いっせい地方選前半戦の投票まで1カ月を切り、各党・各候補が本番さながらの動きを展開しています。日本共産党が立候補してる選挙区では、自民・公明など他党陣営が共産党への攻撃を強めています。共産党が各地で開く演説会には、「駅前の案内看板を見て初めて聞きにきた」など初参加者がめだち、有権者のなかで共産党への関心が高まっています。
建設的対案示す党 さいたま市
さいたま市で12日に浦和区、14日に中央区で日本共産党演説会が開かれ、とりうみ敏行候補=元=(浦和区、定数7)、山崎あきら候補=現=(中央区、定数5)が「暮らしを守る日本共産党を大きくしてほしい」と訴えました。大門実紀史参院議員、塩川鉄也衆院議員がそれぞれ講演しました。
定数60の市議選で共産党は現有7から11議席をめざします。9人が立候補する見込みの浦和区では、前回僅差で惜敗した、とりうみ候補が議席奪還を期し、8人が立つ見込みの中央区は、山崎候補が11期目(旧与野市議を含む)をめざします。
市議団長の山崎候補は、清水勇人市長が、市民には下水道料金や介護保険料などの負担増を強いる一方で、自らのボーナスを引き上げたと告発。共産党以外の会派は何の批判もしないと述べ「市民に不利益になることには断固反対し、建設的な対案を示すのが共産党です」と語りました。
とりうみ候補は「高齢者が安心して生きられる社会を実現するのが、共産党員としての私の原点です」と述べ、介護保険改悪などの国の悪政の防波堤になり、特別養護老人ホームの増設を実現すると強調しました。
大門氏は、安倍内閣が狙う「戦争する国づくり」や社会保障改悪など国政の争点が、いっせい地方選でも問われると述べ、塩川氏は、福祉や医療の切り捨て、大型開発推進の市政と対決し、しっかりした対案で市政を動かすのが共産党だと訴えました。
戦争反対の声応え 新座市・三郷市
埼玉県で13、15両日、4月の県議選で南18区(新座市、定数2)の石島よう子候補=新=と東10区(三郷市、定数2)の苗村京子候補=新=の勝利をめざす日本共産党演説会が開かれました。新座市で紙智子参院議員、三郷市で伊藤岳参院埼玉選挙区候補が訴えました。
県議選で日本共産党は、上田清司県政による重度心身障害者医療費助成制度への年齢制限導入などの福祉切り捨てと、それに賛成してきた共産党以外のオール与党を批判して、8議席以上の獲得で県政の転換をめざします。
公明党と民主党推薦の現職が立候補を表明する、新座市で議席獲得をめざす石島候補は、「大型開発優先から暮らしや福祉、教育優先の県政に変えるために全力で頑張ります」と訴えました。
紙氏は、国の悪政言いなりの上田県政に立ち向かうために強い共産党県議団が必要だと強調し「市議15年の中で子ども医療費の18歳までの無料化や小児救急医療の存続などを一貫して求めてきた石島さんの勝利で、新座から安倍政権の暴走にストップをかけましょう」と呼びかけました。自民党の現職と前市議の無所属新人が立候補を表明する、三郷市で議席獲得をめざす苗村候補は、街頭で訴える中で市民から厳しい暮らしの実態や安倍政権への怒りの声が寄せられていることを紹介し、「『戦争する国を許さない』『消費税増税ストップ』などの声に応え、憲法9条と25条を大切にする県政実現のために、何としても押し上げてください」と訴えました。
新座市の演説会に参加した女性(35)は「子どもがいるので、医療費が18歳まで無料になって助かっている。今度は県政で石島さんに頑張ってほしい」と語りました。(赤旗2015年3月17日付より)