取り組みました。党市議らも参加しました。

関心ある政治課題(複数回答)と各党への好感度を聞くシール投票を呼びかけると、市民が次々と足を止めました。投票した42人のうち、政治課題では、「消費税10%・軽減税率」が20票、「沖縄の米軍基地建設」20票、「戦争法・テロの危険」18票が上位でした。政党好感度では、日本共産党31票、自民党6票、民主党2票などでした。

シールを貼った女性(66)=所沢市=は「子どもの将来のために戦争は二度と起こしてほしくない。年金が減って消費税も上がったら大変。(負担増に)どこかでストップをかけてほしい」と話しました。

「岳サポ」のメンバーとの問答形式で、戦争法や消費税、TPP(環太平洋連携協定)などについて政策を語りました。

宣伝後、メンバーの矢野敏夫さんは「参院選で自公与党を勝たせたら憲法が変えられてしまうかもしれない。このことをもっと伝えていきたい」と話しました。

(しんぶん赤旗2015年12月9日付より)

レッド・パージは国民を弾圧 埼玉連絡会が総会/若者に体験伝えよう

レッド・パージ反対埼玉連絡会は11月28日、川越市内で第4回総会と講演会を開きました。

日本共産党員であることを理由に1950年前後に職場を解雇された、県内在住の被害者の体験を伝えるパンフレット『聞いてください! 私のレッド・パージ体験』の普及や被害者の名誉回復と国家賠償を求める国会への請願署名、埼玉弁護士会への人権救済申し立てなどの活動を引き続き強めていく方針を確認しました。

高木太郎弁護士が講演。非正規労働者の増大など今日の働く現場の実態を報告し、労働者が声をあげられない状況がレッド・パージの時代と共通していると語りました。レッド・パージで共産党員らが国民から引き離された一方で、被害者たちが民主的な組織をつくりあげてきたと指摘し「多数派を形成し、歴史の教訓として二度と繰り返さないために、若い世代に事実を伝えよう」と呼びかけました。

参加者から、「レッド・パージは共産党員だけへの弾圧ではなく、国民への弾圧だ。人権侵害に反対するたたかいと運動を広げていきたい」などの発言がありました。

共産党の伊藤岳参院埼玉選挙区候補が司会を務め、治安維持法犠牲者国家賠償要求同盟県本部の矢島恒夫会長、荻原初男共産党県委員長があいさつしました。

(しんぶん赤旗2015年12月4日付より)