埼玉県議選西1区 やぎした礼子候補 現/6期目当選へ宣伝など奮闘

「安倍政権の暴走ストップの議席を」と訴える、やぎした候補=2015年3月26日、所沢市

「安倍政権の暴走ストップの議席を」と訴える、やぎした候補=2015年3月26日、所沢市

「日本共産党が伸びれば政治は変わります。再びみなさんの声を届ける仕事をさせてください」。4月3日告示(12日投票)の埼玉県議選西1区(所沢市、定数4)で日本共産党のやぎした礼子候補(68)=現=は、6期目の当選へ全力を挙げています。(埼玉県・藤中陽美)

所沢市寿町で対話になった男性は「自民党は悪代官のよう。共産党に頑張ってもらわないと」と話すなど、市民からは切実な声が寄せられます。

やぎした候補は党県議団長として県民の医療・福祉を守る活動に全力を挙げ、自民党県議などによる高校での平和教育への政治的介入ときっぱり対決してきました。

「安倍政権の『戦争立法』などの暴走にストップをかけられる唯一の議席。『憲法9条守れ』の思いを、共産党の私に託してください」と力強く訴えます。

連日、電話などで支持を広げている石川良照さん(68)は4年前と比べて、電話をすぐ切られることはほとんどなく、反応が全然ちがう。訴えれば訴えただけ支持はもっと広がる」と話します。

一方、他陣営も必死。前回当選が1人だった自民党は公認・推薦で3人の現職市議を擁立して議席増を狙い、民主党、公明党の現職と合わせて有力6候補の争いです。駅前宣伝で鉢合わせしたり、各党が幹部を招いた演説会を開いたりするなど、すでに大激戦となっています。

共産党と後援会は、21、22の両日に1173カ所で声出しの宣伝にとりくむなど奮闘。辻源巳党西南地区委員長は「打って出た人は共産党への期待の広がりを実感している。さらに担い手を広げ、臨時電話をフル稼働させて支持拡大でも大きな飛躍を」と呼びかけています。(赤旗2015年3月29日付より)

【所沢市】エアコン設置すみやかに 党市議団など 予算組み替え動議

埼玉県所沢市で航空自衛隊入間基地(狭山市、入間市)周辺小中学校の防音校舎へのエアコン設置の問題で23日、市議会予算特別委員会で日本共産党、共生の2会派が2015年度一般会計予算案に対する組み替え動議を共同で提出し、エアコン設置を実施する予算計上を求めました。動議は、自民、公明などの反対多数で否決されました。

組み替え動議は藤本正人市長が防衛省からの補助金を独断で返上し、エアコン設置計画を中止した狭山ヶ丘中などについて、15年度の計画実施を要求したもの。

提案説明に立った共産党の小林澄子議員は、2月15日に実施されたエアコン設置の是非を問う住民投票で、設置に賛成が反対を大きく上回ったと指摘。「市長と市議会は住民投票条例に基づき結果を尊重しなければならなず、すみやかな実施が求められる」と主張しました。

自民党・無所属の会、公明党は「市長の判断を待つべきだ」などと主張しました。

民主ネットリベラルの会も同様の組み替え動議を提出。共産党は賛成しましたが、反対多数で否決されました。

新年度予算案は原案の通り、賛成多数で可決されました。共産党、共生、改革2015は反対し、民主ネットは裁決時に退席しました。

委員会後、共産党の平井明美市議団長は「議会も住民投票の結果を尊重する立場です。多くの会派で一致した組み替え動議が出せなかったことは残念ですが、一方で、これだけ当初予算に対する採決態度が分かれることは例年になく、市長は追い詰められています」と話しました。(赤旗2015年3月25日付より)

【所沢市】全小中学校にエアコンを 平井市議が求める

平井明美市議

平井明美市議

埼玉県所沢市で航空自衛隊入間基地(狭山市、入間市)周辺の小中学校の防音校舎へのエアコン設置の是非を問う住民投票が行われた問題で18日、市議会一般質問で日本共産党の平井明美市議が全ての小中学校へのエアコン設置を求めました。

