【さいたま市】9条俳句請願 継続審査に

さいたま市の三橋公民館が、憲法9条を題材にした俳句を公民館だよりに掲載しなかった問題で、市議会文教委員会は12日、言論・表現の自由の制限をやめるよう求める請願を継続審査としました。

この日の審議で、委員から「時間をかけて検討すべきだ」という意見があがり、閉会中の継続審査にすることで日本共産党も含む全委員が一致しました。

請願は、憲法改悪反対さいたま市共同センターが提出したもので、11日までに2636人が請願に署名しています。(赤旗2014年9月13日付より)

【ふじみ野市】保育所存続請願を不採択/市議会委で審査

埼玉県ふじみ野市議会福祉・教育委員会は9日、公立保育所の保護者らが提出した「待機児童の解消と今の保育レベルを下げないことに関する請願」を審査しました。日本共産党が採択を主張しましたが、公明党、保守系各会派、無所属の委員は討論もせずに反対し、不採択とされました。

請願は、市が耐震強度不足を理由に市立西、亀居両保育所を2015年3月で廃止する計画を発表し、さらに高畑博市長が鶴ヶ岡、亀久保の両市立保育所も16年3月に廃止する考えを表明したことを受けて提出されたもの。趣旨説明した請願者の代表は、8日までに2万4464人分(うち市内は1万2383人分)の署名が集まったことを報告し「保護者の声に耳を傾け、子どものことを中心に考えて結論を出してほしい」と訴えました。

日本共産党の伊藤初美委員が討論し、廃止計画は保護者に不安を与えていると指摘。署名の数は人口の1割を超え、公立保育所存続は市民の強い願いだと述べ「市がやるべきことは廃止ではなく、市の財政のなかで、どうすれば公立保育所を提供し、子供を産み育てられる環境を守れるかを考えることだ」と主張しました。(赤旗2014年9月10日付より)

【さいたま市】掲載拒否「根拠ない」/守谷氏 9条俳句問題

さいたま市三橋公民館が、俳句サークルの会員が憲法9条を題材に詠んだ俳句を「世論を二分する内容だ」として、公民館だよりに掲載することを拒否した問題で、日本共産党の守谷千津子市議は9日の市議会一般質問で、市の対応を厳しく批判しました。

守谷氏は「世論を二分するものはたくさんあり、それを載せるか載せないか公民館が判断することは恣意(しい)的で、国民の表現の自由に対する侵害だ」と指摘しました。

また、社会教育法第12条が、社会教育関係団体への国や地方公共団体の統制的支配、干渉を禁じていること、市の公民館運営審議会の2013年の答申が、住民の生の声を取り上げることを公民館の広報活動に求めていることを指摘し「社会教育法や答申に反している」と批判しました。

答申で上亟啓介副教育長は、掲載拒否した俳句について「集団的自衛権に関する、世論を二分する内容だと判断した。公民館だよりは公平・中立であるべきだと考えた」と説明。法令などとは「関係ない」と強弁しました。

守谷氏は、公民館の判断を「おおむね適正」と述べた清水勇人市長に対し「憲法を順守する立場の首長が文芸作品への政治介入を認めたことは重大だ」と指摘し、答弁を求めました。しかし、市長は答弁に立たず、稲葉康久教育長が「教育委員会の立場を説明していく」と述べるにとどまりました。

守谷氏は「不掲載は公民館と教育委員会が根拠のない理由で暴走した問題。掲載拒否を撤回すべきだ」と迫りました。

多くの市民が傍聴し、同市北区の女性(73)は「市の対応は憲法を変えようとする動きに追随するもの。市長は答弁してほしかった」と話しました。(赤旗2014年9月10日付より)

【川越市】福祉ばっさり県政 転換/本山県議候補訴え

決意を語る本山県議候補(前列中央)と市議5候補(後列)=2014年9月7日、川越市

決意を語る本山県議候補(前列中央)と市議5候補(後列)=2014年9月7日、川越市

来年のいっせい地方選・埼玉県議西8区(川越市、定数4)で議席奪還をめざす日本共産党の本山修一候補(66)=新=は、市役所そばに事務所を構え、7日、事務所開きを行いました。会場は参加者でいっぱいになり、地元の人が本山氏に期待を寄せて「支持を広げたい」と語りました。

本山氏は「市議20年の経験を生かし、住民の願いを実現します。何としても県議会に送り出してください」と力説しました。

選挙戦で、平和や暮らしを破壊する安倍暴走政治ストップ、内閣打倒を訴えていくと強調。県議会では、福祉や医療の補助金をばっさり削る県政を転換させると訴えました。市民要求の強い県道の歩道整備やJR川越線の複線化などを実現すると語りました。

矢島恒夫元衆院議員、伊藤岳参院埼玉選挙区候補、長沼チネ党西部地区委員長があいさつし、伊藤氏は、上田県政と県議会の自民党などが、福祉を切り捨て、教育への介入を強めていると批判し、「暮らしを守る県政を実現するため本山さんを県議に」と訴えました。

いっせい地方選の市議選(定数36)で1議席増をめざす、川口ともこ、かきた有一、こんの英子=以上現=、池浜あけみ、長田まさき=以上新=の5候補が決意表明しました。(赤旗2014年9月9日付より)

【さいたま】広島・長崎の火囲み 非核の政府誓う/笠井氏が講演

本堂で笠井氏の講演を聞く参加者=2014年9月7日、さいたま市

本堂で笠井氏の講演を聞く参加者=2014年9月7日、さいたま市

さいたま市見沼区の常泉(じょうせん)寺で7日、第20回「『広島・長崎の火』を囲むつどい」が開かれ、130人が参加しました。「さいたま・常泉寺に『広島・長崎の火』を永遠に灯(とも)す会」の主催。

非核の政府を求める会常任世話人の笠井亮日本共産党衆院議員が講演。1988年に「広島・長崎の火」を国連軍縮会議に届けた運動の思い出を語り、「来年は被爆70周年。被爆者の“生きているうちに核兵器廃絶を”という願いは切実です。日本政府がその先頭に立つ、非核の政府実現を求めていきます」と語りました。

来年の核不拡散条約(NPT)再検討会議を核兵器廃絶の決定的な転機にしようと強調。安倍内閣が狙う集団的自衛権行使について、アメリカの核戦略に加担することだと指摘し「絶対に許せない」と批判しました。

原水爆禁止世界大会に参加した青年の報告や、反核・平和の詩の朗読、歌の合唱などがありました。

「灯す会」の青柳しんじ副会長(日本共産党県議候補)があいさつ。松井一實広島市長、田上富久長崎市長、上田清司県知事、清水勇人さいたま市長がメッセージを寄せました。(赤旗2014年9月9日付より)