【春日部市】米価下落対策求める建議書

埼玉県春日部市農業委員会は9月25日、日本共産党の坂巻勝則委員が提案した、米価の安定対策を求める建議書を賛成多数で可決しました。

建議書は、生産者米価が全国的に暴落するなかで、春日部市でも60㌔あたり1等米で8000円になるなど、コストの半値以下となっているとしています。

また、同市の約30%を占める農地面積は県内で9番目の広さであり、農業従事者の多くは米農家だとして、「米価の暴落は、農家はもちろんのこと、地域経済に計り知れない大きな影響を及ぼすことは明らか」だと指摘。政府に対し、政府所有の古米を飼料用に回し、過剰な2013年度米を買い上げるなど、早急な対策を求めています。(赤旗2014年10月3日付より)

【さいたま市】9条俳句「問題ない」/市公民館運営審 委員ら表明

さいたま市公民館運営審議会(安藤聡彦委員長)の会議が9月30日開かれました。同市大宮区の三橋公民館が、「9条守れ」と訴えるデモを詠んだ同館俳句サークル会員の俳句を「公民館だより」に掲載することを拒否した問題について審議しました。

同審議会は有識者や住民代表などで構成。

この日の会議では、複数の委員が「政治的で掲載したら問題になるような俳句だとは思わない」と表明。前回の会議で、公民館だよりについて住民の生の声を取り上げることなどを求めた同審議会の答申を、公民館側が参照していないからこのような問題が起きてしまうのではないか」など批判の声が出されました。

また、「当事者が今この問題をどうとらえているか知りたい」との声が出されました。これを受けて安藤委員長が俳句の作者や俳句サークル会員、三橋公民館長らを呼んで臨時会議を開催するように市に求めましたが、市側は難色を示しました。そのため、委員らは自主的に勉強会を開くことを決めました。(赤旗2014年10月2日付より)

まごころ市政つくる/埼玉・草加市長選 田中市町が決意

市長選へ決意を語る田中市町=2014年9月29日、草加市

市長選へ決意を語る田中市町=2014年9月29日、草加市

19日告示・26日投票の埼玉県草加市長選で2期目をめざす田中和明市長の「激励会」が9月29日、草加駅前アコスホールで開かれました。

田中市長はがあいさつし、4年前、市議会が前市長への不信任決議を可決し、失職したことを受けて立候補を決意し、当選後は市民のための市政運営に力を入れてきたと語りました。中学卒業までの医療費無料化や小中学校へのエアコン設置、認可保育所の増設、駅前広場の放置自転車解消などの実績を紹介。引き続き、災害に強いまちづくりや教育環境の整備などに取り組むと語り「まごころの通った市政、いつまでも住み続けたくなるまちをつくっていく」と訴えました。

元市長や元市議会議長、自民、公明、民主、共産など各党の県議、市議らが出席し、田中市長への期待を述べました。

市長選は、暴力団との癒着や市民に冷たい市政が批判されて失脚した前市長の木下博信氏が返り咲きを狙っています。日本共産党は、「木下ブラック市政」の復活を阻止し、「フェアで思いやりのある田中市政」を前進させるために、田中市長を支持してたたかいます。(赤旗2014年10月1日付より)

高齢者に温かい市に とりうみ敏行候補(66)/さいたま市議選 浦和区 定数7

日本共産党が現有7から11への議席増をめざす来年のさいたま市議選で、とりうみ敏行候補(66)=元=は「浦和区での議席奪還を何としても」と全力をあげています。

 

党議員がいたら

訴える、とりうみ候補=さいたま市浦和区

訴える、とりうみ候補=さいたま市浦和区

2011年の市議選では最下位当選の候補と6票差で落選しました。市民からは「共産党が頑張って、ようやく浦和区に特別養護老人ホームができたと喜んだ矢先に議席がなくなってしまった」「生活保護の申請で区役所に行ったが、冷たい対応にがっかり。こんなときに共産党の議員がいたら」など切実な声が寄せられています。

「やり残したこともたくさんあり、悔しい思いをしました。今度こそ当選して、住民のみなさんとともに要求実現へ全力を尽くしたい」と話す、とりうみ候補。高齢者施設の存続や県立児童相談所跡地の公園化など、地域に密着した活動に取り組んできました。

大学生のときに、病気で長期の入院を経験しました。そのなかで、厳しい生活を強いられながら病気になり、闘病する高齢者が多いことに気づき、「こういうお年寄りが幸せになるためにはどうしたらいいんだろう。元気になったら何かしたい」と思ったのが政治家としての原点です。

1999年に旧浦和市議に初当選。浦和区では、マンションが増加する一方で商店が減り、高齢者は買い物に行きづらいなど、困難な生活を強いられています。「現市政は高齢者に冷たいまちづくりを進めている。もっと高齢者が暮らしやすい市にしたい」と、市議会では「まちづくり委員会」に所属し、市民の声を市政に届けてきました。

 

責任の重さ痛感

ハコモノ行政の転換、市民参加の市政を訴えて当選した清水勇人市長は、市民の反対の声を無視して、無駄な大型開発を進め、保育所などは民間まかせで市の責任で造ろうとせず、市民には国民健康保険税や下水道料金の大幅な引き下げなどを押しつけてきました。「共産党だけが、無駄な大型開発にも負担増にも反対を貫いてきました。浦和区で失った議席を取り戻し、共産党の議席増を何としても勝ち取りたい。清水市政と議会の現状を目の当たりにして、改めて責任の重さを痛感しています」と語ります。

とりうみ候補は言います。「現市政は安倍政権がどんなにひどくなっても、いっさい口を出さないどころか、公民館だよりへの『9条守れ』の俳句掲載拒否問題など、国の暴走と歩調を合わせている。必ず勝利して安倍政権の暴走にストップをかけ、市民の命、暮らし、働く権利と営業を守りたい」

 

とりうみ氏の略歴

会社員を経て、1999年に旧浦和市議に初当選。現在、党さいたま地区常任委員、浦和区委員長。浦和区革新懇世話人。

(赤旗2014年9月25日付より)