初参加者、共産党に期待 各地で演説会/いっせい地方選躍進必ず

いっせい地方選前半戦の投票まで1カ月を切り、各党・各候補が本番さながらの動きを展開しています。日本共産党が立候補してる選挙区では、自民・公明など他党陣営が共産党への攻撃を強めています。共産党が各地で開く演説会には、「駅前の案内看板を見て初めて聞きにきた」など初参加者がめだち、有権者のなかで共産党への関心が高まっています。

 

とりうみ候補(右)と大門参院議員=2015年3月12日、さいたま市浦和区

とりうみ候補(右)と大門参院議員=2015年3月12日、さいたま市浦和区

山崎候補(左)と塩川衆院議員=2015年3月14日、さいたま市中央区

山崎候補(左)と塩川衆院議員=2015年3月14日、さいたま市中央区

建設的対案示す党 さいたま市

さいたま市で12日に浦和区、14日に中央区で日本共産党演説会が開かれ、とりうみ敏行候補=元=(浦和区、定数7)、山崎あきら候補=現=(中央区、定数5)が「暮らしを守る日本共産党を大きくしてほしい」と訴えました。大門実紀史参院議員、塩川鉄也衆院議員がそれぞれ講演しました。

定数60の市議選で共産党は現有7から11議席をめざします。9人が立候補する見込みの浦和区では、前回僅差で惜敗した、とりうみ候補が議席奪還を期し、8人が立つ見込みの中央区は、山崎候補が11期目(旧与野市議を含む)をめざします。

市議団長の山崎候補は、清水勇人市長が、市民には下水道料金や介護保険料などの負担増を強いる一方で、自らのボーナスを引き上げたと告発。共産党以外の会派は何の批判もしないと述べ「市民に不利益になることには断固反対し、建設的な対案を示すのが共産党です」と語りました。

とりうみ候補は「高齢者が安心して生きられる社会を実現するのが、共産党員としての私の原点です」と述べ、介護保険改悪などの国の悪政の防波堤になり、特別養護老人ホームの増設を実現すると強調しました。

大門氏は、安倍内閣が狙う「戦争する国づくり」や社会保障改悪など国政の争点が、いっせい地方選でも問われると述べ、塩川氏は、福祉や医療の切り捨て、大型開発推進の市政と対決し、しっかりした対案で市政を動かすのが共産党だと訴えました。

 

戦争反対の声応え 新座市・三郷市

埼玉県で13、15両日、4月の県議選で南18区(新座市、定数2)の石島よう子候補=新=と東10区(三郷市、定数2)の苗村京子候補=新=の勝利をめざす日本共産党演説会が開かれました。新座市で紙智子参院議員、三郷市で伊藤岳参院埼玉選挙区候補が訴えました。

県議選で日本共産党は、上田清司県政による重度心身障害者医療費助成制度への年齢制限導入などの福祉切り捨てと、それに賛成してきた共産党以外のオール与党を批判して、8議席以上の獲得で県政の転換をめざします。

公明党と民主党推薦の現職が立候補を表明する、新座市で議席獲得をめざす石島候補は、「大型開発優先から暮らしや福祉、教育優先の県政に変えるために全力で頑張ります」と訴えました。

紙氏は、国の悪政言いなりの上田県政に立ち向かうために強い共産党県議団が必要だと強調し「市議15年の中で子ども医療費の18歳までの無料化や小児救急医療の存続などを一貫して求めてきた石島さんの勝利で、新座から安倍政権の暴走にストップをかけましょう」と呼びかけました。自民党の現職と前市議の無所属新人が立候補を表明する、三郷市で議席獲得をめざす苗村候補は、街頭で訴える中で市民から厳しい暮らしの実態や安倍政権への怒りの声が寄せられていることを紹介し、「『戦争する国を許さない』『消費税増税ストップ』などの声に応え、憲法9条と25条を大切にする県政実現のために、何としても押し上げてください」と訴えました。

新座市の演説会に参加した女性(35)は「子どもがいるので、医療費が18歳まで無料になって助かっている。今度は県政で石島さんに頑張ってほしい」と語りました。(赤旗2015年3月17日付より)

決意表明に拍手・声援 党と後援会の決起集会

11日にさいたま市で開かれた埼玉県の日本共産党と後援会の決起集会は、党の躍進を願う多くの参加者の熱気に包まれました。

集会では、いっせい地方選をたたかう、おかざき郁子県議候補=新=(南20区、戸田市)、とりうみ敏行さいたま市議候補=元=(浦和区)、川浦まさこ神川町議候補=新=が決意表明しました。

 

おかざき郁子県議候補=2015年1月11日、さいたま市

おかざき郁子県議候補=2015年1月11日、さいたま市

戸田市議を辞職して定数2の県議選に挑戦する、おかざき候補は「総選挙であれほど大きな期待を受けて躍進した共産党が県議選を黙って見送るわけにはいきません」と強調。「もっと県民の暮らしに目を向けた県政実現へ、必ず勝利するために頑張ります」と訴えると、会場は大きな拍手で応えました。

