ふじみ野市議会 「議会の自殺行為」/共産党議員の発言取り消し強行 党市議団が抗議

埼玉県ふじみ野市議会は18日、日本共産党の新井光男市議の公立保育所廃止問題に関する発言の取り消しを求める動議を、日本共産党以外の賛成多数で可決しました。

新井市議は、同日行った一般会計補正予算案に対する反対討論で、財政調整基金などへの積み立てがされ、市の財政が黒字となっているにもかかわらず、市が耐震強度不足を理由に公立保育所2施設を来年3月に廃止しようとしていることを批判。市民の願い実現のために予算を使うよう求めていました。

これに対し、自民系会派の議員が「保育所問題は補正予算とは関係がなく、議会外の発言だ」として動議を出し、採決を強行。議長が新井市議に発言の一部取り消しを命じました。

動議に対する反対討論を行った、共産党の塚越洋一市議は「議会は自由な発言が保障された言論の府であり、それを規制することは議会の自殺行為だ。議会制民主主義と二元代表制を守っていくためにも、取り消しは認められない」と主張しました。

議会を傍聴した、公立保育所の元保育士の女性(67)は「保育所問題を例にあげていた新井さんの話はわかりやすかったし、余計なことだとは思わなかった。取り消しなんて横暴だと思う」と話しました。(赤旗2014年9月25日付より)

【入間市】平和のための戦争展開く

「2014いるま平和のための戦争展」がこのほど、埼玉県入間市の産業文化センターで開かれました。

展示コーナーでは戦争の実相を伝えるもののほか、沖縄の基地問題や原発問題を取り上げたものが目立ちました。ホールで行われた「平和LIVE」では、青年らによるバンド演奏が披露されました。

同市教職員組合が毎年市内の小学生から高校生までの子どもたちを広島に送り、原爆被害の実態を学ぶ「ヒロシマ子ども派遣団」の報告会もありました。

2007年に「派遣団」に参加した野口香澄さん(24)が特別発言し、NGOで被爆者と交流し被爆証言会などの活動をしてきたことを報告。「戦争を知らない私たちが、これから生まれてくる人たちに、戦争をしないために集団的自衛権のデモに参加するなど、できるところから平和の大切さを伝えていきたい」と語りました。

「派遣団」参加者に1回目から被爆体験を語ってきた、沼田鈴子さん(故人)をモデルにした映画「アオギリにたくして」が上映されました。(赤旗2014年9月25日付より)

【草加市】市議選・市長選勝利を/党演説会 安倍「亡国」政治に審判

声援に応える(左から)佐藤、平野、藤家、大門、後藤、斉藤の各氏=2014年9月22日、草加市

声援に応える(左から)佐藤、平野、藤家、大門、後藤、斉藤の各氏=2014年9月22日、草加市

10月19日告示・26日投票の埼玉県草加市議選・市長選の勝利をめざした日本共産党演説会(主催・党市委員会・同後援会)が22日、草加駅前アコスホールで開かれました。

市議選(定数28、2減)で現有5議席の確保をめざしてたたかう、平野あつ子(53)、斉藤ゆうじ(36)、佐藤のりかず(29)=以上現=、後藤かえ(36)、藤家あきら(27)=以上新=の5候補が決意表明しました。

平野市議団長は、市長選で2期目をめざす田中和明市長の支持を表明し「市民が変えた、フェアで思いやりのある市政を継続、発展させるのか、ブラックで冷たい市政に逆戻りさせるのかが問われている」と強調しました。

市長選は、暴力団との癒着や暮らし切り捨ての市政が批判され、前回選挙で敗れた木下博信氏が返り咲きを狙っています。平野氏は「悪政の復活を許さない最大の力は日本共産党の5人が全員当選し、田中市政を継続、発展させること」だと訴えました。

田中市長があいさつし、中学卒業までの医療費無料化や小中学校へのエアコン設置など実現した公約を紹介し「財政が厳しい中でも市民の要望に応えていきたい」と語りました。

大門実紀史参院議員が講演しました。安倍内閣が社会保障制度の解体や憲法無視の集団的自衛権行使容認などの「亡国」政治を進めていると述べ、一つひとつの選挙が暴走政治と正面から対決するたたかいだと指摘。「日本共産党の勝利で安倍内閣を退陣に追い込もう」と訴えました。(赤旗2014年9月24日付より)

