大雪被害からの再建費用 農家負担1割に

各省庁に要請する(奥右から)塩川、柳下、伊藤、奥田の各市と市町議員=2014年3月6日、衆院議員会館

各省庁に要請する(奥右から)塩川、柳下、伊藤、奥田の各氏と市町議員=2014年3月6日、衆院議員会館

日本共産党埼玉県委員会と県議団は6日、2月14日から15日にかけての大雪で被害を受けた農家や中小業者、住民の救済を各省庁に要請しました。塩川鉄也衆院議員、柳下礼子、奥田智子両県議、秩父市、深谷市、熊谷市、小鹿野町の各議員、伊藤岳県民運動委員長、柴岡祐真北部地区委員長が参加しました。

農業分野では、農業用ハウスの倒壊など甚大な被害が生じており「復旧が遅れれば産地全体の死活問題になりかねない」として、営農意欲を失わせないよう一刻も早い支援を求めました。

倒壊したハウスや畜舎などの撤去、再建費用について農家負担をなくすよう求めたのに対し、農水省は3日に発表した追加支援対策を説明。国と地方自治体が協力して、再建費用は農家負担を10分の1にし、撤去費用の負担はゼロにすると述べました。

また、農業継続をあきらめた農家のハウス撤去費用について環境省の施策で負担をゼロにすると説明。支援の対象も認可農家などに限定せず、全ての農家を対象にすると話しました。

ほかにも苗の購入費助成や畜産農家支援、メーカーへの農業資材の供給要請などの対策を説明しました。

参加者が、資材不足でハウスの再建に数年かかると見られていることから「支援を単年度で区切らないでほしい」と求めたのに対し、農水省は「農業経営を維持することが最大の目的なので、(2015年度以降は)その時点で対応を考えていきたい」と答えました。

要請後、塩川議員は、国の支援の拡充を歓迎し「営農、営業、暮らしを守るために現場の要望を届けていきます」と語りました。

日本共産党は、国や各自治体に対し、現地調査をもとに「従来の枠にとどまらない支援」を求めてきました。(赤旗2014年3月7日付より)

安倍政権批判に手応え 埼玉県議補選 当選のおくだ氏が決意

柳下(右)、村岡(左)両県議とがっちり握手する奥田氏(中央)=2014年3月3日、県議会

柳下(右)、村岡(左)両県議とがっちり握手する奥田氏(中央)=2014年3月3日、県議会

2日投票の埼玉県議補選南2区(川口市)で当選を果たした日本共産党の奥田智子新県議は3日、さっそく県議会本会議に出席しました。柳下礼子、村岡正嗣両県議とがっちり握手し、議会に臨む決意を語りました。

 

奥田県議は「有権者の反応に手応えを感じ、楽しい選挙だった」と振り返りました。

「駅での宣伝でも『頑張って』『握手させて』と激励されたり、宣伝カーを待って手を振ってくれる人がいたり、これまでにない反応でした。その中で一番に感じたのは安倍政権への批判です。『今の政治を何とかしてほしい』という声がとにかくすごかった」

1児の母として子育て支援の充実を訴える奥田氏を、子育て中の親たちが等身大の候補者として見てくれたといいます。

「(旧鳩ケ谷)市議時代も子育てや教育、環境などに取り組んできましたが、県政でも期待に応えられるよう頑張ります」

 

柳下県議団長は「安倍政権が消費税増税やTPP、原発推進と暴走する中で、県民・市民の怒りの審判が下った結果です。来年のいっせい地方選挙でも勝利し、8議席以上を目指します」と述べました。

同じ選挙区選出の村岡県議は「党県議団はこれまでも悪政と対決し、具体的提案で県民要求を実現してきました。奥田さんが加わり3議席になったことによる力は計り知れません」と語りました。

奥田県議は、環境農林常任委員会、少子・高齢福祉社会対策特別委員会への所属が決まり、11日の常任委員会、14日の特別委員会での審議に臨みます。(赤旗2014年3月4日付より)