【深谷市】安倍暴走ストップ この街から流れを

声援を受ける塩川氏と伊藤氏、いっせい地方選候補=2014年10月19日、深谷市

声援を受ける塩川氏と伊藤氏、いっせい地方選候補=2014年10月19日、深谷市

日本共産党北部地区委員会は19日、深谷市内で演説会を開きました。塩川鉄也衆院議員、伊藤岳参院埼玉選挙区候補、いっせい地方選候補の訴えに、会場からは大きな拍手が起こりました。

塩川氏は、国会の情勢を報告するとともに、2月の大雪被害で共産党の地方議員が先頭に立って被災者支援に取り組み、国会議員、県議と連携して支援制度の改善などに取り組んできた実績を強調。「いっせい地方選で何としても勝利し、安倍暴走政治にストップをかける国民的な大運動を大きく広げていきましょう」「共産党の躍進で住民が主人公の地方政治をつくりましょう」などと呼びかけました。

地方議員選挙に挑む、熊谷市の大山みちこ、桜井くるみ=以上現=▽深谷市の清水おさむ=現=、鈴木三男=元=、佐久間奈々=新=▽寄居町の、たもがみ節子=現=▽神川町の川浦まさ子=新=の7候補が決意を表明しました。

このうち、新人の佐久間氏は、保育士として働いてきた経験を語り「子どもを戦争に送るようなことは絶対に許せない。安倍政権打倒の流れを、深谷からつくっていきます」と主張し、同じく新人の川浦氏は「人の心に寄り添い、人権を尊重し、住みよい神川町をつくるために全力でがんばります」と訴えました。(赤旗2014年10月21日付より)

2月大雪被害 支援策行き届かず 共産党埼玉県議団が現地調査

2月の大雪で被害が出た農業用ハウスの撤去・再建費用を助成する制度の申請受け付けが始まるなか、日本共産党埼玉県議団は2日、被害農家や各自治体の農業再建に向けた状況を現地調査しました。

被害農家(右2人)から話を聞く(左から)柳下、奥田、村岡各氏=2014年6月2日、熊谷市

被害農家(右2人)から話を聞く(左から)柳下、奥田、村岡各氏=2014年6月2日、熊谷市

柳下礼子、村岡正嗣、奥田智子各県議が熊谷、深谷、本庄3市の被害農家や県大里農林振興センター、深谷市役所、県産直協同を訪問。埼玉県農民運動連合会の立石昌義会長、党熊谷、本庄市議らが同行しました。

熊谷市の野菜農家・稲村輝生さん(38)は「カブとニンジンがほぼためになった。周りには農業をやめることを考えている人も多い」と話します。

本庄市のトマト農家・加藤勘治郎さん(63)はハウスに大きな被害が出ました。同市では助成金の申請手続きが遅れていると話します。「ハウスの撤去費用だけでも何とかしてほしい」と訴えます。

深谷市役所では、小島進市長らが応対。助成金の申請受付について「申請書類が難しいとの声が多く、市で分かりやすいものを作って受け付けている」と述べました。

調査を終えた村岡氏は「支援制度ができても、それが行き届いていないというのが現場の声です。被害農家が農業をやっていく意欲を失わないためにも、県がしっかり支援していくようにがんばりたい」と話しました。(赤旗2014年6月3日付より)

雪害支援 「実態にあった運用を」農家から要望

生産農家は、今冬の異常大雪によるビニールハウスや畜舎、果樹棚の倒壊被害から、「早く農産物を安定供給したい」と再生に踏み出しています。行政の支援策も従来枠はこえていますが、実際に作業を始めると、実態にあったきめ細かい対応が必要だとの声が出ます。

埼玉県深谷市は、関東の野菜供給地の一つです。消費地に近く、観光農園も盛んです。

ブドウ農園を経営している上原稔さん(58)は、「ハウス栽培は品質が良く、視察の人もあった。それが全部やられた。早く再生したい」といいます。業者にパイプの撤去を依頼しました。業者の作業見積もりは、国の定額助成額の2倍以上の10アール当たり60万円となりました。鋼材が32㎜と、通常のパイプより太いからです。「国の助成基準はパイプハウスで10アール当たり29万円、鉄骨ハウスは88万円だが、パイプハウスでも鉄骨ハウス並みのものがある。基準がおかしい」と上原さん。

再建計画では、大雪にも耐える単棟ハウス構造を希望します。しかし、県の担当者からは“原形復帰でないと補助の対象にならない”といわれたといいます。「雪にも強く、安くできるのに」と上原さんは訴えます。

野菜と苗の栽培をしている河野茂男さん(64)は、ハウスが半分ほど残り、生協などの供給を確保したいといいます。「ここは、関東の野菜産地だ。夏までにハウスの再建をしないと秋冬の安定供給に支障がでる」と心配します。「トンネルハウス」の鋼材も2000本つぶれました。同ハウスは、国の助成基準にありません。

被害の調査と農家の相談に応じている日本共産党の清水修市議は、「行政の基準は必ずしも実態にあわない。資材と業者も不足しているが、農家グループの作業に助成がある。現場から声を上げて改善していきましょう」と激励しました。(赤旗2014年3月18日付より)

“支援期間を延ばして” 大雪被害農家 再建には時間

埼玉・深谷を奥田県議調査

奥田智子埼玉県議は9日、2月の大雪で被害を受けた深谷市の農業施設を調査し、農家から要望を聞きました。

山口さん(左)から被害状況や要望を聞く奥田県議(右)=2014年3月9日、深谷市

山口さん(左)から被害状況や要望を聞く奥田県議(右)=2014年3月9日、深谷市

ビニールハウスを使ってミニトマトを栽培している山口一郎さん(埼玉産直センター専務理事)は、経営するビニールハウス16棟のうち12棟が雪で倒壊しました。倒壊した約1500平方メートルのハウスは、柱や梁(はり)が雪の重みでグニャリと曲がり、中のミニトマトは出荷できない状態です。ハウスはつくりが頑丈なために専門業者でなければ撤去できず、撤去・再建の依頼が集中し、業者からは「作業は早くて秋になる」と言われています。

山口さんは「1000平方メートル程度のハウスを撤去するのに2週間、そのあと新しいハウスを建てて農業を再開するまでに2ヶ月はかかります。国や県は手厚い支援策をとってくれたが、今のままでは年度内の期限までに間に合わない農家が必ず出ます。支援策の期限をもっと延ばしてほしい」と強く求めました。また、手続きに手間がかかる県の融資制度について、もっと使いやすくしてほしいと話しました。

奥田県議は「収穫できなければ収入が途絶えてしまうし、二重ローンを抱える農家もいると思います。農家のみなさんをしっかりと支えるよう県に強く求めていきます」と話しました。(赤旗2014年3月11日付より)