【さいたま市】住民負担軽減 市に予算要望

日本共産党さいたま地区委員会と、さいたま市議団は24日、2015年度市予算要望を行いました。斉藤功地区委員長と市議団(7人)、市議・県議候補が出席しました。

清水市長(左端)に要望する党地区委員会と市議団=2014年10月24日、さいたま市役所

清水市長(左端)に要望する党地区委員会と市議団=2014年10月24日、さいたま市役所

暮らしや福祉、教育など763項目を要求・提案。1700件を超える回答のあった党市議団の市民アンケートに寄せられた要望も盛り込みました。

山崎章市議団長は「寄せられた要望で一番多いのは『税金、公共料金を下げて』というものです。収入減、物価高、消費税増税が追い打ちをかけています。暮らしの実態に応えた施策を実行してほしい」と述べ、認可保育所や学童保育所の増設、コミュニティーバスの運行導入の障害になっている「ガイドライン」の見直しを求めました。

清水勇人市長は「市民が幸せを実感できるよう取り組んでいる。一致できるところは協力していきたい」と語り、保育所、学童保育については、優先度を高くして取り組むと表明。コミュニティーバスの改善について「バス以外も含め市民の移動手段を確保したい」と述べました。

市議団は、区役所の予算増額や夜間中学校の設置、過酷な税金取り立てをやめることなどを要望しました。(赤旗2014年10月31日付より)

さいたま市議会報告/9条俳句掲載拒否 共産党“撤回すべきだ” 自民市議は「適切」と支持

さいたま市議会9月定例会は9月3日から10月17日まで開かれました。

市が、一般会計補正予算に大規模再開発を進める予算を組み込む一方で、難病患者への見舞金制度を廃止する議案を出すなど、大型開発優先で福祉を切り捨てる自民党型市政の姿を鮮明にしました。

日本共産党市議団(7人)は、決算認定の討論で、市の財政運営の問題として、基金残高が毎年増えていると指摘し、基金の有効活用で市民負担軽減と教育・福祉の充実をすすめる市政への転換を主張しました。

7月に発覚した、同市大宮区の三橋公民館で起きた「三橋俳句会」会員が詠んだ俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の「公民館だより」への掲載拒否問題をめぐり、市議会には掲載拒否撤回を求める請願が提出されました。

請願について審議した文教委員会では、拒否した公民館や市に対する市民の批判が高まっていることを受け、委員から「時間をかけて審議すべきだ」との意見があり、閉会中の継続審査にすることで全委員が一致しました。

 

シンポジウムも

10月1日に開かれた決算・行政評価特別委員会では、自民党の帆足和之委員は掲載拒否問題について「文芸を利用した一種の政治的なプロパガンダ(宣伝行為)になった可能性がある」「9条を守れという俳句が掲載されたときに、連想するのはどの政党か」などと述べ、掲載拒否を「適切だった」と支持しました。

これに対し、共産党の加川義光委員は「現憲法下で9条を守れというのは当然であり、特定の政党だけで守るということではない」と反論しました。

一般質問(9月9日)で、共産党は守谷千津子市議がこの問題を取り上げ、「俳句という文芸作品に対して、掲載拒否という強硬な手段は戦前の検閲と言論統制を思い起こさせる」と批判。公民館だよりについて、住民の生の声を取り上げることなどを求めた市公民館運営審議会の答申を紹介しながら、掲載拒否の撤回を求めました。

共産党市議団は10月13日に、掲載拒否問題を考えるシンポジウムを開きました。

パネリストを務めた、「三橋俳句会」会員の女性(72)は「共産党は本当にがんばってくれた。決算委員会で自民党がひどいことをいうとちゃんと反論してくれたし、心強かった」と話しました。

 

定員削減は否決

議会最終日の17日には、本会議で自民党議員が突然、議員定数を見沼区と南区で1ずつ削減する議案を提案しましたが、賛成したのは自民党だけ。共産党、公明党、民主党、改革フォーラムなどが反対し、否決しました。

本会議後、共産党の山崎章市議団長は「市が設置した『議会の在り方に関する調査会』の報告書は、現在の議員定数60人は妥当だとしている。自民党だけでこんな議案を出す強引なやり方は許されない」と述べました。

