埼玉県戸田市の市民が市議の海外派遣費用の返還を求めた裁判で旅費の全額返還を命じた、さいたま地裁判決(5月24日)を受けて、裁判を起こした「市議の海外派遣をやめさせる会」は5月28日、市内で報告集会を開きました。
判決は2013年のオ^ストラリア・リバプールへの市議派遣について、①両市の友好関係促進②中断している中学生海外交流派遣事業の再開―という目的に対し、リバプール訪問が1日だけで、日程の多くがシドニー観光にあてられるなど「明らかに不合理」だと指摘。参加した現・元市議5人に旅費約240万円の返還を請求するよう市長に命じました。
集会で参加者は「全面勝訴は画期的」「議会の『当たり前』に、司法が『違法』の判決を下した」などと交業。今後の活動として、市長に控訴しないよう要請することや、市議会議長・各会派への申し入れ、市民への宣伝活動などを確認しました。日本共産党市議団も参加し、共同して運動に取り組む決意を述べました。
(「しんぶん赤旗」6月1日付より)
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●戸田市の市議海外派遣 「明らかに不合理」 さいたま地裁
旅費返還命じる
埼玉県戸田市議会が2013年10月に、市議をオーストラリア・リバプール市に友好姉妹都市訪問として派遣したことに対し、市民238人が「合理的な必要性がない」として旅費約240万円の返還を求めた裁判で、さいたま地裁(森冨義明裁判長)は24日、訴えを全面的に認める判決を出しました。
原告は「市議の海外派遣をやめさせる会」に加入する市民で、13年の市議派遣は、6日間の日程のうちリバプール市訪問は1日だけで、半分以上がシドニー観光にあてられるなど、不適切な内容だったと主張しました。
判決は、「両市議会間の交流や施策についての見聞を深める」などの派遣の目的に照らして、訪問の日程や内容などが「明らかに不合理と言わざるを得ない」と指摘し、派遣は「市議会の裁量権を逸脱または乱用してされたもので違法だ」と断じ、市に対し、参加した5人の現・元市議に旅費を請求するよう命じました。
判決を受けた会見で、会の高坂美之留会長は「特権的で、ずさんな形での市議の海外派遣はやめるべきです。市は判決を真撃(しんし)に受け止めてほしいでほしい」と話しました。
(「しんぶん赤旗」5月25日付より)
「石綿材使用を」と指示 教諭急死 元市建築課長が証言/さいたま地裁
埼玉県戸田市立小学校の教諭だった四條昇さん=当時(54)=が、2007年に、がんの一種の中皮腫を発症して急死したのは、校舎のアスベスト含有建材が原因だったとして、公務災害の認定を求めた裁判の口頭弁論が17日、さいたま地裁で開かれました。
弁論では、四條さんが勤務していた1980年代の小学校の様子を知る元教諭や児童、市職員らの証人尋問を行いました。
元教諭や児童は、当時、アスベストが使われていたと原告が主張する階段裏天井はボロボロで、手で表面をはがせる状態だったと証言。日本共産党の元市議は地域政治新聞「民主戸田」の1987年の号に同小でアスベスト除去工事が行われる予定であるとする記事を、元市教職員組合の役員は、同年の組合機関紙に「除去工事が行われた」とする記事を、いずれも市教委の回答を得て掲載したと証言し、同小にアスベストが存在していたと述べました。
元市建築課課長は、昭和50年代に市の建築設計で、アスベストを含む吹きつけ材の使用を積極的に支持していたと明かしました。
昇さんの妻、延子さん(63)も証言に立ち、「アスベストが最愛の人の命を奪う危険なものだと知ってほしい。裁判が被害を防ぐきっかけになってほしい」と訴えました。
(しんぶん赤旗2016年2月21日付より)
【戸田市】平和スキスキ行進 子どもたちと唱和も
埼玉県戸田市で7日、「平和スキスキパレード」が行われ、約70人が「『戦争法案』ストップ」を力強く訴えました。
パレードに先立ち、実行委員会を代表してあいさつした花井友里さん(31)は「この間実行委員会でシール投票などの宣伝をしてきて、『戦争はしたくない』という声が圧倒的でした。安倍政権に対し、戸田から『戦争法案』ストップの声をあげていきましょう」と呼びかけました。
参加者は、「平和が大好き!好き好き好き!」と唱和しながらJR戸田駅を出発し、市内を約1時間パレード。「戦争ダメダメ」のコールを聞いた子どもたちが一緒に「ダメダメ!」と合わせたり、沿道から声援を送る人もいました。
市内から参加した女性(44)は「危険なところに自衛隊がいけば、戦争に巻き込まれるのは必至だと思います。『戦争法案』の危険さが住民の人たちにも伝わればいいと思いながら、声を上げました」と語りました。
(しんぶん赤旗2015年6月8日付より)
平和・暮らし守る地方政治を 候補者先頭に宣伝・対話
悪政とたたかうママ/戸田市
21日、梅村さえこ衆院議員と自転車で埼玉県戸田市内を宣伝した、日本共産党の、おかざき郁子県議候補=新=(南20区・戸田市、定数2)は「今度は県政に、みなさんの願いを届けます」と「たたかうママ」として悪政と対決する決意を訴えました。
同区は、おかざき候補と、無所属で知事派の現職、自民党の2新人による4人の争いの様相です。
おかざき候補は、安倍政権が狙う「戦争する国づくり」や原発再稼働など、国民の声を聞かない暴走政治にストップをかけると強調。県議になって海外派遣などの「議員特権」の廃止や福祉・医療、教育の充実に全力をあげると語りました。
「頑張れ」と声をかける市民や店内から手を振る店員の姿も。通りかかった女性は、おかざき候補に「日本が戦争を始めてしまいそうで怖い」と声をかけました。駅前で子どもを連れて聞いていた男性(42)は「共産党には一本スジを通して頑張ってほしい」と話しました。
大木候補で空白克服/さいたま市岩槻区
4月3日告示(12日投票)のさいたま市議選で、10選挙区すべての議席獲得(見沼区は2議席)をめざす日本共産党は、8年間議席空白になっている岩槻区(定数5)で、何としても大木学候補(40)=新=を当選させようと、22日、宣伝、対話・支持拡大のいっせい行動を実施しました。同区は、共産1、自民2、公明、民主、社民各1、無所属2~3の計8~9人による多数激戦が見込まれています。
東武線・岩槻駅周辺の商店街を歩いて宣伝した大木候補。「安倍内閣は『戦争立法』を一気に進めようとしています。憲法9条を踏みにじる暴走は絶対に許せません。平和を守るため、先頭に立って頑張ります」と力説しました。
介護保険料の大幅引き上げなど市民に負担を押しつける姿勢を批判し、「市長提案に何でも賛成の議員では市民の暮らしを守れません」と訴えました。(赤旗2015年3月24日付より)