●ためこみやめ、生活支援 川越市長選 本山候補転換訴え

本山修一候補

15日告示

15日告示(22日投票)の埼玉県川越市長選で、日本共産党も参加する「市民本位の民主市政をめざす会」(民主市政の会)は、本山修一候補(68)=無所属新=の勝利で「住民こそ主人公」の市政に転換しようと全力をあげています。

市長選は、本山氏と、現職の川合義明氏(66)、自民党県議の渋谷実氏(73)の3人の争いとなる見込みです。

川合市長は2009年に就任して以来、下水道料金や都市計画税、学校給食費、学童保育量などを次々と引き上げ、健康長寿奨励金や在宅の介護者への手当を廃止するなどしてきました。

介護保険料は、09年度と12年度に連続して引き上げられましたが、介護保険給付等準備基金は8年間で25億円以上増えています。さらに、財政調整基金へのためこみは川合市長就任以来、約41億円増え、14年度末で約56億4000万円にもなります。

共産党市議を5期20年務めてきた本山氏は、これらの負担増・福祉切り捨てにきっぱり反対し、市民の暮らしを守るために全力をあげてきました。

6日に行われた事務所開きには、新社会党川越支部の早川俊一代表が駆け付け、「憲法25条では生存権が保障されており、この間の医療・介護の改悪はあってはならないこと。本山さんには、若い人から高齢者まで安心して生活できるような市政を実現してほしい」と語りました。

本山氏は、ためこんだ財政調整基金なども活用し、国民健康保険税・介護保険料の引き下げ、学校給食費の無料化、市独自の給付型奨学金制度の創設などを実現すると公約。「憲法を守り、暮らしのすみずみまでに生かした市政を実現します」と訴えています。

(「しんぶん赤旗」1月13日付より)

●4野党合意実現をめざす「埼玉13区の会」設立 各党結集

あいさつする各党の候補者や代表。(右から)松崎、池田、赤岸、三角の各氏=9日、埼玉県久喜市

埼玉県久喜市で9日、「4野党合意事項を実現する埼玉13区の会」の設立総会が開かれ、130人が参加しました。会は、衆院埼玉13区=久喜市=旧久喜地域、旧菖蒲地域=、白岡市、蓮田士、宮代町、春日部市=旧春日部地域)で、安保法制廃止・立憲主義回復をめざす幅広い市民の連帯と野党共闘を発展させ4、昨年参院選での「4野党合意」にもとづく共闘を前進させようとつくられました。

総会では、埼玉13区で立候補を表明している3氏があいさつ。日本共産党の赤岸雅治氏は「次期総選挙は安倍内閣を退陣に追い込む選挙で、その展望は広がっています。原発再稼働反対など野党の共通政策を豊かにしていきたい」と語りました。

民進党の三角創太氏は「民意をないがしろにする安倍政権に歯止めをかけるためにも野党が協力していくことが重要です」と力説。

社民党の池田万佐代氏は「各党の政策をリスペクト(尊敬)しながら力をあわせたい」と語りました。

自由党元衆院議員の松崎哲久氏も出席し、市民と野党が力を合わせれば与野党逆転は可能だと訴えました。

「オール埼玉総行動」の本田宏副実行委員長の講演と、各地域の市民によるリレートークが行われ、参加者は市民に向けたアピール文を拍手で採択しました。

(「しんぶん赤旗」1月11日付より)

 

●2017年衆院議員に聞く 私の決意 塩川鉄也さん

【塩川氏の略歴】東京都立大学卒業。埼玉・日高市職員などを経て2000年、比例北関東ブロックで初当選。現在6期目。党中央委員

国会で議会運営委員として政府与党と厳しく対決し、民意を無視し、審議を尽くさず多数で押し切る「強行採決」国会のひどさを最前線で痛感してきました。同時にそれは、安倍暴走政治のゆきづまりを示すものであり、市民と野党の共闘の前進が安倍政権を追い込んでいることを確信しています。

安保法制(戦争法)廃止の県民集会が各地で開かれ、民進党や社民党、自由党のみなさんと一緒に共同行動を呼びかけるという、これまでにない経験をしてきました。その力が夏の参院選で大きく発揮され、1人区では群馬県、栃木県の野党統一候補が大奮闘しました。

地域でも、栃木県宇都宮市のLRT反対や塩谷町の放射性指定廃棄物処分場計画反対の運動などで市民と野党の共闘が大きな力を発揮しました。塩谷町では、共産党の県委員長が統一候補とし奮闘した県知事選で、自公推薦候補の現職をおさえて6割を超える得票を勝ち取りました。茨木県つくば市長選では市民と市議会野党が共闘して勝利しました。

