迫る埼玉・飯能市議選、市民の命・暮らし守る3議席を

埼玉県飯能市議選(定数19)は18日告示(25日投票)されます。日本共産党は、金子としえ(65)、新井たくみ(65)、滝沢おさむ(65)=いずれも現=の3予定候補の勝利で、現有議席の確保をめざします。

大久保勝市長は、市民が集めた1万3500人の反対署名を無視し、天然林の里山である阿須山中へのメガソーラー建設計画を推進。名栗地域には豪華キャンプ場を計画するなど、大規模開発を優先する一方で、敬老祝い金や市民プールを廃止し、介護保険料を引き上げてきました。

これらの福祉・市民サービス切り捨てや大規模開発に、共産党以外の自民系、公明党、日本維新の会の議員は賛成。今年の3月議会では、市職員のコロナワクチン接種準備を理由に議長提案で一般質問を中止し、議員の発言権を奪いました。

共産党市議団は毎議会で一般質問し、保育所の増設や定員増、乗合ワゴンの運行などを実現。9回のコロナ対策の申し入れで、水道基本料金の2カ月免除や、減収した小規模事業者への2回の10万円給付などを実現してきました。

3候補は、29億円の財政調整基金など財源も示してコロナ対策の拡充や国民健康保険税・介護保険料の引き下げ、小中学校・保育所の給食費無料化などを公約しています。

市議選には、共産3、公明3、維新1など23人程度の立候補が見込まれています。

埼玉・富士見/4人全員勝利を必ず/梅村氏迎え宣伝

埼玉県富士見市の日本共産党は2月27日、3月21日告示(28日投票)の市議選(定数21)勝利をめざし、梅村さえこ衆院北関東比例予定候補を迎えて街頭演説を行いました。

現有3議席からの1増をめざす、川畑かつひろ、寺田りょう、小川たくみ=以上現=、木村くにのり=新=の4予定候補が、国民健康保険税や介護保険料を引き上げ、保育所や放課後児童クラブの増設をしない現市政を批判。市民の負担軽減や保育所・放課後児童クラブの待機児童解消、災害対策の強化、東武東上線西側地域への循環バス運行などの政策を語り「何としても4人全員当選を」と訴えました。

梅村氏は、コロナ禍の今こそ力をあわせて政治を変えることが必要だと強調。検査拡充や医療機関・中小業者への支援など「住民の声を届けるために、市議選で共産党を伸ばそう」と呼びかけました。

放課後児童クラブ保護者や大学講師の市民がマイクを握り、「子育て世代、地域の人の声に耳を傾け、市民の声を届けてくれる」「弱い者の立場に立って活動してきたのが共産党」と期待を寄せました。

さいたま市/住民寄り添う市政に/前島市長予定候補が訴え

5月のさいたま市長選に挑む、日本共産党も加わる「みんなのさいたま市をつくる会」の前島英男予定候補=新=は2月24日、JR浦和駅西口で宣伝し、決意を語りました。

前島氏は、小学校教員として37年間働いてきたことを語りました。保護者から批判もあった市立学校の児童・生徒約10万人の医療従事者への拍手など、市のトップダウンの教育行政を批判。「今求められているのは、市民に寄り添うあたたかい政治です。一人の市民も取り残さないために、市長選で頑張ります」と訴えました。

埼玉県労働組合連合会(埼労連)の新島善弘議長が応援のマイクを握り、前島氏が埼労連の副議長として、労働者の立場で奮闘してきたことを紹介。「市民の声を市政に反映させるのに、最も適した人です。何としても前島さんを市長に」と呼びかけました。

訴えに足を止める人や、手を振り声援を送る人もいました。

さいたま市長選/市民共同組織、前島氏擁立/温かい市政をつくろう

日本共産党も加わる「みんなのさいたま市をつくる会」は2月1日、さいたま市長選(5月9日告示、23日投票)に、同会代表委員でさいたま地区労議長の前島英男氏(67)を擁立してたたかうと発表しました。

前島氏は、市のコロナ対策や市民への支援策は不十分だと批判し、PCR検査の抜本的拡充や保健所体制の強化などを政策に掲げると紹介。「困っている人たちを行政が見つけ出して助けなければならない。温かい市政をつくりたい」と訴えました。

また、市が計画している大規模開発はコロナ禍を考慮していないと指摘し、「ゼロベースで見直す」と強調。市内で小学校教師を長年勤めたことから、「市独自の少人数学級や学校給食費の無料化などを実現し、みんなで支え合い、子どもたちもゆとりを持てる教育にする」と力を込めました。

同会の坪野智彦幹事長は「学習会などを開き学ぶ中で、市の医療や保健の脆弱さに気付いた。市政を転換するためには、運動の先頭に立ち続け、2017年の市長選でも多くの人から支持された前島氏が最もふさわしいと考えた」と話しました。

埼玉・戸田市議選/3議席を確保

1月31日投開票された埼玉県戸田市議選(定数26、立候補36人)で日本共産党は、花井伸子(65)、本田哲(48)、武藤葉子(46)=いずれも現=の3氏が当選しましたが、土屋英美子氏(69)=現=が及ばず、1議席減となりました。

4氏は、新型コロナウイルスで埼玉県にも再び緊急事態宣言が出されるなか、「市民の命と暮らしを守る」として、医療機関や高齢者施設、中小業者へのさらなる支援を訴えてたたかいました。

4氏の合計得票は4896票(得票率11・73%)でした。

現有5議席をめざした公明党は新人が及ばず、1議席減となりました。立憲民主党は1議席を確保し、維新の会とN国党の新人は及びませんでした。

結果を受けて共産党蕨・戸田地区委員会は、公約実現に全力をあげるとともに、「総選挙で野党連合政権の実現にむけて、市民と野党の共闘を前進させ、菅政権を退陣に追い込む」としています。

結果詳報は次の通り。(候補者名の右は、年齢、現新元。▽は党派別、カッコ内は前回との比較)

 

当武藤 葉子46現 1526票(8位)

当本田  哲48現 1416票(11位)

当花井 伸子65現 1185票(17位)

土屋英美子69現 769票(30位)

▽共3(4)公4(5)立1(0)諸1(0)無17(17)、議席占有率11・54%(15・38%)

(投票率38・88%)