【さいたま市】九条俳句の不掲載撤回を/さいたま市教委に東京・渋谷の句会が要請

市の担当者に要請する「はたがや句会」の人たち=2014年10月28日、さいたま市役所

市の担当者に要請する「はたがや句会」の人たち=2014年10月28日、さいたま市役所

さいたま市大宮区の三橋公民館で起きた俳句不掲載問題で、東京都渋谷区の幡ヶ谷地域で活動する「はたがや句会」の会員6人が28日、さいたま市教育委員会を訪ね、大谷幸男委員長あてに不掲載の撤回を求める要請書を提出しました。

 

「自由な創作 困難に」

要請書は、公民館が「三橋俳句会」会員の俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の「公民館だより」への掲載を拒否したことについて、「同様な俳句会を開催している私たちにとって到底容認することができない」として、不掲載の撤回と、市教委と公民館が日本国憲法を尊重し、学習・教育を徹底することを求めています。

応対した市の担当者は「表現の自由の侵害や検閲をするつもりはない」と述べましたが、掲載をしない立場は崩しませんでした。

これに対し、はたがや句会の中西櫂(かい)代表は「こういうことがやられると他の公民館でも活動がしにくくなるし、作者も萎縮してしまう。自由な創作活動ができなくなるのが一番良くない」と述べ、重ねて不掲載の撤回を求めました。

日本共産党の苫孝二渋谷区議、加川義光さいたま市議が同行しました。(赤旗2014年10月29日付より)

【さいたま市】議長交代賛成できない わずか8カ月/党さいたま市議団

日本共産党さいたま市議団は16日、土橋貞夫市議会議長=自民党=が同日、就任後8カ月月で突然「一身上の都合」で辞任したことに対し「病気など特別な事情があるわけでもない(議長の)交代には賛成できない」とする山崎章団長の談話を発表しました。

新議長には同日、自民党の霜田紀子議員が就任。任期は市議選のある来年4月までの約半年です。

さいたま市議会は、合併した2001年以降、土橋氏まで12人の議長が就任しましたが、ほとんどが約1年で議長を交代しています。7カ月や8カ月で交代した例もあります。

談話は「議長の任期は1年というのが常態化していることが今回の事態を招く要因になっている」と指摘し、地方自治法に基づく任期4年を原則とする方向に変えるよう提起していくとしています。(赤旗2014年10月29日付より)

【新座市】それ、ブラックバイトかも 市がポスター

新座市が作成したブラックバイト問題の啓発ビラ

新座市が作成したブラックバイト問題の啓発ビラ

埼玉県新座市役所の経済振興課のフロアに、「それってブラックバイトかも…」と大きく書かれたポスターが貼り出されています。

ポスターには、正社員並みの重い責任や無理なシフトを強要されるなどブラックバイトの例をイラスト入りで紹介。「パートやアルバイトでも雇用のルールが適用されます」として、学生に労働法などの知識を身につけることを呼びかけています。

同市が7月に作成したブラックバイト問題を啓発するポスターで、ポスターとビラを市内の三つの大学に配布し、学内への掲示や配布を依頼しているといいます。

市経済振興課の担当者は「新座市には大学も多く、市議会でもブラックバイトの被害を受ける学生が多くいる状況が取り上げられたこともあり、広く状況を知ってもらおうと作成した」と話しています。

日本共産党は、市議会で繰り返しブラックバイト問題を取り上げ、6月議会では「ブラックバイトから学生生活を守るよう求める意見書」を提案し、市議会は全会一致で意見書を可決しました。

6月市議会で、質問した小野大輔市議は「議会も市長も、学生の立場に立って動いてくれたのが大きい。こういう取り組みが全国に広がり、ブラックバイトをなくすことにつなげていければと思う」と話しています。(赤旗2014年10月26日付より)

【草加市】田中市長再選

2期目に向けて意気込みを語る田中氏=2014年10月26日、草加市

2期目に向けて意気込みを語る田中氏=2014年10月26日、草加市

埼玉県草加市長選(26日投開票)で再選した田中和明氏(65)=無所属現、日本共産党支持、自民・公明・民主・社民推薦=は「住み続けたいと思えるまちづくりを進める」と抱負を語りました。

市長選は、暴力団との癒着などが批判され、前回敗れた木下博信氏(49)=諸派・元=と田中氏との再度の一騎打ちになりましたが、約1万8000票の大差をつけて田中氏が勝利しました。

当選後、田中氏は「市民に意見をいただきながら事業を一つずつ進めてきた。4年前(の木下市政)に戻してはならないと選挙をたたかった」と語りました。2期目に向けて「子育て世代や高齢者が、いつまでも住み続けたいと思えるまちにしていく」と述べ、教育環境の整備や健康づくり施策の推進、防災対策などに力を入れると語りました。

共産党の平野厚子市議団長は「前市政の復活を許さないという一点共闘が実現した市長選でした。田中市長の勝利は市民の良識の勝利」と話しました。(赤旗2014年10月28日付より)

草加市議選 5人全員当選

5人全員当選を喜ぶ(前列左から)佐藤、後藤、平野、藤家、斉藤の各氏=2014年10月27日、草加市

5人全員当選を喜ぶ(前列左から)佐藤、後藤、平野、藤家、斉藤の各氏=2014年10月27日、草加市

26日投開票の埼玉県草加市議選(定数28=2減、立候補34人)で、日本共産党は平野厚子(54)、斉藤雄二(36)、佐藤憲和(29)=以上現=、後藤香絵(36)、藤家諒(27)=以上新=の5氏が全員当選して現有議席を確保しました。

当選が確実になったのは日付を越えてから。事務所に集まった5氏と支援者が激戦を勝ち抜いた喜びを分かち合いました。

選挙戦で共産党は、「生活が苦しい」という市民の声に応え、暮らしを守る党市議団の役割を訴えました。公約に国民健康保険税の引き下げや認可保育所の増設、奨学金制度創設などを掲げました。

5氏の得票合計は1万2738票(得票率15.29%)で、前回の得票を維持しました。

公明党は得票を増やして現有6議席を確保。民主党は前回当選3人でしたが任期中に2人離党し、1議席に後退しました。市長選で落選した木下博信元市長が市議選に擁立した新人も落選しました。(赤旗2014年10月28日付より)