 

とりうみ敏行さいたま市議候補

とりうみ敏行さいたま市議候補

とりうみ候補は、さいたま市は政令市で3番目の財政力を持っているにもかかわらず、医療、教育、子育てなど市民サービスの現状は最低水準だと指摘し、「浦和区には、市民の願いをまっすぐ届ける共産党の議席がありません。必ず議席奪還を果たします」と語りました。

 

川浦まさこ神川町議候補

川浦まさこ神川町議候補

川浦候補は、在職中に議場に倒れた父、故・岸優町議の遺志を受け継ぐために神川町に移住して共産党に入党し、立候補を決意しました。声を詰まらせながらの訴えに、会場は「頑張れ」の声援と拍手に包まれました。川浦氏は「高齢者や障害者、誰もが安心して暮らせる町の実現へ、父に必ず勝利の報告をするために頑張ります」と力強く語りました。(赤旗2015年1月13日付より)

【さいたま市】第41回赤旗まつり 地方選勝利へ参加訴え

さいたま市の日本共産党と後援会は、第41回赤旗まつり(11月1~3日、東京・夢の島公園)を成功させようと、各地で参加のお誘いを広げています。

南区では、初めてバスを1台を借り切って参加します。8月に山下芳生書記局長を迎えて開かれた演説会に参加した人たちなどに、政治プログラムや模擬店などのまつりの魅力を伝えて参加を呼びかけると。次々と参加者が集まりバスに乗りきれないほどに。前回を大きく上回る、150人以上の参加者を組織しています。

もりや千津子市議(南区選出)は「今回はお子さんやお孫さんを誘って参加する人が多く、いつもより若い参加者も多い。『家族みんなで行こう』と呼びかけたのが良かった」と話しています。

浦和区では、来春のいっせい地方選に何としても勝利しようと、参加の呼びかけの取り組みを強めています。2011年の市議選で同区の、とりうみ敏行候補は、最下位の候補と6票差で惜敗しました。「今度こそ当選させるために、まつりの成功を」と参加を呼びかけ、すでに前回を上回る約120人を組織しています。(赤旗2014年10月18日付より)

高齢者に温かい市に とりうみ敏行候補(66)/さいたま市議選 浦和区 定数7

日本共産党が現有7から11への議席増をめざす来年のさいたま市議選で、とりうみ敏行候補(66)=元=は「浦和区での議席奪還を何としても」と全力をあげています。

 

党議員がいたら

訴える、とりうみ候補=さいたま市浦和区

訴える、とりうみ候補=さいたま市浦和区

2011年の市議選では最下位当選の候補と6票差で落選しました。市民からは「共産党が頑張って、ようやく浦和区に特別養護老人ホームができたと喜んだ矢先に議席がなくなってしまった」「生活保護の申請で区役所に行ったが、冷たい対応にがっかり。こんなときに共産党の議員がいたら」など切実な声が寄せられています。

「やり残したこともたくさんあり、悔しい思いをしました。今度こそ当選して、住民のみなさんとともに要求実現へ全力を尽くしたい」と話す、とりうみ候補。高齢者施設の存続や県立児童相談所跡地の公園化など、地域に密着した活動に取り組んできました。

大学生のときに、病気で長期の入院を経験しました。そのなかで、厳しい生活を強いられながら病気になり、闘病する高齢者が多いことに気づき、「こういうお年寄りが幸せになるためにはどうしたらいいんだろう。元気になったら何かしたい」と思ったのが政治家としての原点です。

1999年に旧浦和市議に初当選。浦和区では、マンションが増加する一方で商店が減り、高齢者は買い物に行きづらいなど、困難な生活を強いられています。「現市政は高齢者に冷たいまちづくりを進めている。もっと高齢者が暮らしやすい市にしたい」と、市議会では「まちづくり委員会」に所属し、市民の声を市政に届けてきました。

 

責任の重さ痛感

ハコモノ行政の転換、市民参加の市政を訴えて当選した清水勇人市長は、市民の反対の声を無視して、無駄な大型開発を進め、保育所などは民間まかせで市の責任で造ろうとせず、市民には国民健康保険税や下水道料金の大幅な引き下げなどを押しつけてきました。「共産党だけが、無駄な大型開発にも負担増にも反対を貫いてきました。浦和区で失った議席を取り戻し、共産党の議席増を何としても勝ち取りたい。清水市政と議会の現状を目の当たりにして、改めて責任の重さを痛感しています」と語ります。

とりうみ候補は言います。「現市政は安倍政権がどんなにひどくなっても、いっさい口を出さないどころか、公民館だよりへの『9条守れ』の俳句掲載拒否問題など、国の暴走と歩調を合わせている。必ず勝利して安倍政権の暴走にストップをかけ、市民の命、暮らし、働く権利と営業を守りたい」

 

とりうみ氏の略歴

会社員を経て、1999年に旧浦和市議に初当選。現在、党さいたま地区常任委員、浦和区委員長。浦和区革新懇世話人。

(赤旗2014年9月25日付より)