【新座市】それ、ブラックバイトかも 市がポスター

新座市が作成したブラックバイト問題の啓発ビラ

新座市が作成したブラックバイト問題の啓発ビラ

埼玉県新座市役所の経済振興課のフロアに、「それってブラックバイトかも…」と大きく書かれたポスターが貼り出されています。

ポスターには、正社員並みの重い責任や無理なシフトを強要されるなどブラックバイトの例をイラスト入りで紹介。「パートやアルバイトでも雇用のルールが適用されます」として、学生に労働法などの知識を身につけることを呼びかけています。

同市が7月に作成したブラックバイト問題を啓発するポスターで、ポスターとビラを市内の三つの大学に配布し、学内への掲示や配布を依頼しているといいます。

市経済振興課の担当者は「新座市には大学も多く、市議会でもブラックバイトの被害を受ける学生が多くいる状況が取り上げられたこともあり、広く状況を知ってもらおうと作成した」と話しています。

日本共産党は、市議会で繰り返しブラックバイト問題を取り上げ、6月議会では「ブラックバイトから学生生活を守るよう求める意見書」を提案し、市議会は全会一致で意見書を可決しました。

6月市議会で、質問した小野大輔市議は「議会も市長も、学生の立場に立って動いてくれたのが大きい。こういう取り組みが全国に広がり、ブラックバイトをなくすことにつなげていければと思う」と話しています。(赤旗2014年10月26日付より)

【草加市】田中市長再選

2期目に向けて意気込みを語る田中氏=2014年10月26日、草加市

2期目に向けて意気込みを語る田中氏=2014年10月26日、草加市

埼玉県草加市長選(26日投開票)で再選した田中和明氏(65)=無所属現、日本共産党支持、自民・公明・民主・社民推薦=は「住み続けたいと思えるまちづくりを進める」と抱負を語りました。

市長選は、暴力団との癒着などが批判され、前回敗れた木下博信氏(49)=諸派・元=と田中氏との再度の一騎打ちになりましたが、約1万8000票の大差をつけて田中氏が勝利しました。

当選後、田中氏は「市民に意見をいただきながら事業を一つずつ進めてきた。4年前(の木下市政)に戻してはならないと選挙をたたかった」と語りました。2期目に向けて「子育て世代や高齢者が、いつまでも住み続けたいと思えるまちにしていく」と述べ、教育環境の整備や健康づくり施策の推進、防災対策などに力を入れると語りました。

共産党の平野厚子市議団長は「前市政の復活を許さないという一点共闘が実現した市長選でした。田中市長の勝利は市民の良識の勝利」と話しました。(赤旗2014年10月28日付より)

草加市議選 5人全員当選

5人全員当選を喜ぶ(前列左から)佐藤、後藤、平野、藤家、斉藤の各氏=2014年10月27日、草加市

5人全員当選を喜ぶ(前列左から)佐藤、後藤、平野、藤家、斉藤の各氏=2014年10月27日、草加市

26日投開票の埼玉県草加市議選(定数28=2減、立候補34人)で、日本共産党は平野厚子(54)、斉藤雄二(36)、佐藤憲和(29)=以上現=、後藤香絵(36)、藤家諒(27)=以上新=の5氏が全員当選して現有議席を確保しました。

当選が確実になったのは日付を越えてから。事務所に集まった5氏と支援者が激戦を勝ち抜いた喜びを分かち合いました。

選挙戦で共産党は、「生活が苦しい」という市民の声に応え、暮らしを守る党市議団の役割を訴えました。公約に国民健康保険税の引き下げや認可保育所の増設、奨学金制度創設などを掲げました。

5氏の得票合計は1万2738票(得票率15.29%)で、前回の得票を維持しました。

公明党は得票を増やして現有6議席を確保。民主党は前回当選3人でしたが任期中に2人離党し、1議席に後退しました。市長選で落選した木下博信元市長が市議選に擁立した新人も落選しました。(赤旗2014年10月28日付より)

定数1減の自公案可決 埼玉県議会

埼玉県議会はこのほど、来年4月の県議選から適用する選挙区の区割りについて、自民党・公明党の改定案を可決しました。定数は1減の93、選挙区の数は58から52になり、同じ市で分断されていた選挙区は解消されます。

区割り案は超党派でつくる協議会で検討し、日本共産党は、定数94の維持、分断区解消、1票の格差2倍未満、さいたま市内10選挙区を3選挙区に統合する―などの案を提出していました。

本会議には自公案、民主党案、刷新の会・無所属案の3案が議員提出され、日本共産党は3議案のいずれも反対しました。討論で村岡正嗣県議は、3議案はいずれも議員定数を1~8削減しており、民意の反映を狭めると指摘。また自公案は、児玉郡美里町の選挙区を地域の一体性を無視して多選挙区に組み入れており、同町と周辺市町が反対する区割りを強行しているとして反対しました。

共産党(3人)は議案提出権(8議席以上)がないため議員提案できませんでした。(赤旗2014年10月28日付より)

暮らし守る予算に 共産党が埼玉県に要望

上田知事(右側中央)に要望する県議・県議候補ら=2014年10月24日、埼玉県庁

上田知事(右側中央)に要望する県議・県議候補ら=2014年10月24日、埼玉県庁

日本共産党埼玉県委員会と県議団は24日、2015年度の県予算編成に対して要望しました。

上田清司知事に、暮らし、福祉、教育、防災、地域経済など211項目の要求・提言をしました。荻原初男県委員長と柳下礼子、村岡正嗣、奥田智子の各県議、青柳伸二、石島陽子、新藤孝子の各県議候補が出席しました。

荻原委員長は、県の世論調査でも生活が苦しくなったとの回答が増え、一人親家庭や子どもなどの貧困が広がっていると指摘し、「県民の暮らしを守る思い切った施策を実施してほしい」と求めました。

柳下県議は、重度心身障害児の入所施設が不足しているために1300人を超える待機者がいる実態を示し、「国へも働きかけて施設を増設するよう」求めました。

奥田県議は、大雪被災農家への補助金支給が遅れている問題で、迅速に対応するよう要求。上田知事は「より深刻な人から優先して対応していきたい」と述べました。

村岡県議は、東京湾につながる新芝川沿いの船置き場「芝川アリーナ」の有効活用を提案しました。(赤旗2014年10月25日付より)