【川口市】暴走政権追い込もう 紙議員迎え演説会

声援を受ける紙参院議員、伊藤参院選挙区候補、村岡、おくだの両県議ら=2014年9月21日、川口市

声援を受ける紙参院議員、伊藤参院選挙区候補、村岡、おくだの両県議ら=2014年9月21日、川口市

日本共産党埼玉南部地区委員会は21日、紙智子参院議員を迎え、川口市内で演説会を開きました。会場いっぱいの参加者が、紙氏の訴えに拍手と声援で応えました。

紙氏は、安倍政権が集団的自衛権の行使容認、沖縄の辺野古への新基地建設、環太平洋連携協定(TPP)推進など、暴走を続けるもとで、埼玉県政も県議会による教育への政治的介入など暴走していると指摘。「憲法を守り、悪政の防波堤となる、住民本位の県政・市政実現へいっせい地方選で勝利し、安倍暴走政治を追い込もう」と呼びかけました。

いっせい地方選勝利へ、決意表明した村岡まさつぐ県議候補=現=(南2区、川口市、定数7)は、昨年の竜巻被害で県独自の被災者支援制度をつくるよう知事に迫り、実現させるなど、「県民の要求と道理があれば、必ず政治を動かすことができる」と強調。「県民の命と暮らしを守る県政実現のために、再選へみなさんと力を合わせてたたかいぬきます」と訴えました。

伊藤岳参院埼玉選挙区候補、おくだ智子県議・衆院埼玉2区候補、7人の川口市議候補があいさつしました。

市内から参加した男性(22)は「憲法の問題など、共産党は正しいことを言っている。えらい人たちは戦争には行かないと思う。議席を増やして質問時間も増やし、住民の声を届けるためにがんばってほしい」と話しました。

 

衆院選埼玉2区 おくだ氏が決意

22日、埼玉県川口市で開かれた演説会で、日本共産党は次期衆院選埼玉2区に、おくだ智子県議=新=を擁立すると発表しました。

演説会でおくだ氏は、県民との対話のなかで「安倍政権はひどすぎる」との声が出され、安倍政権の暴走ストップは県民の共通の思いだと強調。「安倍政権と真っ向から対決できるのは、日本共産党ただ一つです。総選挙では安倍政権打倒の先頭に立ってがんばります」と決意を語りました。(赤旗2014年9月23日付より)

【所沢市】周産期医療を考える/ハイリスク出産経験者“近くにNICU必要”

問題提起する(左から)成宮、今井、黒澤の各氏と柳下県議=2014年9月14日、所沢市

問題提起する(左から)成宮、今井、黒澤の各氏と柳下県議=2014年9月14日、所沢市

埼玉県所沢市で14日、周産期医療(胎児・新生児・母体の医療)体制について考える「母と子の命守るシンポジウム」(主催・同実行委員会)が開かれ、約80人が参加しました。

国立病院機構西埼玉中央病院の成宮学院長、産婦人科医の今井加納子氏、県医療整備課の黒澤努主幹が発言し、日本共産党の柳下礼子県議がコーディネーターを務めました。

医師不足が全国的に問題になる中、西埼玉中央病院では小児科医や産科医など相次ぐ退職で、一時、出産を扱えない状況に追い込まれました。地域周産期母子医療センターの機能も休止した状態です。成宮院長は、医師が集まってくるようトップレベルの医師を迎え入れ、チーム医療に力を入れるなどの努力を語りました。また、出産後の母親を支援する「産後入院」の充実を訴えました。

今井医師は、ハイリスク出産の増加で障害児が生まれる可能性が高まる一方で、肢体不自由児などの受け入れ体制は不十分だと指摘し、自らデイケア施設を設立する準備をしていると語りました。

黒澤氏は、NICU(新生児集中治療室)を増床するなど県の対策を紹介しました。

ハイリスク出産を経験した母親らが参加し「NICUはどこかにあればいいのではなく、近くに必要です」「NICU退院後、親は子どもの看護に疲れ切ってしまう。医療と福祉はもっと手をつないでほしい」などと訴えました。

柳下氏は「西埼玉中央病院で地域周産期母子医療センターを早期に再開するためには医師の安定確保が必要です」と語り、対策として県内に公立の大学医学部を設置することや医学生の奨学金の拡充、女性医師が働きやすい環境の整備などを提起し「埼玉の地域医療の魅力を向上させることが求められています」と語りました。(赤旗2014年9月20日付より)