埼玉県上尾市で認可保育所に入れず、不承諾となった保護者が25日、行政不服審査法に基づく審査請求書3通を市に提出し「認可保育所を増やしてほしい」と訴えました。
同市では、4月からの認可保育所入所の1次・2次選考に合計815件の申し込みがあり、うち225件が不承諾となっています。
1歳の男児を育てる女性(40)は、市内の認可保育所には入れず、4月からさいたま市の無認可施設への入所が決まったといいます。「そこは、職員11人のうち保育士資格があるのは6人だけで不安。無認可施設は保育料が高いのに園庭もなく、食事なども認可保育所とは全然違う。住んでいる地域にせめて1カ所でも認可保育所を増やしてほしい」と話しました。
同行した日本共産党の平田通子市議は、市は毎年1カ所ずつ認可保育所を増やしてはいますが、不承諾数は毎年200人を超え、1才児は2人に1人が不承諾となっています。まだまだ足りていないのが現状です。もっと大幅な増設が求められています」と指摘しました。(赤旗2014年3月26日付より)