【狭山市、入間市】ブルーインパルス曲技飛行 入間基地に中止求める/市民団体

入間基地の担当者に要請する市民ら=2014年10月3日、航空自衛隊入間基地内

入間基地の担当者に要請する市民ら=2014年10月3日、航空自衛隊入間基地内

航空自衛隊入間基地(埼玉県狭山市、入間市)で行われる航空祭(11月3日)でのブルーインパルスの曲技飛行の中止を求めて3日、市民団体が同基地と江渡聡徳防衛相あてに要請しました。日本共産党の狭山、入間の各市議らも参加しました。

要請したのは周辺市の平和委員会、原水爆禁止協議会などで構成する「入間基地航空祭での曲技飛行の中止を求める会」。曲技飛行の危険性を指摘し、毎年要請してきました。

参加者はブルーインパルスについて、2012年の航空祭での曲技飛行中のバードストライク(鳥との衝突)や今年1月に宮城県沖で起きた接触事故をあげて「市民の暮らす過密な住宅地の上で、特に危険な曲技飛行を行うことは絶対に認められない」と主張しました。

応対した入間基地の担当者は、曲技飛行は隊員募集など広報活動の一環だとして、事故が起きないように万全の対策を取る」と述べ、実施する姿勢をくずしませんでした。

参加者は「集団的自衛権の行使容認が閣議決定されて以降、地域住民は騒音や低空・夜間飛行がひどくなっているとこれまで以上に不安に思っている。住民の理解なくして基地の存在も任務も果たせないということを理解してほしい」と重ねて中止を求めました。(赤旗2014年10月7日付けより)

【入間市】基地拡張は許さない 入間市で集会

雨の中「戦争させない」と声をあげる参加者=2014年10月5日、入間市

雨の中「戦争させない」と声をあげる参加者=2014年10月5日、入間市

埼玉県入間市で集団的自衛権行使に反対する声をあげようと5日、「戦争させない入間ネットワーク」が集会を開き、冷たい雨が降る中、約120人が参加しました。

あいさつした同ネットワークの高杉晋吾代表は、航空自衛隊入間基地(入間市、狭山市)に大型のC2輸送機の配備が予想される問題などをあげ、「入間基地が戦争する準備を進めるのを許さず、市民と共に肩を組んでたたかおう」と呼びかけました。

日本共産党の安藤佳子市議が発言し、安倍政権が「戦争する国づくり」を進めるなかで、入間市に対しても防衛省が9月に旧米軍ジョンソン基地跡の留保地(入間市東町)への災害対処拠点施設と自衛隊病院の受け入れを要請するなど、基地の拡張が進められようとしていると指摘。「一緒に『戦争する国づくり許さない』の声をあげ、力を合わせていきましょう」と訴えました。

集会参加者は、政府に戦争はしないと誓った憲法9条を守ること、集団的自衛権行使容認の閣議決定を撤回することを求めたアピールを採択し、「戦争させない」「9条壊すな」とコールしました。(赤旗2014年10月7日付より)

【川口市】戦争する国づくり許すな 川口で女性トーク

「戦争する国づくりは許さない」と訴える女性ら=2014年9月28日、川口市

「戦争する国づくりは許さない」と訴える女性ら=2014年9月28日、川口市

埼玉県川口市で9月28日、集団的自衛権行使容認に反対する「女性トーク」が行われました。川口母親連絡会が呼びかけたものです。JR川口駅東口に集まった50人以上の女性らは、横断幕やプラカード、うちわなどを掲げ、うたごえも披露しながらアピールし、署名を呼びかけるなどしました。

リレートークで参加者は「戦争を体験したが、戦争はいつも『自衛のため』などの理屈で始まる」「2人の息子はデザイナーと料理人で、平和な社会でなければ自由に仕事をすることができない職業」など思いを語り、「再び戦争をする国づくりを許してはならない」と訴えました。

通行人の男性が飛び入りでマイクを握る姿も見られました。(赤旗2014年10月3日付より)

「福祉の心」を市政に 大塚たけひで候補(39)/さいたま市議選 西区 定数4

来春のさいたま市議選10選挙区の中で最も少ない西区で、大塚たけひで候補(39)=新=は、山城屋せき市議が勝ち取ってきた日本共産党の議席を何としても引き継ごうと全力をあげています。