会期中の4日に市の職員が、官製談合防止法違反などの容疑で県警に逮捕されたことを受けて、共産党市議団は百条委員会の設置を求めるなど真相究明に向けて全力をあげるとの声明を発表しました。(赤旗2014年10月30日付より)

【さいたま市】九条俳句の不掲載撤回を/さいたま市教委に東京・渋谷の句会が要請

市の担当者に要請する「はたがや句会」の人たち=2014年10月28日、さいたま市役所

市の担当者に要請する「はたがや句会」の人たち=2014年10月28日、さいたま市役所

さいたま市大宮区の三橋公民館で起きた俳句不掲載問題で、東京都渋谷区の幡ヶ谷地域で活動する「はたがや句会」の会員6人が28日、さいたま市教育委員会を訪ね、大谷幸男委員長あてに不掲載の撤回を求める要請書を提出しました。

 

「自由な創作 困難に」

要請書は、公民館が「三橋俳句会」会員の俳句「梅雨空に『九条守れ』の女性デモ」の「公民館だより」への掲載を拒否したことについて、「同様な俳句会を開催している私たちにとって到底容認することができない」として、不掲載の撤回と、市教委と公民館が日本国憲法を尊重し、学習・教育を徹底することを求めています。

応対した市の担当者は「表現の自由の侵害や検閲をするつもりはない」と述べましたが、掲載をしない立場は崩しませんでした。

これに対し、はたがや句会の中西櫂(かい)代表は「こういうことがやられると他の公民館でも活動がしにくくなるし、作者も萎縮してしまう。自由な創作活動ができなくなるのが一番良くない」と述べ、重ねて不掲載の撤回を求めました。

日本共産党の苫孝二渋谷区議、加川義光さいたま市議が同行しました。(赤旗2014年10月29日付より)

【さいたま市】議長交代賛成できない わずか8カ月/党さいたま市議団

日本共産党さいたま市議団は16日、土橋貞夫市議会議長=自民党=が同日、就任後8カ月月で突然「一身上の都合」で辞任したことに対し「病気など特別な事情があるわけでもない(議長の)交代には賛成できない」とする山崎章団長の談話を発表しました。

新議長には同日、自民党の霜田紀子議員が就任。任期は市議選のある来年4月までの約半年です。

さいたま市議会は、合併した2001年以降、土橋氏まで12人の議長が就任しましたが、ほとんどが約1年で議長を交代しています。7カ月や8カ月で交代した例もあります。

談話は「議長の任期は1年というのが常態化していることが今回の事態を招く要因になっている」と指摘し、地方自治法に基づく任期4年を原則とする方向に変えるよう提起していくとしています。(赤旗2014年10月29日付より)

【さいたま市】自民、定数削減を提案 共産党など反対で否決

さいたま市議会が閉会

さいたま市議会は17日、35件の市長提出議案を可決・認定・同意して閉会しました。日本共産党は2013年度決算認定などに反対しました。

決算認定について討論にたった久保美樹市議は、市の基金残高が毎年増え、13年度は662億円となっているなかで、下水道料金の大幅値上げなどが行われてきたと指摘。「基金と有効活用することも考えて市民負担を軽減し、遅れている教育や福祉に活用すべきだ」と求めました。

福祉の分野では、来年1月から心身障害者医療費給付事業に年齢制限を導入することについて、「さいたま市は安心長生き条例をつくった市。このような改悪は改め、年をとっても安心して暮らしていけるようにすべきだ」と主張しました。

戸島義子市議は、一般会計補正予算などについて反対討論に立ち、大規模再開発を進める予算が含まれる一方で、難病患者への見舞金支給制度の廃止など、福祉を切り捨てる議案が出ていることを批判しました。

同日の本会議で、議員定数を見沼区と南区でそれぞれ1ずつ削減する議案を、自民党議員が急きょ提案しましたが、共産党、公明党、民主党、改革フォーラムなどの反対で否決されました。

共産党の山崎章団長は「議会が設置し、意見を尊重するとしてきた『議会の在り方に関する調査会報告書』は、定数削減は必要ないと答申している。自民党だけでこんな議案を出すことは許されない」と話しました。(赤旗2014年10月23日付より)