この間、災害対策、原発問題、米軍・自衛隊基地問題の3つの柱で活動に取り組んできました。

日米新ガイドラインと安保法制に基づき、在日米軍基地の強化と自衛隊の海外派兵部隊化が進められています。埼玉県の航空自衛隊入間基地では輸送と医療分野での兵たん拠点づくりが進行中です。

沖縄で墜落事故を起こしたオスプレイが、東京都の米軍横田基地に来年から配備されようとしています。すでに首都圏上空は米軍機の訓練場です。私たちの生活の場での軍事訓練などとんでもないことです。安保法制廃止のたたかいと一体に、オスプレイ配備と米軍基地の強化、自衛隊の海外派兵部隊化を許さないたたかいを、さらに強めたい。

次の総選挙では、野党共闘の勝利とともに、北関東比例ブロックでの議席増と小選挙区でも議席を勝ち取りたい。安倍政権を倒し、国民の期待に応える野党連合政権を実現するために全力をあげます。

(「しんぶん赤旗」1月8日付より)

●2017年衆院議員に聞く 私の決意 梅村さえこさん

【梅村氏の略歴】立命館大学卒。消費税をなくす全国の会事務局長などを歴任し、2014年衆院選の比例北関東ブロックで初当選。党准中央委員、書記局員

公正な税制実現へ頑張る

昨年は衆院北海道5区補選の応援や、夏の参院選での群馬、栃木の野党統一候補勝利のたたかいに参加する中で、歴史がぐんぐん前に動いていることを、身をもって実感した1年でした。

私自身、初めて経験する他党議員や連合、これまでご一緒したことのない個人や団体との宣伝行動との宣伝行動などは、政治家として一段と成長が求められる一瞬、一瞬でした。そして、その経験と燃えるような市民の安倍政権打倒の願いの渦が、埼玉15区でたたかう決意をさせてくれました。

参院選後も、栃木では県知事選で、知事候補の小林年治・共産党県委員長を社民党と新社会党が推薦、緑の党が支持し、「放射線指定廃棄物処分場」計画のある塩谷町では小林さんが30%の票を得る大健闘をしました。

知事選の応援に行くと、他の野党や市民団体の方が「参院選で、共産党は野党共闘のために誠実に頑張ってくれた」「災害やLRT(次世代型路面電車)問題を国会で追及してくれた」と訴えておられ、感動しました。

国会では昨年2月の予算員会で、政府が消費税を10%増税を17年4月から実施しようとしていたことを追及し、「消費税をなくす会」で27年間運動を続けてきた思いの丈をぶつけて、増税中止を求めました。安倍政権の2度にわたる増税延期は行き詰まりを示すものです。同時に19年10月からの10%引き上げを可決したことは許せません。

消費税に頼らない公正な税制の実現へ頑張ります。

一昨年の茨木県や栃木県の豪雨災害を繰り返し国会で追及し、住民のみなさんとともに国や自治体と交渉し、支援策が一部実現しました。しかし、いまだ苦しみが続いており、解決へ引き続き力を注ぎます。

臨時国会終盤のカジノ解禁推進法の強行など目の当たりにし、安倍政権は倒すしかないとの思いをますます強くして新年を迎えました。2017年を新しい歴史の扉を開く年にするため、全力で頑張ります。

(「しんぶん赤旗」1月8日付より)

 

●新春宣伝 派兵より平和外交を 塩川、梅村氏ら

訴える塩川(左2人目)、梅村(その右)両氏と、平川(左)、伊藤(左4人目)の各氏=1日、埼玉県川口市

塩川、梅村両議院、平川、とば、山本の各候補

日本共産党の塩川鉄也、梅村さえこの両衆院議員は1日、埼玉県川口、さいたま両市で新春街頭演説を行いました。伊藤岳県民運動委員長、平川みちや(埼玉2区)、とばめぐみ(同1区)、山本ゆう子(同5区)の各衆院小選挙区候補も訴えました。

塩川氏は、安保法制=戦争法のもとで自衛隊が南スーダンに派遣されるなかで、埼玉県内でも陸上自衛隊朝霞駐屯地や航空自衛隊入間基地などで海外派兵や兵たん業務を行う計画が進んでいると指摘。「必要なのは憲法9条に基づいた平和外交です。きたる総選挙では、安倍政権にかわる野党連合政権を実現するとともに、共産党の躍進へ全力をあげます」と訴えました。

梅村氏は、国民の声と運動が政治を動かし、子ども医療費を助成する自治体に対するペナルティーの一部廃止が実現し、消費税の10%を再度延長に追い込んだと強調。「市民と野党が力をあわせて安倍政権の暴走政治を食い止めよう」と呼びかけました。

JR川口駅前の女性(78)は「共産党は昔から地道に一生懸命やっているから好き」と語りました。

(「しんぶん赤旗」1月3日付より)