介護職員から一転して市議への挑戦です。介護の現場では高齢者が安心して暮らせるよう献身してきましたが、社会保障や福祉がゆき届かず劣悪な生活を送らざるを得ない高齢者を何人も見てきました。

 

制度に疑問抱き

街頭で訴える大塚たけひで候補

街頭で訴える大塚たけひで候補

認知症にかかった夫と障害を持つ妻子の家庭を支援することになったとき、介護保険サービスでは受け止めきれませんでした。生活を立て直すため、本来の業務以外の仕事にも奔走。生活の見通しが立ち、家族の「やっと生きていけそうです」という言葉にほっとすると同時に、困っている人を救えない制度のあり方に疑問を抱きました。

「福祉の心」で働きたいと思っても立ちはだかる制度の壁。さらに社会保障や福祉の改悪を進める安倍内閣に怒りを感じています。「高齢者がひどい生活を強いられているのは個人の責任ではなく、政治の責任です」と大塚候補。

日本共産党に関心を持ったのは1年ほど前。他党が大企業・大金持ち優遇の自民党と大差がないのに対し、国民一人ひとりのための政治を目指して市民とともに奮闘する共産党に心引かれたと言います。山城屋市議の勧めもあって今年4月に入党。要請を受けて立候補を決意したのは6月でした。

「市議なら人のために役立てることも多いはず。チャンスと思いました。共産党なら胸を張って支持してほしいと訴えられます」

バトンを託す山城屋市議は「大塚さんは優しく、誠実な人柄です。3年前に取り戻した西区の共産党の議席を引き続き確保し、市民の暮らしを守るために頑張ってほしい」と語ります。

 

経験を生かして

8月から対話や宣伝に力を入れています。そこでも気になるのは1人暮らしの高齢者や障害者など社会的な支援を必要とする人たちです。

「必要なサービスが受けられない『介護難民』をなくすため、経験を生かせればと思います。市民のみなさんと力を合わせて市政を動かし、何らかの福祉の手が差し伸べられる状況をつくりたい。そのためにも、何としても共産党の議席を守ります」と意気込みを語ります。

3児の父でもある大塚候補。子どもたちにとっても安心・安全な社会をつくろうと決意しています。「通学中の子どもが事故に遭わないよう安全な道路を整備し、水害にも強いまちづくりに力を入れます。クリーンエネルギーを普及させ、原発のない社会を子どもたちに手渡したい」

 

大塚候補の略歴

郵便局員を経て、介護福祉士へ。約10年、西区の訪問介護施設に勤め、介護事業の統括責任者を歴任。

(赤旗2014年10月3月付より)

【春日部市】「しんぶん赤旗」の庁舎内での販売・勧誘について/「産経」報道について党春日部市議団が見解発表

9月10日付「産経」が社会面で「春日部市 役所内で赤旗勧誘 禁止へ」の見出しで報じた問題で、日本共産党春日部市議団は、以下の「見解」を発表しました。


 
9月9日、9月市議会定例会の一般質問において井上英治議員(無所属)が、「市役所内での赤旗の販売活動問題について」取り上げ、翌日の産経新聞が「春日部市 役所内で赤旗勧誘 禁止へ 共産党市議の行為『認めていない』」の見出しで、この質問の内容を報道しました。

この記事では、市役所内のすべての場所で、「しんぶん赤旗」の勧誘が禁止とされる内容になっています。現在、庁舎内では、「しんぶん赤旗」に限らず公明新聞を含む様々な新聞や物品が、庁舎管理規則にもとづいて許可を得て販売、購読されています。

井上議員に対する総務部長の答弁でも明らかなように、「許可を得た物品でも執務室内での勧誘や販売を禁止している」のであって、「しんぶん赤旗」の勧誘、販売も庁舎内のすべての場所で禁止されているわけではありません。

また、井上議員は記事の中で「市議という立場を利用して市幹部に売りつけるパワーハラスメントに類する行為ではないか」とコメントしていますが、「しんぶん赤旗」は市職員との合意によって購読されているものであり、購読を強制しているものではありません。

産経新聞の今回の記事は、井上議員の一方的な主張のみを掲載し、「しんぶん赤旗」の販売・購読が市役所内で全面禁止されたかのように描くなど、「正確で公正な記事」という新聞倫理綱領にも反するものです。