2月に行われた住民投票で65%がエアコン設置に賛成したことについて平井氏は「市民の良識の勝利だ」と指摘し、藤本正人市長が防衛省からの補助金を返上し、独断で市内の防音校舎28校へのエアコン設置計画を中止したことを批判。

住民投票の際、市長が“エアコン設置が求められているのは市内全ての小中学校ではない、かえって不公平”などと宣伝していたことについて、「飛行機騒音がある中で勉強を強いられている子どもたちが、そうでない地域との学習環境に格差が生まれていることが不公平ではないのか」と迫りました。

藤本市長は「全てこの間討論された内容であり、現時点でさまざまなことを述べるのは差し控えたい」と繰り返しました。

平井氏は、県内63市町村のうち、小中学校へのエアコン設置率100%は半分以上の36自治体にのぼると指摘。「市長も全小中学校へのエアコン設置を決断するべきだ」と求めました。(赤旗2015年3月21日付より)

【所沢市】学校エアコン設置 15日に住民投票/市長の独断中止に怒り 基地騒音対策 市民ら直接請求

埼玉県所沢市で、航空自衛隊入間基地(狭山市、入間市)の騒音対策が施されている市内の28小中学校の防音校舎にエアコンを設置することについて、是非を問う住民投票が15日、行われます。エアコン設置が決まっていた学校の設置工事を独断で中止した現市長に対し、「住民投票で市政を動かそう」と市民が立ち上がりました。(埼玉県・藤中陽美)

 

住民投票条例は、市民らが有権者の50分の1を大きく上回る8430人分の署名を集めて直接請求し、2014年12月の市議会で全会一致で可決されました。

同市では、入間基地に近い小中学校から順にエアコン設置を進める計画でした。09年には宮前小学校への設置工事が完了し、隣接する狭山ヶ丘中学校は10年に設計を完了していました。

ところが、11年10月に就任した藤本正人市長は、猛暑対策について「扇風機で十分」などと発言し、12年に国の補助金を辞退して計画を中止。これに対し、計画実施を求める署名が1万6000人分以上集まるなどの住民運動が起こり、市議会でもエアコン設置を求める請願や決議が採択・可決されました。しかし、市長は態度を変えませんでした。

藤本市長は、市報で設置中止について、東日本大震災・福島第1原発事故をうけて「『快適で便利な生活』を見直すべきだ」などと述べています。

 

連日の宣伝

狭山ヶ丘中卒業生の男子高校生(18)は「教室は窓を閉めるととても暑いし、英語のリスニングのテストでは2回流しても飛行機の音にかき消されてしまった。設計まで終わっていたのに突然エアコンを付ける計画を中止するなんて、怒りを感じた」と話します。

この問題で署名運動や集会などを開いてきた「所沢市の教育環境を考える会」の持丸邦子代表は「子どもたちは、暑くてうるさいという環境での学習を強いられている。ちゃんとした環境で勉強するために、エアコンは必要です」と強調します。

住民投票が実施されることをうけて、結成された「住民投票を成功させる会」は「教育環境を考える会」と協力しながら連日宣伝などに取り組み、「子どもたちの学習環境改善のため、住民投票で賛成に○を」と呼びかけています。市川治彦代表は「市民は市長が独断で計画を中止したことに怒っている。住民本位の市政にしていくためにも、住民投票を成功させたい」と語ります。

 

予算は黒字

藤本市長は1日に行った「市政トーク」で「防音校舎にエアコンを入れれば、他の学校にも入れてくれという話しになり、そうすると所沢市の財政は破たんする」と発言。住民投票について訴えるビラでは「クーラーをいれれば、福祉も教育も環境も…その分サービスをやめねばなりません」などと宣伝しています。

日本共産党の平井明美市議団長は、所沢市の一般会計予算は918億円(14年度)で毎年黒字であり、リース方式であれば全小中学校へエアコンを設置しても20億円、10年リースなら年間2億円で可能だと指摘。「住民投票で市民が防音校舎へのエアコン設置の判断を下せば、すべての小中学校でのエアコン設置に向けた大きな一歩となります」(赤旗2015年2月5日付より)